初めて観るスタイルのお芝居でした。「ひとごろし 喜劇一幕」
芝居が好きな私は2ヵ月に一度友人たちと観劇しています。ミュージカル、朗読劇、時代物、古典と様々な舞台を観てきました。
先日、これまでに観る機会がなかった芝居に出会いました。
前進座の講演で、タイトルは「ひとごろし 喜劇一幕」観劇前は「ひとごろし」と言う言葉に何となく引っかかっていました。間違いなく「ひとごろし」のお話なのですが笑えました。
ストーリーはネタバレになるので詳しく書きませんが、時代物の喜劇です。
芝居の出演者は4人です。それぞれの役者さんが一人で何人もの役を演じます。芝居の中の犬の鳴き声や馬のヒズメの音、蝉、鈴虫、雨や風などの効果音まで役者さんたちが表現します。
物語は舞台上の一段高い横長の台に4人の役者が、講談師のように机の前に座り、台本を交互に読む形で朗読劇のように始まります。
話が進んでいくうちに、役者が交代で台の前に降りてきて演技をするのです。
セットは全くありません、演じていない役者は台の上で声や道具を使って擬音を出して、舞台を作り上げていきます。
私にとっては初めて観るスタイルのお芝居で、面白い演出だと思いました。
達者な役者さんに拍手です。
原作は時代小説、歴史小説の名手の山本周五郎の作品で、これまでに萩本欽一・坂上二郎、松田優作・丹波哲郎の出演で映画化されていて、テレビドラマにもなっています。
タイトルが何故「ひとごろし」なのか、観ていくうちに笑顔でその理由を知ることになります。
朗読劇とも、芝居ともつかない前進座の舞台は、コロナ禍にあって、少ない人数でも密なく公演する方法を考え出した、新しい演出のお芝居だと思いました。
是非お近くにこのお芝居が来たらご覧になってみてください。「ひとごろし」の意味が分かると思います。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《やっぱり観るのが一番じゃね》
「タイトルが凄いね、ひとごろしとは、でも話を聞いたら喜劇なんじゃね、映画やドラマにもなっとるらしいけど、私は知らんかったわい」
「タイトルからは想像できん結末よ」
「ほんと、タイトルは大事じゃねー、一回聞いたら忘れんわい、やっぱりお芝居は観るのが一番じゃね」
ウィズコロナの時代に劇団を継続していくために、様々な努力や工夫をしているなと感じた舞台でした。
鳥の声草の花咲く仏道
お彼岸の頃に母が見た夢のシーンをイラストに描きました。仏の道にも野草の花が咲き、鳥の声が聞こえていたそうです。「夢とは不思議なものじゃねえ」と母が語っていました。不気味なイラストに私もちょっと驚きました。
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また明日お会いしましょう。💗