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完璧主義じゃいけませんか?


1. 完璧主義を良しとしない世間へのモヤモヤ

一般的、特に社会人にとって完璧主義という言葉はあまり良くないイメージがあるのではないかと私は思う。

「完璧主義は無意味だからやめろ、仕事は3割出来たら回せ。」
「完璧主義は細かい所まで気にしすぎる、程々でいいんだ。」
「完璧主義は鬱になりやすいから治さないと駄目だ。」

こんなことがよく言われるのではないだろうか。
おっしゃっている事はもっともであるし、正論であると思う。
だが、完璧主義のきらいがある私はこれらの言葉に対してずっとモヤモヤしていた。自分の性質を全て否定されているような気持ちになるからだ。だから、これらの言葉は頭の片隅にありつつも、ささやかな反発心から特に大きく自分を変える事はなく、日々を過ごしていた。
…結果として、今うつ病になった\(^o^)/

2. 良い完璧主義と悪い完璧主義

病気になったら流石にまずいかと思い、ずっと目を背けてきた自分の完璧主義と向き合うことにした。
調べてみるとどうやら完璧主義には「適応的完璧主義」と「不適応的完璧主義」のというものがあるらしい。詳しくは以下。

適応的完璧主義
・高い目標を持っているが、達成のために無理はしない。
・他人からの評価を気にしすぎない。
・計画的に行動できる。
・積極性がある。
不適応的完璧主義
・自分にとって高すぎる目標を目指している。
・常に人からの評価を気にし、失敗を過度に恐れている。
・自己批判的である。

とのこと。
不適応的完璧主義はストレスを感じやすく、鬱になりやすいそう。私はもちろん後者であったのだが、と同時にホッとした。「私はよくない完璧主義であっただけで、完璧主義自体は悪いことではないんだ。」と。完璧主義な自分を否定しなくていいことが嬉しかった。

3. 完璧主義の成功者はいくらでもいる

先日、オリラジ中田さんのYoutube大学にてレオナルド・ダ・ヴィンチの授業を見ていた。

完璧主義であったらしいダヴィンチが残した絵画は生涯で13点のみだという(諸説あり)。
代表作のモナリザに至っては、顔の輪郭のリアリティを追求するために指で10年間もぼかし続けたとか。狂気的な完璧主義である。でもその異常なまでの完璧主義が400年たった今でも彼を万能の天才たらしめているのである。素敵ではないか。
その他にもジョブズやイチロー選手など、完璧主義と言われる成功者はたくさんいる。確かに私には彼らのような完璧主義を生かせるだけの素晴らしい才能は持ち合わせていないが、それでも勇気をもらえるではないか。

4. まとめ:完璧主義であることは悪くない、上手に使って生きていこう

いかがだっただろうか。確かに、完璧主義は会社で仕事をしていくうえでは望ましくない性質なのかもしれない。チームで仕事をしていく中では、誰かの所で作業が止まってしまえば業務が滞るし、細部にこだわり過ぎた挙句、納期に間に合いませんでした、なんて言語道断であろう。
だから良い完璧主義を目指して組織の中での上手い立ち回りを覚えたり、いっそのこと思う存分完璧主義を発揮できるような環境に身を投じるのもいいかもしれない。ただ、完璧主義である自分を否定するのだけはやめて欲しいと思う。完璧主義者は「完璧主義をやめなければいけない」という完璧主義に苛まれてしまうから。それはしんどい。

だから私も向き合っていこうと思う。

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梨女
ありがとうございます。 ちょっといいご飯を食べたいと思います。