桜/紅葉比較!賀茂親神説「向日神社」明治神宮のモデル!日本書紀所蔵!延喜式の古社【長岡京シリーズ】【大原野シリーズ】【京都西山シリーズ】
鴨氏の上賀茂神社(私のNOTE)と下鴨神社(私のNOTE)、秦氏の松尾大社(私のNOTE)と伏見稲荷大社(私のNOTE)の次に造営された古社。山城風土記には鴨社と同じく上社と下社があったが、時代により廃れて合祀したと記している。
長岡京は長岡京市と思われがちだが向日市にある。その中心の神社との認識で、紅葉の名所である。乙訓地域の代表的な古墳もあり、長岡京や大原野などとセット(私のNOTE)で回ると良い。
本殿は室町時代の代表作で、明治神宮(私のNOTE)のモデルになったといわれています。
西国街道に面して大きな鳥居が立っている神社。2018年に遷座1300年の延喜式内にも載る古社。「日本書紀-下巻@重文」を所蔵しており、本殿@重文は空気感がよく綺麗に保たれていることから地域から信仰が厚い神社と言えようか。祭神は「向日神」、「火雷神」、「玉依姫命」、「神武天皇」と京都では珍しい祭神たちで、そういう意味では平野神社(私のNOTE)と同じか。ちなみに「火雷神(ほのいかづちのかみ)」は、上賀茂神社の御祭神「別雷神(わけいかづちのかみ)」の親であることから、神社ではこの神様をお祀りしていた鴨族が、上賀茂に移り住んだものとしているが、個人的には島根・出雲⇒奈良・葛城⇒京都・南山城⇒京都・賀茂の移動と考える。
最後に、東京にある明治神宮本殿はここの本殿の1.5倍の大きさにした本殿になっているとのことだが、なぜ?ここを基に作ったのかは不明。
変更履歴
2024/11/08:初版
▼HP
▼アクセス
京都府向日市向日町北山63
▼祭神・本尊と脇時
向日神(むかひのかみ)
▼見どころ
長岡京ができるより前に創建
向神社(むこうじんじゃ)と火雷神社(ほのいかづちじんじゃ)と同じ山にあるふたつの神社だった
向日神社を上社、火雷神社を下社としていたよう
927年、『延喜式』では、向神社は小社、火雷神社は名神大社に列せられている
1275年頃、向日神社としてひとつになった
1418年、本殿は室町時代の神社建築の代表例として、国の重要文化財に指定されている
1422年、三間社流造の本殿は、貴重な建築として国指定重要文化財
1485年、山城国一揆をトリガーに、「乙訓一揆」が起こり、1575年、西岡衆は、織田信長軍に敗れてこの地域を手放す
1591年、豊臣秀吉は、朝鮮出兵に向けて西国街道を拡幅し、「唐街道」と呼ばれ、参勤交代の大名行列、旅や商いをする人々で賑わう
1830年、発生した京都大地震で本殿を損傷
1842年、本殿が現在地に遷され、現在の姿となった
延喜式内社にも載る古社
祭神は向日神(むこうのかみ)、火雷神(ほのいかづちのかみ)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)、神武天皇
長い参道が真っ赤に色づく紅葉の名所で、時期は11月中旬~下旬と遅咲き
拝殿そばの渡り廊下や本殿裏の鶏冠木の苑も紅葉の見どころ
12月上旬、散紅葉が楽しめるよう
近くの「角宮神社(明日公開)」と並んで式内社「乙訓坐大雷神社」の論社の一つとなっている
→参道
向日山という小高い山にあり、長い参道が特徴。桜と紅葉の時期がオススメ。
向日山に鎮座する「向神社」(上社)と「火雷神社」(下社)という別々の神社だったが、火雷神社の宮司が承久の乱で朝廷側について敗れ、福知山にある「六人部荘(むとべのしょう)」に隠れた。約50年後に火雷神社に戻った時は、荒廃していたので、以降、向神社に合祀され、現在の「向日神社」になった。
鳥居をくぐると社家・六人部氏の邸宅がある。六人部氏は一度、京都の福知山に流れて、京都市内に戻り復興させた人たちですね。京都市内から丹波に流れて戻るって多いですね~。
ちなみに、六人部氏は秦氏説もあったり。確かに地理的にはそうだけど・・。
→桜と紅葉の参道
京都から九州を結ぶ西国街道に鎮座。参道は200mあり、参道の両側には、春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉が楽しめる。
拝殿前まで来て後ろを振り返ると「桜のトンネル」と呼ばれている。
→参道「勝山稲荷社」
参道沿いに後述する天満社と並んで鎮座している。祭神は宇迦之御魂大神(ウカノミタマ)。
→手水舎
→参道「天満宮社」
参道右手に鎮座。1833年に建立。祭神は「菅原神(スガワラノカミ)」、「大歳神(オオトシノカミ)」、「屋船神(ヤフネノカミ)」の3柱。
屋船神は、家屋を守る神のようです。
→元稲荷神社(勝山稲荷神社背後)
勝山稲荷神社の奥に鎮座。1832年、「稲荷社新造立」とあり、背後の元稲荷古墳の場所に建立されたと推定され、1887年に現在地に遷された。
→拝殿・本殿@重文
参道の先の石段上に社殿がある。拝殿はスタンダードな舞殿風拝殿で、1625年に建立されたのだが、2002年に焼失し翌年再建されたもの。
1418年から4年をかけて建造され、三間社流造という室町時代の神社建築の代表作のようで国の重要文化財。明治神宮のモデルになったといわれている。大きさは1.5倍で設計されているようです。
祭神は「向日神」、「火雷神」、「玉依姫命」、「神武天皇」と鴨社と繋がりを感じる祭神である。この神社の寺宝には日本書紀の一部が残っているらしい。また、明治神宮の社殿の構造はここの社殿を参考に設計されているとか。
主祭神の向日神は、大歳神(オオトシノカミ)の御子、御歳神(ミトシノカミ)の別名。向日山に降臨したため、向日神と呼ばれるようになった。
ちなみに、向日神は、西山の古刹・金蔵寺(私のNOTE)の創建伝承にも登場している。
歴史的には、元々は向神社と火雷神社だったので、向日神・火雷大神に加え、火雷大神の后・玉依姫命、下社を創建した神武天皇も祀られている。
ということで向日山に鎮座し、神紋と火雷大神と玉依姫命を祀るため、下鴨神社・上賀茂神社との繋がりも感じる。
向日神社の裏手を北へ進むと勝山公園がある。豊臣秀吉が、朝鮮出兵へ向かう途中に立ち寄り、そこから見える山の名を「勝山」であると答え、「勝つ」につながる縁起の良い名前であることから、たいそう喜ばれたという逸話が残っている。
→本殿左「御霊神社/磐座」春
→五社神社
拝殿の右手に五社神社がある。
大巳貴神(オオナムチノカミ)
武雷神(タケイカヅチノカミ)
別雷神(ワケイカヅチノカミ)
磐裂神(イワサクノカミ)
事代主神(コトシロヌシノカミ)
並び順は違いますね・・・。
神様の順番と社殿の順番が一致していないような・・・。
神様は向かって右から
大巳貴神(オオナムチノカミ)
武雷神(タケイカヅチノカミ)
別雷神(ワケイカヅチノカミ)
磐裂神(イワサクノカミ)
事代主神(コトシロヌシノカミ)
社殿は向かって右から紐付けたか合わない気がする??これは佐太神社(私のNOTE)などと同じく「不詳」の神がいるのか?隠しているのか??
春日社 : 前述2の「武雷神(タケイカヅチノカミ)」
→タケミカヅチじゃなくて・・・?加茂社 : 前述3の「別雷神(ワケイカヅチノカミ)」
三嶋鴨社: 前述5の「事代主神(コトシロヌシノカミ)」か・・・
石神社 : 音から前述4の「磐裂神(イワサクノカミ)」?
岡松社 : 余った前述1の「大巳貴神(オオナムチノカミ)」
挫折・・。向日市の調査では次の通りで、6社だった時代もあり、いろいろ深い謎があるのかもしれない。。
いずれにせよ、下鴨神社・上賀茂神社と三嶋の鴨社(私のNOTE)があるのはなかなか興味深い!
→祖霊社
→紅葉スポット「橋」「本殿@重文」
拝殿の右側には屋根付きの橋がある。そこからの紅葉が良い感じである。
→春日神社
拝殿右手を進むと春日神社がある。祭神は、武甕槌神(タケミカヅチノカミ)、齎主神(イツヒヌシノカミ)、天津皃屋根尊(アマツコヤネノミコト)、姫大神(ヒメオホカミ)の4柱。フツヌシのところに「齎主神」なのが特徴的だが、場所的に長岡京に近いので、長岡京遷都で藤原氏が遷したのかも。ということで長岡京の春日と言えば大原野神社(私のNOTE)ですね。
→本殿裏「勝山身代不動尊」
本殿裏手に勝山身代不動尊がある。神仏習合か??
石室内には役行者の石像が安置されている。
→本殿左「御霊神社/磐座」秋
祭神はイザナギとイザナミ。
→本殿裏「大鳥居の沓石」
本殿の裏側に大鳥居の沓石が保存されている。2018年の「向日神社御鎮座1300年祭」の奉祝事業で、約200年前に建立された大鳥居の解体修理が行われ、地下2mから出土された。
→増井神社
火雷大神の荒魂を祀る。井戸が御神体となっている。って、井戸が御神体の神社は久しぶりだな~。
▼メディア情報
向日神社社殿(https://www.city.muko.kyoto.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/43/siryou02.pdf)
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
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