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人と繋がる事がエネルギーになる

温泉好きだった母が4年半前から温泉に行かなくなった。それまではほとんど毎日出かけて、お昼を食べて、気心が知れた人と会話をして帰宅するのが日課だった。
その頃母は90歳だったがすこぶる元気だった。
ところがコロナ禍になり、母の日課はそこでピリオドを打った。
温泉通いは、母にとって様々な効果があったと思う。コロナ禍で母の体力は一気に落ちた。

温泉に通うことで母は社会や人と繋がっていたのだ。コミュニケーションによる心の癒しが重要だった。

コロナ禍の数年間は定年退職した私とブログ発信を始めて、頭の活性化は続けていたが、それだけで人は満たされないんだと思う。

先日、妹が東京から帰省して、母を温泉に連れて行こうと提案した。母に伝えると、すぐに「行ってみる」と言う答えが返ってきた。私一人では母を連れて入浴することに大きな不安があったが、妹も一緒ならと出掛けることにした。

「温泉に行くのはもう最後かも知れないと思って、思い切って出掛けることにした」と母が言った。私たちは出来るだけ人が少ない時間帯を狙って入浴した。母を入浴させることに専念した。大変だったが母の笑顔を見るとまた連れてこようと思った。

温泉の後、ショッピングモールのフードコートに出かけた。母は好物だったた「肉うどん」を嬉しそうに食べていた。そして、その店の従業員の人たちと挨拶を交わしていた。

腰かけていたベンチで初めて出会った人からは、シルバーカーを褒められて、談笑していた。母にとってその日は社会と繋がる一日だった。

高齢者にとって人と繋がることが大きなエネルギーになる事を改めて知った。その日一日母は笑顔だった。


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また明日お会いしましょう。💗

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