精進料理に目覚める3歩前 #65 ケッキョ アカヲクラウ
人生初の読書に溺れた秋の想い出を綴ろうにも
どうしても血虚さんが先に登場すると譲らない
ワタクシから血を奪うべく活動している
ケッキョさんを紹介しよう
それさえ済めば文字が勝手に動くであろう
今回の主役は此方のお方
血（ケツ）を虚（不足）させるべく
せっせと働き掛けているお方である
“ち”
ではなくて
“ケツ”
である
そもそも"ケツ"とは何ぞや
であるのだが
ケツとは
カラダの全て隅々まで
"栄養と潤い"を配達しつつ
精神活動の背中をグイグイ推してくれる
力強い赤い液体
である
ケッキョさんはこのケツの働きを奪っていく
ケッキョさんの活動は
1、全身に配達される予定の栄養と潤いを奪う
2、血が安定させた精神をグラグラと揺さぶる
こんな感じである
ケッキョさんに好かれてるワタクシのカラダは
顔は青白く染められて
肌はカサカサと粉を製造して
眼はいつも疲れ
視力もぐんぐん奪われる
ツメはいつもモロモロ薄く
手足はなんだか痺れ氣味
立ちあがろうとすれば
世界はくるくる踊り出す
あれもこれもと記憶を飛ばし
夢が忙しいいまま朝を迎える
キキョさんが動かすエネルギーを奪い取り
巡りの弱いトコロを狙って
スイタイさんが要らない水を
ぶよぶよと溜め込んで
ケッキョさんは安眠を妨害して
意識と栄養と潤いを攫って
グラグラにカサカサでヘロンヘロンな
ワタクシを築く
ワタクシも味方に助けを求めるのだ
ケッキョさんに奪われた赤の補充ができるのは
食材だけなのである
レッド食材召喚
ケッキョさんとの闘いにおいて
必要となる食材が繰り出すのは
必殺技
ニルイホルイ
である
ケッキョさんに有効な
ニルイホルイのイメージは
赤 実 種 そして 黒
である
必殺技であるニルイホルイは
おおよそ似たモノがその辺補ってくれる筈だよね
的な発想に基いて繰り出される最高の技である
どの食材何グラムに対して
なんの成分が何%含まれていて
具体的な効果はこう現れてキマス
のような
ガサツを極めるワタクシに
ちんぷんかんぷんな説明ではなく
ニルイホルイはイメージを駆使して
一撃で必殺技として機能する点で最強である
必殺技ニルイホルイだけに留まらず
ワザを飛び出して仲間達が居てくれるのも
なんとも心強い
さあ
丁寧にニルイホルイと仲間たちを確認したい
赤
おおよそざっくりレッド
なつめ、枸杞、落花生、金針菜、ニンジン
ライチ、レーズン、ナマコ、イカ
色は異なるがあの名言を
アタマの片隅にインストールしておく
『シロって200色アンネン』
この名言を応用して
“ざっくりレッド”を見直してみる
金針菜？
花咲いてたら少し遠いアカやん？
ライチ？
ゴツゴツの皮アカやん？
落花生？
薄皮がアカやん？
ニンジン？
キントキニンジンは完全にアカやん？
レーズン？
ぶどうを酒にしたら赤ワインやん？
イカ？
この絵文字🦑どう見てもアカやんな？
なつめ、枸杞、赤身の魚は
もちろんど真ん中で赤なので
ざっくりレッドは全てアカである
実、種
基本的にレッド軍に重複しているので
潤いを配達してくれるお存在を味方にしよう
松の実
麗しのオフホワイトである
そして
黒
補いのブラック職人
黒豆、黒米、ひじき、黒キクラゲ、黒胡麻、黒糖
イラストを描いてみようにも
ワタクシの画力では大小の黒い丸、線、四角と
ほぼ同じであるので記号に頼ろう
●黒豆
﹅ひじき
◦ 黒胡麻
■ 黒糖
ワタクシのカラダには
あまり食材と認識されていないが
貧血さんと云えばのレバーはもちろん
牛肉、豚肉、羊、赤身肉、牛乳、すっぽん
なども
どうやらケッキョさんとの闘いに於いて
味方となってくれるようである
更に
ワタクシに使える必殺技がもうひとつあるらしい
サンカンカイン
"酸甘化陰"
酸味と甘味を摂ってくれたら
陰液である潤いに化けますよ
なんて心強い宣言してくれているのだ
潤いが出来上がれば
そこにエネルギーである氣がやって来て
せっせとケツ（血）を製造してくれるらしい
協力的な酸味は大抵強力であるので
甘味にまろやかにしてもらうことで
大抵のお酢活レシピは成立しているであろう
紅白なます、南蛮漬け、はちみつレモン
どうぞよろしくである
味方が確認出来たところで
敵対するケッキョさんが
如何にしてケツを奪い取って行くのか
相手の動きを確認しよう
ケッキョさんがケツを奪うタイミングである
まあジョセイは言わずもがなであるが
ゲンダイジンから
愛すべきケツをごっそり奪うべく狙えるのが
eye
そう目である
スクリーンにクギヅケになってくれる眼は
ケッキョさんの恰好の餌食となっているらしい
そもそも
貧血さんをイメージする中で
パッタリ倒れるドラマ的で究極なものより
ドキドキ動悸がして ひーひーしている状態が
身近な現実のものであろう
このイメージに
ヨウジョウを語る上で
最強の魔法のことばを添加しておこう
“人によるけどね”
である
愛溢れるハートからeyeへ贈られるケツを狙って
ごっそり奪い取って行くケッキョさん
ケッキョさんはどうやら
サックリと作業を完了させて
ケツを奪い取った証となるサインを
ワタクシのカラダにあれこれ残していく
ケッキョさんが
そのサインを確実に残す為に狙うのは
愛溢れるハートから遥か遠い
死角になりやすい場所である
溢れんばかりのケツの愛を湛えているハートにはケッキョさんとて 攻め入るのは
なかなか困難なようである
となると
隙があるのは死角になりやすい
脚先、手先 そして眼から上方
つまり末端である
エリア別に見ていこう
眼から上
スクリーンに釘付けで過労な“眼”なんぞ
ケッキョさんからすれば最高の死角である
更に
眼より上方に在るのはアタマそして脳である
何てったって
そもそもこの地球では重力さんが
上から下へと動きの法則を管理しているのだ
その重力コントロールに抗って
愛溢れるハートのチカラでケツは
上に向かって贈り出される
ケッキョさんの妨害によって
眼や脳、アタマまでケツが届けてくれるはずの
栄養と潤いが届かなければ
眼に現れるケッキョサインは
眼精疲労、視力低下、ドライアイなどの
目のトラブル全般
となる
アタマ、脳には
めまい、ふらつき、集中力低下、物忘れ
などケツの担当する精神活動を妨害して
oh，NOなサインが現れる
まだまだケッキョさんは忙しい
眠たいけれど眠れない不眠
を創り出したり
カンポウに於いて
血の余りであるとされる髪にまで攻撃する
髪のパサつき、白髪
ケッキョさんは安眠や髪色まで奪い取れるらしい
手先
栄養と潤いの届かない手の末端である手先に
ケッキョさんが残してくれるサインは
手荒れ、冷え、爪トラブル
などである
カサカサ活動の強力な協力を
アルコール消毒や洗い物に依頼して
栄養と潤いを奪う手荒れだけに留まらず
冬にはアカギレ、霜焼けとしてサインを残す
ワタクシの右手氏を好んでいるアトピーさんは
どうやらケッキョさんと相性が良すぎる
爪に対するケッキョさんのネイルアートは
バリエーションが豊富である
巻いたり
割ったり
２枚に分けたり
スプーン状に成形したり
ストライプを描いて更にブラウンに色付けたり
ワタクシのツメは
アトピーさんにガリガリ向かって行けるよう
常に短くあるから忘れがちであるが
そもそも強度はモロモロである
おまけにどこまで記憶を辿ってみても
ケッキョさんにストライプアートを施されている
手先は基本的にひんやりしているが
冬とてケッキョアトピー軍によって
ガサガサの術をかけられているので
手袋をしようにもその繊維に皮膚を奪われる
脚先
ハートに最も遠い脚先であるが
ケッキョさんは
ざっくり膝から下へ狙いを定めているようだ
爪、冷え、こむら返り
手先同様に爪にサインを残して
冷えを置き土産としている
ぽそぽそに粉を製造するスネは
どうやらケッキョさんに
潤いと栄養のケツを奪い取られている
更に
第二の心臓と呼ばれているふくらはぎに
コムラガエリを仕掛けて
そのポンプ活動を妨害する
ケッキョさんの攻撃はおおよそこんな感じである
ケッキョさんとの闘いに於いて
唯一ワタクシの味方となってくれるのが
食材であると先程紹介したのであるが
働き過ぎの瞳に癒しくらいは届けたい
ケッキョさんに狙われている眼に
ワタクシが撃ち込むのは
かめはめ波
的なものである
世界一有名なあのワザを模して使うのである
カラダ中の氣を手の中に集めて
満ち満ちたところで放つ氣功波
これを3次元、いや今は4次元？か
ゲンダイジンである我々が使うのである
手をすりすり擦り合わせて
そこに氣が集まって来たら
熱が生まれてポカポカしてくるので
そのポカポカの熱氣を貯めて
ハーッと手を開くと同時に眼に当てる
ケッキョさんにぽかぽか熱氣を撃ち込むと同時に
eyeには愛を贈り込むのである
カッコよく見えるワザに擬えてみたが
手から放つ魔法、ワザでは
世界的おまじない
イタイノイタイノ トンデイケ
の方が身近で
生活に寄り添って唱えられて来たものであろう
何てったって
他人に向けても使える魔法なのである
眼が痛みを訴える前に送りつけたい
さあさあ
とりあえずケッキョさんに向かって行けるくらいの準備は整ったはずである
すっかり忘れていたのだが
アカ食材の得意分野を追加紹介したい
枸杞が闘いを得意とするのは
眼 エイジングケア 婦人科系
なつめさんが得意とするのは
補血 精神安定
であるらしい
さて
たわわに実るワタクシの大好物
秋のお宝レッドにデレデレと目の保養を願って
ケッキョさんとの闘いを始めよう
