【中日ドラゴンズ】溝脇選手に戦力外通告 球団の意図と、ある選手の獲得への影響を探る
溝脇隼人選手が戦力外通告を受けました。
今季は中々状態が上がらず、59試合に出場して打率1割7分5厘。
昨季、キャリアハイとなる87試合に出場し、今季も内野を支える存在として期待されました。
溝脇選手が何故、戦力外通告を受けたのか。そして、ドラゴンズが獲得すべきだと思う選手への影響を考えます。
原因はドラフト
溝脇選手が戦力外通告を受けた理由、それはドラフトです。
ドラゴンズは先日行われたドラフト会議で、支配下6名、育成4名の計10名を指名しました。
支配下に限ると、投手4名、内野手2名を指名。
内野手は、ドラフト2位で津田啓史選手(三菱重工East)、同3位で辻本倫太郎選手(仙台大)と、即戦力として期待できる内野手を2名獲得しました。
その結果、溝脇選手の出番がなくなってしまうことが予想され、今回の戦力外に繋がったと考えられます。
同じ良さを持つ選手たち
村松開人選手、龍空選手ら若手が出場機会を増やし、守備固めには高橋周平選手が起用される流れになったことも一因です。
実際、ドラフトで2名の内野手が指名された時、内野手の誰かが戦力外か育成契約を宣告されると感じていました。
高校生ならまだしも、社会人と大学生を指名したドラゴンズ。
早い段階から出番を与えることが予想され、その分誰かの出番が失われることを意味していました。
引退した堂上直倫コーチのように、守備職人として確固たる地位を確立できなかったことも影響しています。
溝脇選手の良さは、粘り強い打撃と、センスを感じさせる華麗なバットコントロールです。
しかし、溝脇選手と同じ良さを持った左の巧打者がドラゴンズには溢れています。
誰かが厳しい宣告を受けることになると予想された中、寂しいですが溝脇選手に厳しい宣告が言い渡されました。
矛盾が生じる補強に・・・
溝脇選手が戦力外、堂上選手が引退したことで、内野のバックアップが手薄になりました。
高橋周選手は十分その役割を担うことのできる力がありますが、石川昂弥選手のコンディションによっては、多くの試合でスタメンを務めることが予想されます。
以前、内野のバックアップ要員として、阪神から戦力外通告を受けた山本泰寛選手の獲得を予想しました。
ただ、今回溝脇選手を戦力外通告したことで、山本選手獲得の可能性が後退したと考えます。
左右が違うとはいえ、山本選手と溝脇選手に求められる役割は似ています。
内野の複数ポジションを守れ、堅実な打撃も売り。山本選手の獲得を目指すことは必要だと思いますが、その前に球団が溝脇選手を戦力外にしたという矛盾が生じます。
有望な若手を支える選手
有望な若手が複数いるとはいえ、若手だけではシーズンに耐えることは難しいと考えてます。
エラーが多発し、投手陣の足を引っ張っては意味がありません。
堂上選手が引退し、ただえさえポッカリと空席になった内野のバックアップ。そこに溝脇選手の戦力外が追い打ちをかけます。
立浪監督の思い描くビジョンとは。
戦力外は勝負の世界のため仕方ないことかもしれませんが、山本選手の獲得など、様々な手を考えているといいのですが・・・
【参考サイト】