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私が求めていた物(140字の小説)

細い指先で杖を操る男は、魔法使い
色んな音色を自由に操る魔法使い
聴きいる観客は、沈黙を守り
艶やかなる音色に憩いを求める
瞳を閉じればそこは楽園
ハープの調べに心が躍り
時の過ぎゆくことさえも感ずる事なく
私は眠りに落ちていく

不眠症の特効薬はこのコンサート
私を眠らすコンサート
私が求めていた物




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