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世界中で感染者を出しているウイルスだけでなく、毎年流行るインフルエンザや胃腸風邪などに感染しやすい人と感染しにくい人がいます。

この差は一体何だと思いますか?

免疫機能が安定的して効果的に働いていることなのです。
「免疫力」を強くするとは少し違います。
それについては、参考記事に書いておくので後ほどお読みください。

ここでは、病気になることを中医学ではどうとらえるかについて中医学を知らない人でもわかりやすく基本の考えを書いて行きます。

病気になりにくいのは体のバランスが取れている

中医学では健康を体のバランスで見ます。

バランスと言っても、平均台の上で落ちないようにしていられることではなくて、体の中のお話です。ここでは大きく3つのを基準をお話しますね。

気血津液が十分あり、巡っていること

一つ目は、体の構成要素「気・血・津液」が過不足なく存在し、体内をしっかり巡っているかです。

日本人女性は、妊娠して貧血だと言われて初めて自分が貧血なんだと気づく程度。

ですが、中医学で言う血不足は検査結果で貧血と出ていなくても、血にまつわる不調があると血虚と言う分類になります。

血虚だとどうなるか?

まず、お肌の艶や潤い不足になります。
爪のトラブル、髪のトラブルが多く、頬の血色、唇の色などに影響が出ます。青白いイメージは血が足りていないのがイメージしやすいかと思います。

他にも白目が青白いなどです。

女性は生理が毎月あるので、男性より血虚の割合が多い傾向がありますね。

血が少なめだと流れも悪くなりがちです。
足りないから流れが悪い。このタイプの女性が本当に多いのです。

そして、日本人はマジメで実直な人が多いですよね?
自分では意識していなくてもストレスを溜めている人が本当に多いのです。

体調が悪くても家族のごはんはしっかり作るとか、家族は全員テレビを観たりくつろいでいるのに、一人で家事全部をやって一人寝不足になっているとか。

帰って来たら座ることもなく洗濯物を取り入れて、ご飯を作って片付けて・・・これを生きがいにしている人もいるとは思いますが、不満を持ちながらやっているならそれが積み重なってストレスとなってしまうでしょう。

職場のストレス、今の感染状況のストレスなど様々なストレスがあると、流れているはずの「気」が滞り始めます。このような様々なストレス、これが気滞の原因です。

気滞は厄介で、気につられて流れる血も一緒に滞り始めるのです。

このような状態が病気になる前の未病と言われるもの。

この状態をそのままにしておくと、未病から本当の病気になってしまいます。

五臓のバランスがとれていること

いつもお話するのは、五臓の五角形が正五角形になっていることが健康な状態だということです。

1図五臓

五臓と先ほどの気血津液は関係があるので、気血津液から見ても五臓から見ても良いのですが、初めは気血津液から見ることをおすすめしています。

五臓が正五角形でいられなくなるのは、どこかが調子悪くなるか亢進し過ぎると関連する他の臓腑を攻撃して行くからなのです。

これを表すのが五行学説とう自然界の木火土金水の関係で五臓もこれに準じます。木は火を生み、火は燃えると土にかえる・・・と一つが隣のアイテムを滋養する関係性だったり、抑制する関係性だったりするのです。

これによって五角形は形を変えて行きます。実際には五角形は見えませんしそんな状態に五臓は並んでいませんけど。

体の中の陰陽バランスがとれていること

自然界には陰陽があり、このバランスが取れていないと異常気象なども起こると考えます。

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人の体も同様で、陰陽バランスが取れていると健康を保てるのです。

体の陰陽とはまず熱と冷えのバランスが取れているかということ。
その他にも陰陽のバランスを見ます。これは気血津液と関わって来ます。

これらのバランスがとれていることがまず健康のバロメーターです。

〇〇に良いという食べ物はすべての人に合う訳ではない

今までバランスの崩れが病気の原因だと中医学では考えているということをお伝えしました。

薬膳でおすすめしている食べ物は、このバランスを元に戻す食べ物なのです。

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なので、〇〇に良い食べ物は何ですか?
と質問されても、直ぐにお答えできないのです。

なぜなら、その方は何が足りなくて、または何が巡っていなくて体調を崩しているのかがわからないからです。

世間で〇〇に良いと言われる食べ物は相対的に見てのもの。

基準はその食品に含まれているであろう栄養素から考えているのでしょう。

けど、野菜や果物、魚介類など自然のものなら、気候やその土地の土の成分、肥料の状態などで一定ではないのではないかと思います。

アロマの精油のように成分分析表がついていたら分かりますけど、野菜や果物にそれをわざわざする必要はないと考えています。

それより、全体のバランスを見て食べるということが大切ですし、食べ過ぎない、よく噛んで食べるなどの基本的なことがとても重要なのですね。

つまり、免疫機能が安定的に効果的に働くということは、健康体であるということ。

それは言い換えると、体のバランスが取れていることだと中医学では考えるのが基本です。

感染しやすい人としにくい人の違いまとめ

免疫機能が暴走することなく一定で継続的に働くことで感染しにくくなるのですが、それは健康体であるということになります。

中医学ではこれをバランスが取れている=中庸=ニュートラルだと考えます。

バランスの軸になるのは、体を構成している「気血津液」や「五臓」「陰陽」などです。

講座では、もう少しいくつかの軸についてもお伝えしています。

そしてそのバランスを取るための食べ物と調理のしかたで作るのが薬膳です。

ですが、食べ物だけで健康を保つことは難しいです。

睡眠、適度な運動、しっかり呼吸すること、新陳代謝のために風呂は浴槽に浸かることなど、生活のしかたとの複合的なものです。

つまり、感染しにくい人はこの中の何かが足りなくても何かで補えたりしながら全体のバランスが取れている人ということですね。

【参考記事】

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