夏の終わり 本棚紹介
高校2年生、16歳の夏に私は読書を始めた。
そこから早13年が過ぎた。私はあれから引越しを3回しており都度本は処分していたが、どうしても本が読みたくなってきてまた買ってしまう。
都度整理して作家ごとにまとめたいが、最近は忙しさに負けて失念していた。よし、今からやろう。
そんなわけでせっかくだし好きな作家や小説を紹介したいと思う。持ちうる全ての本を写真に撮れたわけではないが、読んでくれたあなたにとっても好きな本があったら嬉しい。
▼好きな作家
原田マハさん
初めて読んだのは「たゆたえども沈まず」。
美術は大の苦手だったが、あまりの面白さに続けて「リボルバー」も読了。そして美術館巡りが趣味にすらなった。
おすすめは「暗幕のゲルニカ」。
あの有名なゲルニカにピカソが込めた意味が伝わってくる。
どれもこれもおすすめしたいから先に進まなくなりそうだ。
中山七里さん
社会派ミステリ、どれもこれもどんでん返しばかりで最後まで目が離せない。
同じ主人公が活躍するシリーズものが何冊もあるが、たまにシリーズの垣根を越えて別シリーズに登場してくるのがアツい。岬洋介シリーズが好きで、ジムで運動中はいつもショパンを聞いている。
おすすめは「切り裂きジャックの告白」かな。
東野圭吾さん
言わずと知れた名作ばかり。
映像化は見ない主義だからよく分からないが、映画でも有名だから東野圭吾を知らなくても作品を知ってる人は多そう。
好きなのは「時生」「人魚の眠る家」「祈りの幕が下りる時」「さまよう刃」。
でもなんだかんだで容疑者Xの献身は好きで見返してしまう。
▼好きな小説
蜜蜂と遠雷 / 恩田陸
ありえないくらいに好き。
これを読んでからクラシックピアノにも興味を持って聞きだした。本からピアノの音がする。鳥肌が立つ演奏を、私も今聞いているような感覚がする。
個人的に好きなポイントは、突如として現れた「風間塵」という天才の一人称視点の独白がないところ。あくまで風間塵に影響された人間たちからの視点で物語が進む。天才ピアニストの考えが描かれないのがいい。何を考えているか分からない風間塵でいてほしい。
砂漠 / 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎といえば……殺し屋っていうイメージだった私が、砂漠でひっくり返った。何だこの爽快感、大学の時に味わいたかった。
西嶋という登場人物が愛しすぎる。
▶︎人間にとって最大の贅沢とは、人間関係の贅沢のことである。
とは本文中の言葉だが、頷くしかない。
積読
良かった、積読は5冊しかなかった。
このページ量なら2週間くらいで読み切れそうだ。その間に新しい本が増えなければ……。
読書について
私にはこだわりがある。
▶︎小説においては電子版を利用しない。
▶︎小説で読んだ作品の映像化を見ない。
▶︎2冊を同時に読まない。
このこだわりについては長くなるので説明は省こう。
私にとって読書することは「精神安定の指針」とも言える。誰だってそうだが、心が乱れていて落ち着かない時や不安な時に読書は捗らない。読みたいという気持ちにもならない。
つまり私が大好きな読書を楽しめているうちは、私の心は健康だということだ。もちろん読書は誰かに強制されて読むものでもないのでこの指針は誰にでも当てはまるものでもない。
読みたい本があること。
読みたい本を買えること。
本を集中して読める環境があること。
本を読んで知識欲や興味関心が増すこと。
その全てが私を満たしてくれている。
だから読書が好きだ。
きっと一生の趣味になると思う。これからもどうぞよろしく。