「ダイニーの羅針盤として」経営企画1ヵ月半の歩みとこれからの挑戦
はじめに
こんにちは!ダイニーで経営企画を担当している山本と申します。
今回、アドベントカレンダーの投稿者に選ばれましたので、2024年の振り返りと、2025年の経営企画としての展望を書かせていただきます。
振り返りと言いつつ、私がダイニーに入社したのは1ヵ月半前の11月1日。当時は経営企画機能が会社に存在せず、私の入社と共に経営企画チームができた形で、現在経営企画機能の立ち上げに取り組んでおります。
この記事では、私のこれまでの経験と、なぜダイニーに惹かれて入社したのか、そして、この1か月半で取り組んできたこと、2025年に挑戦したいことをお伝えしたいと思います。最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
自己紹介
私のこれまでの経歴としては、主に20代は法人営業、30代は営業企画・経営企画に携わってきました。経営企画としては特に、全社予算策定・予実管理・資金調達といった業務を通じて、会社全体の「今」と「未来」を作る仕事を担ってきました。
例えば、 上場企業の子会社の経営企画として、日々の業務として予実管理、経営会議の運営等を担当しながら、事業計画策定、新規事業立案、既存事業の構造改革など、事業全体を見渡して課題解決に取り組む日々の中で、経営の意思決定を支える資料や議論の設計など、経営企画としての基礎力を養いました。
また、その後転職した未上場のスタートアップ企業における経営企画としては、予実管理や事業計画策定に留まらず、サービスの価格見直し、経営戦略の策定、資金調達にも深く関わりました。特に、二桁億の資金調達を実現した際は、これまでの事業成長を再現性を持った形で伝えるだけではなく、これからの成長ストーリーを数字と具体的な戦略で描き切る必要がありました。この経験は、経営企画の「アートとサイエンスのバランス」を体感する貴重な機会になったと実感しています。
経営企画という仕事は、裏方でありながらも会社全体の成長に深く関わるポジションです。しかし、その具体的な役割や日々の業務は意外と知られていないことが多いのではないでしょうか。実際、入社して間もない私に対しても「経営企画って何をする仕事なの?」と社内で聞かれることがよくあります。
経営企画は、言わば会社の羅針盤。目標やビジョンに向けて進むべき方向を示し、全社が一丸となって突き進む仕組みを作ることが求められます。特にダイニーのように大きなビジョンを掲げ、急成長を目指す企業においては、経営企画が果たすべき役割は非常に大きいと感じています。
ダイニーの魅力
そんな私がダイニーに入社を決めた理由は大きく2つあります。
1つ目は、「日本発で世界を代表するスタートアップを創りたい」という想いを叶えられる環境であると感じたからです。これまで働いてきた企業も非常に魅力的で、やりがいのある環境でした。しかし、多くの場合、事業のスコープは日本市場を中心としていました。そんな中、ダイニーは国内だけでも巨大な市場がありながらも、日本国内に閉じず、アジアや世界に挑戦しようとしている。30代から「社会にとってインパクトのある事業や会社を創りたい」という気持ちを強く持っていましたが、ダイニーならばそれが叶えられるのではないか、そんな気持ちが高まり私の中で大きなモチベーションとなりました。
2つ目は、飲食産業に強い意義と大きな可能性を感じたからです。私は日本が持つ素晴らしい文化や産業を世界に発信したいと思っており、その一つとして「日本食」の可能性を強く信じていますし、その文化を世界に広めていきたいと思っています。海外での日本食に対する評価や需要の高まりを見るたびに、これこそが日本が世界で戦える産業だと確信してきました。そして、この業界に真正面から挑むダイニーの姿勢に、強く惹かれました。
ダイニーは、単なるビジネスとしての飲食業ではなく、「日本の魅力を世界に伝える」という壮大な使命を背負っています。このミッションに自分の力を重ね合わせることで、世界を驚かせるような成果を出していきたいと思い入社を決意しました。
入社して1ヵ月半でやってきたこと
ダイニーに入社してまだ1ヵ月半という短い期間ではありますが、まずは会社の現状を正確に把握し、今後の成長を加速させるための基盤構築に取り組んでいます。現在取り組み中のものも含まれますが、主には以下のような業務です。
事業・組織の理解
サービスやお客さまの解像度を高めるためセールスの商談に同席したり、各チームの業務プロセスや目標を正確に把握するため、全てのマネージャーとの1on1を実施しました。この対話を通じて、各チームの現状や課題を整理し、全社のビジネスシステムがどう有機的に機能しているかを理解することができました。
事業のKPI分解と実績の把握
ダイニーはコンパウンドスタートアップとして、これまでのモバイルオーダーやPOSシステムだけではなく、勤怠システム・Fintech等多くの領域に事業展開を広げようとしています。必然的にみるべきKPIは多くなりますが、事業全体で見るべきKPIは何か、そしてそのKPIはこれまでどのような推移をしており、現状どのような実績になっているかを把握する作業を行いました。この営みを通じて、定性面だけではなく、定量面でも立体的に会社の現状と課題を把握することができました。
Funnelプロジェクトの参画
私の入社前から開始されていたプロジェクトに参画し、Lead(潜在顧客)からMQL(マーケティング対象顧客)、SQL(営業対象顧客)、Deal(成約)という一連のプロセスのKPI設定や見える化を進めました。本プロジェクトは全社のOKRにも掲げられる重要なテーマで各部署とも連携する機会が多く、入社初日から本プロジェクトのMTGに参加できたことは振り返ると非常に貴重な機会でした。Funnelプロジェクトは事業プロセス全体の効率化と成果の最大化を目指しており、来年以降も運用フェーズで継続的に改善していく予定です。
非連続な成長実現のための対応
ダイニーが掲げる成長戦略を実現するために、自前の成長に加えて非連続な成長を実現するための施策にも関わりました。経営企画としてこうした戦略的な打ち手を模索し、実行に移す役割を担っており、今後も既存事業の成長のみならず非連続な打ち手の検討も加速させていく予定です。
各種会議体の運営と再設計
経営会議やリーダー会議、経営合宿などの各種会議体の運営と再設計にも取り組みました。特に経営合宿では、入社1ヶ月というタイミングにも関わらず、アジェンダ設定、準備、資料作成、そして当日のファシリテーションまで担当しました。これまでの会社でも経営合宿の事務局を担うことはありましたが、ダイニーの経営合宿は事前準備の徹底度合い(スライドの枚数なんと300ページ以上!)と当日の議論の質が高く、チャレンジングな業務ではありましたが、なんとか役割を全うすることができたのではないかと思います。
振り返ってみると1ヵ月半は短い期間ではありましたが、インプットだけではなく、上記のようなアウトプットにも取り組みつつ、ダイニーの成長を後押しする基盤作りを良い形でスタートできたのではないかと思っています。
2025年に向けて
私が経営企画として2025年に挑戦したいことは大きく2つあります。
予実管理の“進化”
現在のダイニーにも予算と実績を管理する仕組みはありますが、まだまだ改善の余地があります。予実差を明らかにするだけではなく、予実差異を深く分析し、その要因を特定するプロセスを整える、またダイニーのように急成長する環境では期初に立てた予算も状況に応じて見直していく必要があります。そういった変化にもしなやかに対応できる予実管理の仕組みをまずは整えたいと思っています。
また、予実管理を単なる「数字の把握」にとどめず、将来の意思決定に活用できるレベルへと引き上げたいと考えています。具体的には、先行指標となるKPIの見通しから数か月先の売上や費用の見通しを算出し、起こりうる未来に対して「今何を決断すべきか」を明確にするための仕組みを構築したいと考えています。この取り組みを通じて、経営のレベルを今より一段上に引き上げたいと考えています。
経営サイクルの“高度化”
予実管理の進化とも繋がりますが、ダイニーの掲げるビジョンを実現するためには、経営全体の意思決定サイクルを高度に統合し、一貫性を持って回していく必要があります。そのために、私は会議体やシステム、プロセスを包括的に設計し直したいと考えています。
例えば、経営合宿をどの頻度で開催し、何をアジェンダとして議論するべきか。そして合宿で意思決定した内容を、どの会議で進捗を管理し、誰が責任を持って実行し、結果を報告するのか。その一連のプロセスを回し、課題を解決しながら、新たに課題を発見していく、そのような経営のサイクルを高速で回していきたいです。
この2つの挑戦を通じて、経営企画として「ダイニーの未来を形作る基盤を整備する」という責務を全うしていきたいと考えています。現在経営企画チームは私一人ですが、ゆくゆくは会社全体の“課題解決集団”にできればという野望を持っています。
まとめ
ダイニーに入社して1か月半、会社の持つポテンシャルと可能性に日々わくわくしながらも、経営企画としての責任を強く感じています。
私が目指すのは、ダイニーが掲げる高い目標を達成する上での「強い基盤」を作り上げること。数字や仕組みを整え、全社員が全力で挑戦できる環境を作る。それが私の使命です。
これからも、ダイニーの成長を後押しし、「“飲食”をもっと楽しくおもしろく。」というミッションを実現するために全力を尽くしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!