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母の生命線◇電気ケトル
94歳の母はある時から料理をしなくなりました。母が料理を卒業してから6年以上になります。我が家ではガスレンジを使っているので消し忘れてしまったら大変なのです。
私も煮物などをしていて、ふと「ガスは消したかしら・・・」と不安になる事があるので、料理をする時はガス台から離れないようにしています。
火を使わなくなった母の日常生活で欠かせないのは、タイマー付きで電源が切れる「電子レンジ」と「オーブントースター」と「電気ケトル」のみです。私が留守の時はそれらを使って温めたり、焼いたり、沸かしたりして食を満たしています。
母がよく使っているのは沸騰したらスイッチが切れる電気ケトルです。
昨日の朝、母の「あー、寿命がきた」と言う大きな声が聞こえました。よく使っていたので、電気ケトルの中のプラスチック部分が朽ちてポロポロ落ちてきたのです。
私もこれは大変だと思いました。母の食の生命線が絶たれてしまうからです。好物の顆粒のコーンスープもお茶も好きな時に飲めなくなります。
いつもなら母が自分で簡単にお湯を沸かせるのに、その日は私がガス台でお湯を沸かして小さなポットに入れました。使えなくなった時に物の大切さが分かるのです。
私はすぐさま電気ケトルを買いに走りました。どこのメーカーも新しい機種になっていて、以前の物と少し操作が違うのですが母に慣れてもらうしか仕方がありません。買ってきた新しいケトルを見て母は安堵していました。
「これで自分でお湯が沸かせられらい、良かった」と嬉しそうでした。
最近買って一番良かったものは、母の食の生命線の電気ケトルです。
今日もたくさんの記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただきありがとうございます。明日も配信します。
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また明日お会いしましょう。💗