ずっと何かから許されたくて生きている
緩やかな自傷行為が何年も続いている。
子供の頃からずっとずっと爪を噛んでいた。爪では気がすまなくなって指も噛みちぎっていた。指はいつもぼろぼろだった。体を痛めつけることで何かの罰を受けているようで安心した。何かを償っている気になった。安穏と日常を享受することが罪悪感になる自分がいた。
爪を噛むのは辞めた。大人になるにつれていつの間にか痛めつけるのは体ではなく心になった。だから第三者から私を見た時には何も気づかれないようになった。
すべてを知ろうとしてしまうのは自傷行為だ。何も