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2024年12月の記事一覧
手に入らぬものを探し求めて。
こんにちは!山野靖博です!
俳優という生き物は元来、ロマンチストだ。
仕事の現場での振る舞いや、仕事を受ける時の条件について現実的な俳優もそりゃあいるだろうが、そもそも芝居という営みに人生の時間の大部分を費やす選択をした時点で多分にロマンチストである。
ロマン主義とはどういうことか、というと、僕は「失われたもの、手に入らないものを求めようとする心」だと理解している。
世界が19世紀に突入す
眠りと影と夜の国、の話。
こんにちは!山野靖博です!
春眠暁を覚えずといいますが、僕にとっては夏だろうが冬だろうが暁を覚えず、です。
とりわけここ最近はとても眠い。睡眠時間が短いわけじゃないのに、すこぶる眠いのであります。
それもこれも、なかなかハードな舞台に出演する日々だからだと思います。やはり身体というのは厳しい環境にあれば自ずと回復のために休息を求めるものなのでしょう。
寝ることが好きな僕は、いくら寝ても寝足
僕、私、俺、についての話。
こんにちは!山野靖博です!
一人称のこと。
僕の一人称は「僕」です。自分のことを僕と呼び始めたのはたしか中学に入ってすぐぐらいのことだったと思います。
それまでは自分をなんと呼んでいたのか、あんまり記憶にないのですが、たぶん「俺」と呼んでいたのだと思います。たぶんね。
というのも僕は、「自分の一人称を僕にしよう」と明確に決めた記憶を持っているのです。一人称を僕と決めた、ということは、それま
布の気持ちよさ、についての話。
こんにちは!山野靖博です!
着道楽という言葉がある。
着る物が好きで惜しげもなくお金を使うような人のことを言う。この場合の「着る物」は僕のイメージではやはり着物で、洋装の服、つまり洋服をして着道楽というのはなんかちょっと違う気がする。
着道楽ともなれば、一家が傾くくらいの勢いで着物だの帯だの羽織だのを作って、着ることもだがむしろ作ることこそに快楽を覚えているような、そんな人物のことを想像する