鏡よ鏡、鏡さん世界で一番・・・
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番かわいそうなのは誰あれ」私の新人時代のお話です。
仕事で失敗をして上司に叱責を受けた時、私は不覚にも涙を流してしまった事がありました。
私の涙をみて、可愛がって下さっていた先輩が私に言いました。
「泣くんだったらトイレで泣いて、折角叱ってくれた人がこれからはもう叱ってくれなくなるよ」そう言われてから、それから私は、悔し涙を流す時にはトイレで泣くことにしました。
「世界で一番かわいそうな私、立ち上がるんだ」とばかり、トイレの鏡の前で涙をこらえていた時期があります。
鏡の向こうには、私を励ますもう一人の私がいたのです。
現役のアナウンサー時代、私は鏡の前にいることが人より多かったかもしれません。鏡を見ながら口の動きを見て、滑舌練習やしゃべりの自主トレをしていたこともありました。
人から見られる仕事だったので、髪の乱れやお化粧のりなどを度々チェックしていました。自分がどう映っているのかを気にしていたのです。
俯瞰的に自分を見る一つの手段として鏡を使うことを多かったと思います。
今、私の部屋には、全身が映る大きな鏡と、上半身が映る鏡、そして拡大鏡付きの手鏡が一つありますが、最近の私は、あまり鏡を見なくなりました。というよりも鏡を見るのが嫌になってきたのかも知れません。
それはめんどくさいと言うよりも、残念な自分が映っているからです。
口角の下がり方、シミ、皺、目のクマ、ありとあらゆるものが当然ですが、昔とは違うのです。
昔とは何時の事なのか、随分若い頃の自分なのか、数年前の自分なのかも定かで無くなりました。とにかく変わっていているのです。
鏡の中に映っているのは今の自分なので、認めなくてはと思いながら、認めたくない自分がいます。大人げない発言なのですが、やっぱり輝く自分を見ていたいのです。
最近は朝、一度鏡を見て、夜寝るまで一度も見ないこともあったりします。チェックしないから、自分の今が分からないのです。
日々自分を愛するために、これからは鏡を見る回数を多くしようと思います。今の私を記憶しておく意味でも。
誰も見てくれなくても、自分自身が私の存在としっかり記憶しておきたいと思います。
「鏡よ鏡、今日の私は元気ですか」そんな気持ちで、鏡の中の私を愛する心を持とうと思います。
今日の私は、明日の私とは違っているはずですから。
「鏡よ鏡、鏡さん、今日の私はどうでしょう・・・」
鏡の中の私に話しかけながら、もう一人の私に答えを貰うことにします。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《顔はその人が出らいねー》
「鏡は見んといかん、私は一日三回以上は見よる、朝とあんたがつぶやきの写真を撮る時、夜寝る前に、私は鏡を見て健康チェックをするんよ」
「お母さん、以前は毎日鏡を見て、自分の顔を描きよったよね」
「それはイラストのトレーニングをしよったんよ、最近は他のイラストを描くんが忙しいけんねー描いてないんよ」
「顔は面白いねー」
「その人が出らいね、あんたは輪郭に特徴があるけん、あんた可愛いわい」
と言って母はそっぽを向きました。社交辞令だと言うのが一発で分かります。私と母は顔も考え方もよく似ているのです。
アイラインきりりと引けし夏の朝
朝出掛ける時のお化粧で、アイラインが上手にきりりと引けたとき「やったー、今日は何でも上手く行きそう」と感じる時があります。
ぼんやりして描いていると、線がブレたり滲んだりして残念なことになるのです。一発で描けるとラッキーです。
特別なイベントがある時など、鏡の前で気合を入れて描いています。母がそんな私の姿をイラストとコラボさせました。
最近はアイラインを入れないメイクがトレンドらしいのですが。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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また明日老いあしましょう。💗