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ミュージアムへのいざない。アートだけではない楽しみがある

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入り口までの期待感や周りの風景を取り込んでいること、アートの展示だけでないミュージアムの魅力。アートとよい関係をもつミュージアムに物語を感じる。素敵なミュージアムを求め旅に出よう。
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緑と建物とその周りに広がる風景と

姫路に建つ魅力のある建物をたどりながら 建物の周囲に広がる風景の中へ。もちろん建物単体の デザインを見ることも楽しんでいるが、周囲の風景と の関係性を築いている建物にもひかれている。建物の デザインに寄ってみたり、その全体像を引いてみる。 寄ったり、引いたり、体で建物と風景を感じていく。

姫路にある巨匠が手掛けた建物へ

旅をしてその先へと旅はつながって 旅先で街の風景や、彫刻や建物を訪れて楽しんでいる。 中でも美術館や博物館などの、外部から内部空間へと 歩き回り、体感できる建物にひかれている。立体的に 構成される空間を、様々な角度で楽しんで。そしてその 建物が巨匠が手掛けたものであればなおさらである。

姫路への旅のきっかけから旅はまたつながって

街の建物や彫刻をたどって姫路市立美術館へ 今回、姫路への旅のきっかけとなった一つの展覧会。 それは小川晴暘と飛鳥園 100年の旅。以前の奈良への 旅での奈良県立美術館ではまだ開期前。旅を振り返り、 その次は姫路市立美術館で開催されることを知った。 奈良への旅は、姫路への旅につながって 姫路市出身の写真家でもある小川晴暘 の展覧会は奈良への旅で知ることができた

街に開かれた美術館にも寄り道を

西本願寺を後にして 堀川通りを渡り、次は南へ進みまたJR京都駅の方へ。 今回は京都の街を歩いて楽しむ旅。そして歩きの旅 では気になるものがあれば、寄り道を。一応、その日の 予定は決めてはいるが、ずれていくのはいつものこと。 前田珈琲の龍谷ミュージアム店も

旅では過去の風景を思い出して

モーニングは頂けなかったけど、旅先でのホテルの デザインを楽しんで。朝の散歩で通りがかったホテル を後にして、もう少し博多の風景の中を歩いてみる。 次は橋を渡り、川の対岸に建つ特徴的な形の建物へ。 博多に住んでいた時に訪れた 右端には香蘭社の文字。ここには香蘭社福岡博多店も 以前の有田への旅では、本店にも立ち寄った 他にも作品はあるが、開館しないと見られない

そして心地のよい場所で静かな時間を

松伯美術館に広がる動きのある空間を後にして 奈良の西側をめぐる旅も終わりへと。松伯美術館の 存在は知っていたが、内部の空間を初めて体感した。 30年前に建てられていても、思いが込められた建物に 感動して、旅への名残りを惜しみつつも次の目的地へ。

空と緑とつながる空間で

旅の風景の重なりを楽しみながら 1994年に村野・森建築事務所によって手掛けられた 美術館。1984年に村野藤吾が逝去された後、事務所は 長男の村野 漾(よう)氏へ継承された。松伯美術館には 確かに村野藤吾の建築への思いも受け継がれている。

宇治には物語がある

うさぎに案内されるように展開する動画 最後のシーンには平安時代の源氏物語 それは紫式部によって書かれた日本最古とも伝わる 全五四帖からなる長編の物語。そして最後の十帖は 宇治十帖ともよばれていて、宇治が主な舞台となる。 平安時代に貴族の別荘地であった宇治。当時の貴族 は別荘で御堂にこもり、仏に祈るという習慣があった ことから、宇治の地がその舞台に選ばれたともいう。

平等院にはもう一つの見どころも

平等院の風景を楽しみながら、もう一つの見どころへ およそ1000年もの時を刻む鳳凰堂の側に、その建物は 2001年に建てられた。鳳凰堂からその姿を消すように 地形と一体となったアプローチ。多くの国宝を収めた 美術館は時を経た宝物と共に、新たな時を刻んでいる。 ここは1000年の時を内包するミュージアム 美しい展示には、美しい光の効果が欠かせない 国宝は日本を巡回することも

建物には建築家の思いも込められて

建物には建築家の思いも込められて かつて見た大きな吹き抜けに建築家の思いも感じて 2年半の間、九州で単身赴任で過ごした。その間に九州 で様々な建物や空間にふれた。博多にあるこの大きな 吹き抜けもその一つ。設計を手掛けたのは、当時39歳 であった黒川紀章。この建物に九州で出会わなければ、 他の建物にも興味を示していなかったかもしれない。 九州で途方もない建物に出会い、建築家の作る空間を 体感した。そしてノートを綴り、その思い出にひたる。

建物では写真家の思いが受け継がれて

酒蔵で至福のひとときを過ごした後は また奈良の街並みを歩いての旅へ。まだ続く旅のこと を考えて、酒蔵では利き酒だけに留めておき、確かな 足取りでその先へと進む。次の写真家の思いが受け継 がれる建物は、以前から気になっていた場所でもある。 今は内部がどのようになっているか気になる所 その日は水曜日で閉まっていて

東大阪にあるANDO建築を訪れて

東大阪には魅力のある建築が散りばめられて ANDO建築はひとつのカテゴリーにも 近畿大学の東大阪キャンパスに散りばめられた様々な デザインの建築を楽しんだ。東大阪にある魅力のある 建築といえば、ANDO建築もそのひとつ。木々の中に ひっそりと建つコンクリート打ち放しのシルエット。 そこは偉大な作家の自宅の、いくつもの物語がつむぎ 出された書斎の側に記念館として2001年に開館した。

きぬかけの路には美術館も

龍安寺を後にし、きぬかけの路を北へと小さな自転車 を走らせる。路の途中では、傾きつつある太陽の光に 染まる白亜の建物が、圧倒的な存在感で迫ってくる。 1966年に開館し、2018年にリニューアルオープン した堂本印象美術館。大正から昭和にかけて京都で 活躍した日本画家の堂本印象により、外観から内装 までのすべてが自らによってデザインされたという。 日本画の域を超え彫刻、陶芸、ガラス、金工、染色 なども手がけた、マルチアーティスト・堂本印象の 集大成として、75歳の時に建て

当時の感動を伝えるEXPO'70パビリオン

万博記念公園をぐるりとめぐり、EXPO'70パビリオン にやってきた。それは1970年に開催された大阪万博で は鉄鋼館という名で、前川國男によって手掛けられた。 閉幕後はパビリオンは解体され、残るのは太陽の塔、 日本庭園の迎賓館、大阪日本民藝館、それと鉄鋼館。 そこには1970年当時の最新・最高の技術が集結され、 コンサート等が開催されていた立体音楽堂「スペース シアター」やフランスの彫刻家フランソワ・バシェ氏、 音響技師のベルナール・バシェ氏によって鉄を使った 音響彫刻な