今月の短歌 24年5月16日~5月31日
咳止まぬ日を案じては忘れてたポケモンショック 僕は生きてる
右側の翼はもがれ理不尽と嘆き洗濯物を干してく
新しいシャンプーを探す雨空 ショートスタイル色味に合わせ
置くように中継役を買って出る 滅多に見ない風雨が騒ぐ
右耳にかけた横髪はすっかり色味の抜けたブリーチヘアー
酷い灰のノイズを見た なるほどこいつが「悪夢」か 遠い祈り
前下がり 先端に込める「いのち」を 真っ直ぐ切るのは髪の毛じゃない
ざんざんとした雨の中主張する 俺だ俺だとスタンスミスが
静かです ホワイトパズルへ色が付き華麗な嘘が称賛されて
空を見て彩雲なんて珍しくなんてないのになんて、なんてね
かさかさの 耳 頬 額 確実な進行方向 ゆら天の川
毎日が劇的な日々でなくとも構わない いや、きっと飢えてる
八度目のセックスレスと別れ際 二度目の愛を知らず呆れる
そう。ことばの答えに僕なりの色付けをしていく 兎はいいね
春を感じてましたか 春を忘れましたか 夏に揺らぎましたか
10センチの足が祝う「おめでとう」 少し硬めの靴が似合うよ
刈り上げてトップスのみをカラーして超久しぶり「ケイスケホンダ」
下り坂 ゴワッとすれば梅雨はすぐ 新発見にゾワッとなれ
20年先の君の絵見たいのは君と握手を交わした世界