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神仏習合!注目は仏像「八坂神社」って寺ですよね「朝日観音(福通寺)/ 越知神社/大谷寺」泰澄の始まり【福井シリーズ】【福井丹南シリーズ】

神功皇后、泰澄大師、国の重要文化財の仏像と神像群を持つ「八坂神社」は凄いな・・そして、「朝日観音(福通寺)」とセットで福井の美仏巡りになるかと。
 しかし、越前市と越前町を車で回ると八坂神社が多いこと・・・。そのうちに、しっかり調べて、じっくり越前を回ろうと思う。

見仏記でも行っているようですね。

京都の八坂さんは次の通りです。

変更履歴
2024/02/04 初版


▼HP▼アクセス▼祭神・本尊と脇時

※後述参照

▼見どころ

▽八坂神社(天王宮応神寺):福井県丹生郡越前町天王18-24

  • 神功皇后ゆかりの地、泰澄大師とも所縁が有る

  • 近世まで「祇園天王宮」と呼ばれていたが、草創は不祥

  • 伝承では神功皇后が三韓出兵の帰途、天下安泰を祈願して当地に神祠を創建し「牛頭天王」を祀ったのに始まるという

  • 中世は真言宗・応神寺が別当神宮寺となって当社を支配したとか

  • 1445年、「越前国応神寺東寺修造料足奉加人数注進状」(「教王護国寺文書」「町外中世文書」『朝日町誌』)には、「天王 小山々応神寺」、冒頭に「越前国丹生北郡田中庄」とあり、応神寺の山号が「小山山」であること、丹生北郡田中庄に存在したことがわかっている

  • 「奉加人数注進状」によれば、37名の僧侶が5貫文を東寺に奉加しているが、37名とは、それぞれ坊に分かれていたと考えられ、応神寺は多くの塔頭を持つ大寺だったと推測される

  • 祭神は神社名から「スサノオ」、「クシイナダ」はわかるが、神功皇后と思わせつつ「応神天皇」である

  • 境内には本殿の左に「雨夜神社」があり、摂社・末社かと思ったが別管理のよう

  • 雨夜神社は明治時代にここに遷座されたが、元々は別のところに鎮座されていたようだ

  • 明治維新後の神仏分離令によって、「阿麻伎美(あまきみ)神社」と改号した

  • 後に「八坂神社」と改称して、祭神をスサノオ、イナダヒメ(奇稲田姫命)、応神天皇の三柱とした

  • 境内地には八幡神社、市姫神社、愛宕神社、白山神社、辻神社、神明神社、天満神社、薬師神社、御塔神社の九社の境内末社が合祀されている

  • 大正時代には朝日町馬場区に鎮座していた村社の若八幡神社を合併した

→境内

 鳥居の左手に大きな駐車場がある。

→宝物館

 地方仏師の仏像群が残っている。神仏分離令で廃仏毀釈が始まったので土の中に隠したのだろう。そのおかげで近年、発見された。地方仏師作なのは間違いないだろう。ただし平安時代のもので、佇まいを見ると滋賀の湖北にも繋がるよい仏像だとわかる。さすが、国の重要文化財である!!

正面には、左から釈迦如来、阿弥陀如来、阿弥陀如来を安置する。

 八坂神社に伝わる仏像は、昭和の本殿改修の際に旧内陣の床下から発見されたもので、全て12世紀半ば前後の保守的な地方仏師の像である。

○阿弥陀如来坐像@重文
 カツラの一木造。平安時代の「阿弥陀如来坐像」で定印の結跏趺坐。桂と考えられる材による一木造の像で、背面に背刳りがなされている。12世紀前後の保守的な地方仏師の作と思われる。

○阿弥陀如来坐像@重文
 ケヤキの寄木造で、こちらも平安時代で11世紀頃推定されている。

○釈迦如来坐像@重文
  ヒノキの一木造で、こちらも平安時代で11世紀頃推定されている。

○菩薩形坐像@重文
 カツラの一木造で平安時代後期。両腕の肘から先の部分が失われてしまっているおり、大日如来像とも。

○十一面女神坐像

写真は以下を参照ください。

→参道⇔拝殿

 境内はお世辞にも清掃されている感じがしない。でも雰囲気はある。

右に神輿殿
左に御膳水(延命水)
左に御膳水(延命水)
左に御膳水(延命水)

→拝殿・本殿

→雨宮神社

 八坂神社の境内地に鎮座する「雨夜(あまや)神社」の祭神は保食神で、明治43年に移転したもの。
 延喜式の式内社の1つである「雨夜神社」といわれ、八坂神社とは別に一社としている。

→摂社・末社

 左に天満神社、愛宕神社、御塔神社の三社。右に薬師神社、八幡神社、市姫神社、神明神社、白山神社の五社。と事前に調べていたが、なくなっている??合祀した・・。

→帰る

▽朝日観音(福通寺):丹生郡越前町朝日7-61

 ※2023年8月は渋滞に巻き込まれスルーしてしまった。

  • 717年、泰澄大師によって創建

  • 泰澄大師は越前国麻生津に生まれ、幼少期を越前町朝日の越知山を中心に過ごし、その地より見える白山の開山へと進んだとされる

  • 中世の頃は「朝日寺(あさひじ)」と呼ばれていた

  • 戦国時代、織田信長の朝倉氏侵攻などで世情が不安定になり、一向一揆の焼き討ちに遭い、伽藍は焼失したが、観世音菩薩像は難を逃れた

  • 朝日観音の名前の由来でもある「聖観音」は袈裟を着られている姿で珍しい様式

  • 秘仏で、元旦と4月18日の春季縁日、8月10日の千日詣りにのみ御開扉される

  • 大師作と伝えられている「聖観音」と「千手観音」が安置されている

  • その他、金剛界式大日如来と大日如来が変化した形を示す不動明王が安置されている

仏像は次のページで見れます。

▽越知神社:福井県丹生郡越前町大谷寺84-1

 祭神はイザナギ、イザナミ、火産霊神、大山祇神で、山頂が本来の神社。里宮が麓の大谷寺に隣接して鎮座する。

 社伝によると、泰澄大師が仏像を造り、山頂に社殿を建立して越知山三所大権現と称して祀ったのが始まり。天正年間の戦火で焼失しましたが、江戸時代に、福井藩祖・結城秀康が祈願所としたことから再び栄え、崇敬者数万人にのぼったとも。

▽大谷寺:福井県丹生郡越前町大谷寺42-4-1



▼メディア情報

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▼旅行記

公開以降の旅行記は次にアップします。

▼セットで行くところ

▼仏像展


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