わたしの本棚に入る前の本〈3〉
2024年が始まってからも、積読、そして心の中の積読(本棚に入る前の本)が減る気配がちっともありません。
とても嬉しいことなので、直近で気になっている本の一部を順不同で挙げてみました。いつか本棚に入るその日を楽しみに待ちつつ。
前回の本棚に入る前の本まとめはこちら👇
※以下、概要はそれぞれの本の最初にリンクを貼っている公式サイトより引用。
夜ふけに読みたい 雪夜のアンデルセン童話
H. C. アンデルセン 著 / 吉澤 康子、和爾 桃子 編訳
2024年 平凡社
表紙絵の美しさに惹かれたのと、大人になってからアンデルセン童話ってちゃんと読んだことがないなと思ったので。この『夜ふけに読みたいおとぎ話』シリーズ、前から気になっています。大人の今になって読むと、童話はどんな風に見えるんでしょう。
中世ヨーロッパ「勇者」の日常生活 日々の冒険からドラゴンとの「戦い」まで
ケイト・スティーヴンソン 著 / 大槻 敦子 訳
2023年 原書房
こんな設定の歴史物語を書く人が居るとは。日本では中世ヨーロッパ風な異世界に転生・転移するコンテンツが人気ですが、こういう風に「もしも自分がその場に居たら」という視点で中世を見てみるのは楽しそうですね。
本書は、著者による解説がネット上で公開されています。これを見るだけでも、冒険の厳しさが伺い知れて興味深いです。これから先の人生も、異世界に転生・転移しないように気を付けながら生きよう。私は強くそう決心しました。
※追記:読みました!
マーリ・アルメイダの七つの月 上/下
シェハン・カルナティラカ 著 /山北 めぐみ 訳
2023年 河出書房新社
存在感のある主人公がもう死んでいる、というのが純粋に面白そう。そして、スリランカの人の生死観や死後の世界の描き方にも興味が湧きました。だってなかなか接する機会のない価値観だから……。
表紙の雰囲気も好きなんですよね。不気味なような美しいような。
※追記:読みました!
世界
junaida 著
2024年 福音館書店
以前個展に足を運んだイラストレーター・絵本作家の単行本。
細かな書き込み、大胆な構図、鮮やかな色合い、不穏な空気……。この方が手掛ける作品は、手元に置いてじっと見ていたいものばかり。子どもの頃の私なら、絵本を延々と一人で眺め続けていたと思います(大人になった今でもそうだから、きっとそう)。
ちょうどこのエッセイをしたためていたところに、嬉しいお知らせも舞い込みました。これは楽しみな展示……!
ぼくは青くて透明で
窪美澄 著
2024年 文藝春秋
文芸作品としての同性の恋愛小説は、まだまだ少数派。そんな中、この作品であればイロモノとしての同性愛ではなく、生き様としての同性愛を描いてくれるだろうと思いました。
私も『勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない』学生だったので、主人公のモヤモヤした何かを目の当りにしたらどんな気持ちになるのかなーと考えると、読むのが少し怖い気もします。
ああ、ウィリアム!
エリザベス・ストラウト 著 / 小川 高義 訳
2023年 早川書房
シニアが活躍する作品が大好きな私のアンテナにピーンと引っかかった作品。
ただ、『私の名前はルーシー・バートン』を読む前なので、そちらから制覇しないといけないのかもしれない……。
※追記:読みました!
Savoir&Faire 土
エルメス財団 編
2023年 岩波書店
なんかこう……格好いい本なので気になっています。「土」と言えばシャーロック・ホームズもよく推理の際に気にするマテリアルですし、きっと奥深い世界なんだろうなあと。
三人書房
柳川 一 著
2021年 東京創元社
実は江戸川乱歩作品が大好きなので、江戸川乱歩が主人公の小説なんて聞いたら読みたくなってしまうのは仕方がないのです。彼は確かに名作家ですが、彼自身が事件に巻き込まれたら名探偵として活躍するのかな? なんて想像すると楽しいですね。
キルヒャーの世界図鑑―よみがえる普遍の夢
ジョスリン・ゴドウィン 著 / 川島 昭夫 訳 / 澁澤 龍彦、中野 美代子、荒俣 宏 解説
1986年、2023年(新装版) 工作舎
時々、「よくわからんがなんだかすごそう」なものに接したくなる時があります。そんな時に偶然目にして以来、気になっている本です。
ざっくばらんに言ってしまうと、新装版よりも前の表紙の方が好みではあるのですが……。
うるさく、しずかに、ひそひそと: 音がきこえてくる絵本
アンドリー・レシヴ、ロマナ・ロマニーシン 著 / 広松 由希子 訳
2019年 河出書房新社
ウクライナ生まれの『音がきこえてくる絵本』。ポップなイラストがお洒落で可愛らしいのと、自分は音楽が好きなので興味を持った絵本です。
子どもの頃を振り返ると、「何かわからない正体不明の音」が怖くて眠れなかった夜もたくさんあるし、逆に正体不明だからこそその音が面白くて何度も聞いたこともあるなぁと。
幻想小説とは何か: 三島由紀夫怪異小品集
三島 由紀夫 著 / 東 雅夫 編
2020年 平凡社
実は三島由紀夫作品も大好きなものが多いのですが、彼が幻想小説を書いているイメージがなかったので、読んでみたいなと思った一冊。
でもよくよく考えたら、『黒蜥蜴』辺りは推理小説でありながらも幻想小説と言っても過言ではないので、そういうことなのかもしれませんね。(映画の中で剝製に扮していた三島由紀夫の姿を思い出しながら。)
世界を騙した女詐欺師たち
トリ・テルファー 著 / 富原 まさ江 訳
2023年 原書房
事実は小説より奇なり。そんな言葉を地で行くノンフィクション。女詐欺師と言えば、以前Netflixドラマ『令嬢アンナの真実』が話題になりましたね(こちらも実在の人物を描いた作品)。
実際に出会いたくはないけれど、遠くから見ている分には憧れてしまう存在……。スパイや詐欺師が主人公のコンテンツは今も昔も人気ですから、そこに華やかさや痛快さが加わった実話となれば読みたくて仕方がありません。
まだまだ私の心の中の積読は尽きないのですが、キリがないのでこの辺りで。これから先の人生でも、好きな本がたくさん増えたら嬉しいです。
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