広島ぶらり散策、柑橘類天国
広島での仕事が終わった翌日。朝、のんびり散歩しておいしいカフェでモーニングしたい!ということで、ホテルをチェックアウト。ところが、広島駅ではコインロッカー難民になり、重い仕事道具を抱えて歩くも、おいしそうな喫茶店やカフェは、どこも満席&ウェイティングの長い列。日曜の広島を舐めてました……京都並の観光客ごったがえし(反省)
でも、広島は京都にないだろう(?)素敵なところがあります。それは柑橘類。繁華街なのに山盛りライムがあるではないですか! 何事かとみれば、洋食こけももさんの看板が!! うちの近所でも、玄関先に不用品を置いて「ご自由にどうぞ」はあるけど(私もサボテン増え過ぎたらやるけど)、これは、これは………..天国すぎる
かわいいライムを1ついただき、モーニング食べそこね状態で、荷物抱えて、ようやくたどりついたのは、素敵なブランチメニューのお店「45」。チーズ&とろとろ目玉焼きのクロックムッシュは絶品でした。口福~♪
ようやく、お腹が満足したので、帰りの時間まで川辺でボーッとしつつ、昨日の仕事の一人反省会でもしようかと思っていたら、急にお天気が曇り空。仕方ないので、グーグルマップで近くの博物館、美術館を検索したら、「頼山陽史跡資料館」を発見。数年前のしごとで和本の『日本外史』山程みたなと思い出し、立ち寄ってみることにしました。
ちょっと歩くと、見慣れた建物発見。旧日本銀行広島支店です。ここは被爆建物として一般に公開もされていて、以前、夫と来たことがあります。日銀広島支店裏が、頼山陽史跡資料館だったんですね。旧日銀が被爆建物だということを説明する看板を、外国のお客さん家族が熱心に読んでいるのが、なんかうれしかったです。
そ・し・て! ここでも柑橘類が私をお出迎え(違)!!!
頼山陽史跡資料館の受付には、山盛りの柚子と「ご自由にお取り下さいませ」の表示。ここは天国?!?
思わず、「写真撮っていいですか?」と聞く私に、受付のお姉さんはにっこり、「通常展示の写真はご自由にどうぞ。企画展はご遠慮ください」のお返事。「あ、あの、いえ、それではなくて……撮りたいのはこの柚子で」と私がおそるおそる言うのを、お姉さんは「これが、何か?」とにっこり、冷静に確認。
私が、さっき洋食屋さんでいただいてきたライムを見せて、柑橘類が大好きで、レモンピールや柚子ピールをよく作ることや、大好きなミカン(八朔に近い酸っぱくて大きな種類)を庭で種から育てたのに、娘がアゲハチョウの幼虫が好きで、ついアゲハの幼虫(=ミカンの害虫)飼育を楽しんで、一度もみかんが実をつけたことがない話をしたら、私の柑橘類好きを理解してくれました。
カゴ全部の柚子をいただきたい衝動を抑えつつ、1つだけいただいて、頼山陽史跡資料館を楽しみました。頼山陽の人生をわかりやすくまとめた常設展も、彼のお母さん静子さんの生涯をまとめた企画展もよかったですが、一番気に入ったのは、さり気なくあちこちに展示してある戦前の資料。
資料館をごきげんで出て、電車に乗るまでの2時間くらいをどう過ごそうかと考えていると、荷物が少ないのに気づいて大慌て。どうやらブランチのお店に忘れた模様。あわてて電話して、荷物があるのを確認してお店に向かいました。焦った……
その途中、なにやらかわいい古物屋さんを発見。これは絶対、入ってみねばとドアをあけると、そこはアンティークでいっぱいのおもちゃ箱みたいな店内。お手頃100円から数千円、数万円まで、品揃えの幅広さと日常使いできそうなラインナップが魅力。
「見るだけでもええですよ」というやさしいお姉さまの言葉に、調子にのって店内を隅から隅までみていたら、なんと棚の奥に映画『この世界の片隅に』が大ヒットした、こうの史代さんのサインがあるではないですか!
さんざん迷った挙げ句、夫婦で使えるかわいいグラス(多分、食前の梅酒飲むのにバッチリ)と着物の端布でつくった手帳カバーを購入。グラスは大きさがちょっと違って、でも夫婦グラスではなく、全てのグラスがそれぞれ大きさ違い。1品ものの世界、大好きです。
お店を出ると、ちょうどいい時間なので、路面電車に乗って広島駅に戻り、小腹がすいたとき用のおにぎりと、自分へのお土産に好物のはっさく大福を購入。ついでにレモン大福も試してみましたが、やはり大福ははっさくがベストな気がします(自分調べ)