ままならない(2023.04.23)
お昼寝をなかなかしない長女(3歳)と次男(2歳)。ならいっそお昼寝をパスして外で遊ばせて、早めの風呂からの夕飯、そして就寝させる方向に舵を切った妻と私。から揚げを仕込みながら作戦を確認した。
庭で思い切り遊んだあと風呂でもなお元気な子供たち。風呂上りに寝落ちしそうになる次男を半ば強引に覚醒させて、なだれ込むように夕飯の食卓に着かせる。思いのほかから揚げをよく食べる次男、その後眠たかったのを忘れたかのように元気に遊び回る。時刻は7時を回ってほくそ笑む妻と私。「勝ったな」「ああ」と碇ゲンドウと冬月副指令のよう。勝利を確信する。
やがて床の上で尺取虫のような恰好で寝落ちした次男。私は絶対に起こさないよう優しく抱きかかえて、そっと寝室に運ぶ。
それから私たちには束の間安息の時間が訪れた。洋々と夕飯の後片付けを行い、明日の弁当などを作ったりした。手を動かしながら「残された長い夜の時間、何しようかな?温泉でも行こうかしら」などと希望は膨らむ。
しかし翌日のシチューを仕込んでいたその時、寝室から不穏な泣き声が響く。なぜか覚醒して再起動する次男。全ての手を止めて慌てて添い寝する私。からの寝落ち。再び起きたら深夜2時。もう何もできねぇ。
真夜中にさすがに続きをする事もできず作りかけのシチューをそっと冷蔵庫にしまい、シンクの中に残された食器を洗う。侘しい。心が潰されそうになるので、radikoで「脳盗」を聞いて少し持ち直す。
それからnoteの記事をいくつか拝読し、これを書く深夜。子供らが早く眠ってしまった最高の夜を無為に寝過ごしてしまった虚無感が無音の部屋を支配する。
希望は、から揚げ弁当だけだ。