【中日】石橋康太捕手ではなく味谷大誠捕手昇格の意図とは 立浪監督の起用法と2軍のチーム状況が影響か ~9/21~
◇9月21日 中日7-6ヤクルト(神宮)
前日(20日)、木下拓哉捕手が負傷交代。捕手昇格の可能性が高まった中で、プロ3年目の味谷大誠捕手が招集されました。
チームは4年連続のBクラスが確定し、立浪和義監督も今季限りで退任。
若手を積極的に起用できる状況で、プロ6年目の石橋康太捕手ではなく味谷捕手が選ばれました。
2軍成績を比べると
両選手の2軍成績を比べた時、石橋捕手の方が勝っています。
石橋捕手は57試合に出場して打率.276、3本塁打26打点。味谷捕手は49試合に出場し、打率.202、1本塁打6打点。
スタメン起用された試合も、石橋捕手は20日、この日(21日)と連日マスクを被っていますが、味谷捕手は16日まで遡らなければいけません。
木下捕手の負傷によって緊急性が生まれたとはいえ、石橋捕手ではなく味谷捕手が選ばれた理由。
それは、立浪監督の起用法と2軍のチーム状況が関係しています。
立浪監督の起用法は変わらず
この日、鵜飼航丞選手が2試合連続スタメン起用され、来季に繋げようとする意図がみえました。
一方、捕手は宇佐見真吾捕手がスタメン。前日は木下捕手がスタメンで、交代した後は加藤匠馬捕手がマスクを被りました。
Bクラスが確定したことで、捕手も若手に切り替えるかと思いましたが、起用法に変化は見られず。
木下捕手の負傷がなければ、味谷捕手の昇格も実現していたか分からないほど、捕手はこれまでの3名体制を維持したいという意向が伝わってきました。
2軍は優勝争い&来季に向けた準備
2軍は現在、優勝争いの真っ只中。前日にマジックが消滅したとはいえ、1軍とは真逆の位置にいます。
大野雄大投手、柳裕也投手と連日1軍クラスの投手が先発する中、スタメンマスクはいずれも石橋捕手。
立浪監督の起用法に変化がみられないということは、1軍に昇格してもベンチを温める日々が待っています。
それならば、2軍で優勝争いする試合に出場させたい。プラスに捉えれば、石橋捕手の今後に期待した起用法といえます。
1軍の消化試合と、2軍の優勝争いの試合。この選択が、石橋捕手、来季のチームにどのような影響を及ぼすのか。
次期監督候補に挙がる井上一樹2軍監督に近い場所で、来季に向けた準備を整えているという見方もできます。
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