92歳の母が色に目覚めた時
母のイラストに色が付けられています。
「お母さん、どしたん、色付きじゃねー」
「あんたが、カラーの筆ペン買うてくれとったろ、ほじゃけん試しに塗ってみたんよ」
私はビビッと来ました。また母の挑戦が始まったのです。
何でも新しい事にチャレンジしようと92歳になっても貪欲な母が今度は色に敏感になり始めています。
noteを始める前に、母は何年も、日記に色付きのイラストを添えていました。
画材はクレパスです。
イメージに合わせて、自分なりの色を加えていました。
色鉛筆やクレパスを画材にして色を付ける作業は、90歳を越えた母にとっては、手や腕が疲れて大変なので、noteへは筆ペン一本で勝負しようと始めたイラストの投稿でした。
急に母が色にこだわり始めたのには、母なりのプライドがあったと思います。
最近、私の勧めで母は一つの挑戦をしました。
かまぼこ板をキャンバスにした全国かまぼこ板の絵の展覧会に応募したのです。
残念なことに、6000点以上の応募の中の200点余りの入賞作には選ばれませんでした。
「お母さん、ほとんどの人が色を付けているからね、たくさんの作品の中で、墨一本で勝負するのは中々難しいよ、やっぱり色が無いとインパクトが薄いと思うよ」私のその言葉が母に刺さったんだと思います。
次の日から母はイラストの一部に色を付ける挑戦を始めたのです。
私はこの人は凄いと思いました。
より良い作品作りのための努力を惜しまないのです。
これからもきっと、少しずつ挑戦していくと思います。
私は92歳の頑張りに拍手を送りたいと思っています。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《色には限りがあるけんねー》
「かまぼこ板の事はもちろんあったけど、筆ペンを無駄にしたなかったしね、とにかくやってみたんよ、なかなか初めは上手いこといかんかったわい
今は工夫して自分のスタイルを見つけよるんよ」
「色を付けるんはどう・・・」
「まだまだじゃねー、色に限りがあるけんね、水彩絵の具じゃったらええんかもしれんけど、私にはしんどいわい、まあちょっと頑張ってみる」
母はまだまだ諦めないと思います。自分スタイルが見つかるまで。
六月や今日も明日も誕生日
我家では6月はお目出度い月です。母、次女と彼女の旦那さん、そして亡き父とお誕生日ラッシュです。
このバラを描いたイラストは娘夫婦のお誕生日に送るために描いていました。とっても気合が入っていましたよ。
間違いなく似ています。心を込めた贈り物です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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また明日お会いしましょう。💗