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刃牙 寂海王を再評価して褒め上げる文章 宗道臣の願い/ 「当てない打撃」の可能性

※自分が東方に興味を持つキッカケになった人達が居ます、その中の1人が東方と刃牙を掛け合わせた解説動画を作っている人で、ニコニコ動画では「刃牙の人」と呼ばれています。
実は刃牙シリーズを通して読んだ事が有りません、立ち読みで断片的に読んだ事と、この人の動画で間接的にしか知りません。
間接的で断片的な知識に少林寺拳法(高校時代に少林寺拳法部)の知識で、刃牙ファンとは少し違う角度の解釈を書けるのではないかと思い書き始めた文章です。

※敬称略です※

刃牙の存在は何となく知っていたが、高校時代に同級生が勧めてきた時は到底見る気が起きなかった、漫画は好きだし格闘マンガの影響は沢山受けて来た、でもその友人が勧めて来た時には人体と能力の限界を感じ、切実に悩んで居たのでその余りに強く頑丈な設定を当時は到底受け入れられなかった。

そこから20年以上経つ間に、達人技は夢では無い事を目指す人達がいて、その技を体験してほんの少しだけ100分の1以下?を自分でも出来る様に成り始めた頃に、東方と刃牙を合わせて語る人の動画に会った。
歳をとって単純に武術から離れたからか?稀有な人達に会って満足したからなのか?どちらにせよこの人のお陰で「刃牙」を楽しめる自分が居た、それが嬉しくなり暫はこの人の解説動画を楽しんでいた。

その動画を見ている内にマイナー海王の説明が始まった、そこには見慣れた顔が!そう我らが開祖「宗道臣」だ、いや違う「寂海王」だ!いやどう見たって宗道臣としか言いようが無い。(もう一度書くけど今は習っていません。)
作者の「板垣恵介」は少林寺拳法2段らしい、少林寺拳法独特の丈の短い道着と構え、立ち姿、開祖が言いそうなセリフがハマり過ぎて笑ってしまう。少林寺を習っている人のブログでも、開祖が言いそうなセリフだと書かれていました。
自分が習った頃には開祖は亡くなられていたので、本や映像で少し知っている程度です。調べてみたら自分が生まれた頃に亡くなられていました。
それにしても調べたら、野口晴哉、宗道臣、野口三千三がほぼ同じ時代の人とは驚き。

ここから一旦「当てない打撃」

この文章を読んでいる人で刃牙ファンが居るのなら、(基本的に刃牙ファンしか読まないか?)野口三千三「原初生命体としての人間」をオススメします。鞭が音速を超える事、人体液体化、気体化、等々面白い事が書かれています。昔この本を読んで「当てない打撃」と同じ理屈を考えた事が有ります。刃牙を読んでいたら、ほぼ同じ話しが出てきて嬉しくなりました。
(記憶違いで違う本だったらスミマセン)

ただ、自分の考えた理屈は「当てない打撃」では無く、あれが出来るのなら手が吹っ飛ぶのは確実なので、手をピッタリくっつける事でエネルギー全てを相手に移せれば、相手の背中側が吹っ飛ぶのでは無いかと考えました。自分には夢の又夢の夢の又夢の夢より遥か先ですけど。
今書いていて思ったのは作者も、くっつける版も考えたのかもしれません、何故ならこれが成功すると「ピクル」を倒してしまい「克己」が勝ってしまうし、腕がボロボロになると言う表現が無くなり、壮絶な死闘「感」が薄れてしまい「克己」の天才性が逆に薄れてしまいます。
でも、もしかして烈の腕が勝手に動き「零頸」+「当てない打撃」の合成で空手の「裏当て」的な背面破壊の構想が有るのかも知れません。


寂海王の評価

漸くここからが本題の寂海王です、何故「褒めて」みるなのか?と言うと、他の人の動画を見ると寂海王を意外に悪く評価する人達がいる事と、YouTubeコメント欄にも沢山居る事に驚きました。でもコメント欄は特別悪くは思っていない人達は何も書き込まない人もいるので、実際は悪く書く人は極少数なのかもしれせん。寂はパロディでも色々活躍している様ですし。

陳海王戦 
この戦いを見て思うのは、寂と陳にはかなりの実力差がある様に見える。実際に倒そうと思えば多分、陳の順突に対して少林寺の捌き受け蹴り(捌きとほぼ同時に攻撃する事)からの連攻で怯んだ所を逆小手(小手返し)で終わりだと思う。
勘違いしないで欲しいのは、少林寺拳法と陳の三合拳の違いでは無く。あくまでも寂と陳の個人の差であって、自分が陳の相手なら反応すら出来ずに順突一発で瞬殺、文字通り死んでしまうでしょう。

「人、人、人、すべては人の質にある」宗道臣

でも寂の目的は人を育てる為に陳を指導者として中国から日本に連れ帰らなければならない。だから陳を叩き伏せて中国で恥を掻かせるのでは無く、持ち味を出させ話術込みで勝つ事により接戦に見せて、中国の人達の前で陳の面子を守り、陳から自分に好感を持たせる事に成功したとも見れます。
更に、海王である陳を大怪我させずに勝つ、離れ業を達成している事からも実力差が有ると思います。

烈海王戦
こっちは逆に烈の方がかなり上の戦い。実力差を埋める為に、話術と握手からの間節技により片腕を使えなくする事に成功する、これで寂は悪者になり会場からブーイングを受ける。
それでも烈が優勢な程に強さの差が有る。なんとか善戦するも押される寂は、治療を申し出てもう一度握手からの投げで間節をハメ治す。その後は更にボコボコにされながらも、隙を突いた頭突きで反撃するも最後は烈の腕を掴んだまま気絶して負けてしまう。
でも観客はすっかり寂に魅了されブーイングは大歓声に変わり、寂は気絶したまま烈に連れられて帰って行く。烈も心の中で寂こそが勝者と認める。しかも元々気絶していなかったのか途中で目覚めたのか、直ぐに烈をスカウトし烈は何とも渋い表情で去って行く。

自分はこの話しを読んで、寂海王は刃牙作品の中では非常に優遇されて居ると思っています。強さも結構上位だし、それ以上にキャラクターの魅力が優遇されている、負けたのに刃牙にも烈海王にも認められ、なんとなく勇次郎にも認められている感じ。
それに刃牙作品の価値観を根底から否定するかの様なセリフを挑発の為でも、言う事を作者に許されている。↓

「強いだけではつまらん くだらんぞ」寂海王

擂台賽編の終わりは郭海皇vs勇次郎の頂点を決める正に決戦、この時点では勇次郎に匹敵する強者なので「強い」事に価値が有る刃牙世界では三角形の頂点を決める戦い、なので他の「強いだけの戦い」は結果として、この戦いに収斂され殆ど意味が無くなってしまう。

でも擂台賽編でこの価値観から逃がれ、別の目的と評価を得る事に成功し、最も記憶に残るのが寂海王だと思います。
他では龍書文とオリバが戦闘スタイルの美学で評価された事くらいで、他にはコラ画像の「死に至る」で有名な金剛拳の楊海王、でもこっちはネタですし。(刃牙の人は、戦闘シーンの無い毛海王の解説で27分の動画を作る離れ業、いや離れきった業を成しています。全くクレイジーな刃牙愛ですね。)

自分が気になったのは、卑怯、ズルい、くそ弱え、等と割と強めの言葉を使っている人達が多い事に驚きました。
刃牙は長い作品なので、大体キャラクターの強さがどの程度か?をファンは分かっている筈で、烈と寂が正々堂々と戦えば結果は描かれる前に分かると思います。烈がそのまま戦う事は果たして、正々堂々でしょうか?
更にメタ的視点ですが、盛り上がりを欠く試合としてアッサリ終わり、作者も読者も困るでしょう。
(「刃牙の人」が解説の進行上、「くそ弱え」等使っても自分が気にならないのは、動画を分かり易く盛り上げる為で、作中キャラそのものを落としめる為ではない事が大きいと思います。
戦闘シーンの無いキャラや弱いキャラでも、作者、アシスタントは相応の手間を掛けて描いています、コメ欄には冗談には到底取れない表現も多数あり、流石にそれはどうなんだ?と思ってます。)

例えば甲子園でプロでも無いのに、ほぼ選抜チームを作る学校は卑怯だと思います。そのチームが、格下チームに隠し球やサイン盗み、ルールギリギリのプレイはフェアでは無い、と言ったらどうですか?ここまで説明しても寂を卑怯、ズルい、くそ弱え、とかその人達は言うのかな。
まぁ刃牙や勇次郎に比べれば、どんな格闘技チャンピオンでも「くそ弱ぇ」事に異論は有りませんが。我々凡人なら「更にクソ弱えぇ」のです。

昨今では反中、反日、感情がお互い高まっています、そこを踏まえて読めば現実には難しいですが。寂海王は海王達の面子を潰さず、自分の評価も上げる試合を成したとは見れないでしょうか?
あくまでも漫画の中ですが、寂海王が講師とかで他海王達を日本に呼びたいと言っても、反感は余り持たれ無いと思います。現実もこうなれれば理想的なんですが、、、宗道臣はそう願っていると思います。

「感謝」

なんとか終わった、書き始めたら何処で終われば良いのか分からずに随分長い文章になりました。方向性も文章も纏まりを欠くこの文章を最後まで読んでくれた方々、本当にスミマセンでした。

ここまで読んでくれた全ての人達に・・・
謝りたいと感じているッ、だから感謝というのだろう頭をさげずにはいられない、だから感謝と言うのだろう、だからこそ感謝と言うのだろう、こんな文なのにアリガトウ











自分にとっての「刃牙」とは「刃牙の人」の解説動画こそが、原作みたいな倒錯が起きている刃牙の人に捧げる文章です。スパチャの方が嬉しいかな、でも既にスパチャ四天王が居るし。そんなに金無いし。特に一人が非常にユニークなアイコンで一見の価値有りです。

これを感謝と言うのだろう「シャンハーイさん」アリガトなす><

もし本人がこの文章に気付き、ご迷惑なら連絡下さい直ぐに修正、もしくは非公開にします。宜しくお願いします。
YouTube「知念」回に同名でコメントして有るので、そこにでもお願いします。

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