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【マガジン】毎日1000字執筆

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毎日更新。1,000字以上を目安として何か文章を執筆します。論文のような論証あるいは推論の構造が含まれる長い文章を書くための予備的な訓練としていますが、ポエムや屁理屈で終わるもの…
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2023年9月の記事一覧

ぼくら弱者男性を救える真の民主主義に向かって

哲学者の東浩紀さんが執筆された『訂正可能性の哲学』を読むまで、ぼくは自由や平和、民主主義…

ふかくさ
1年前
19

不自然さを身につける:執筆量を増やす

昔、「この競技で相手に勝つためには〝不自然〟な動きを練習して身につける必要があるんだ」と…

ふかくさ
1年前
10

構造に当てはめる

ヒトが区別することやできることと機械が識別することは異なる。例えばスマホやパソコンのモニ…

ふかくさ
1年前
9

自分の言葉が消える

これはドイツの昔の哲学者がどこかで使っていた比喩であるが、あらゆることを〝太陽のように〟…

ふかくさ
1年前
4

すべてのことが同時に起こる

人生の「本番」というのは、いつ来るのだろうか? そんなことを考えているうちに、大人になっ…

ふかくさ
1年前
5

二極思考 Bi-poler thinking

昔から両極端を考えてしまうクセがある。両極端は或る一つの軸の両極端であるから、どちらの極…

ふかくさ
1年前
4

点は位置か? Is point position?

ユークリッド幾何学では点とは「位置をもち、部分を持たないものである」とされている。微妙な表現であるが、ここから点とは位置そのものであるという認識が広まったと推測される。しかしこの記事では点は位置ではないと主張したい。なぜならば、点が位置であるとすれば「点が移動する」という我々の直観を説明できなくなるからである。 点が位置であると前提するとどのような帰結を導くことになるかを示したものとして、大森荘蔵の論証がある。山川偉也の『パルメニデス』pp.205-206から孫引きさせても

一瞬か永遠か

世の中には無数のステレオタイプがある。年齢や性別、職業や趣味、病気や障害、国籍や信仰など…

ふかくさ
1年前
2

人間関係の多層性

他のことと同様、人間関係についても、ヒトは一貫性というものをあまり気にしないものだ。だか…

ふかくさ
1年前
3

トップダウンvsボトムアップ

二種類の攻め方最近、「トップダウン」と「ボトムアップ」という言葉を憶えた。この区別は生き…

ふかくさ
1年前
7

約束できること・できないこと

小学校の時分、忘れ物ばかりしていた。年に200回以上はしていた。忘れ物ばかりする児童同士で…

ふかくさ
1年前
4

賽の河原

「賽の河原」というのは親より先に亡くなった子供たちが行く場所であると聞いている。信頼でき…

ふかくさ
1年前
3

人生の周回プレイ

「人生は一度きり」という言い回しがある。この言い回しを根拠として「だから楽しまなくてはな…

ふかくさ
1年前
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言葉で表現できないしんどさ

例えば「しんどい」と端的に感じることはよくある。感じてから、それをこうやって文章に書くときに、いつ、どこで、私が、この程度しんどいのだと書き足すことになる。言い換えれば、実際にしんどいと感じてから文章に書き起こして他人や後から読む自分に伝達するためにパーツを組み付けて表現するわけである。 当然のことであるが、「しんどい」というのは言葉に過ぎない。生(なま)のしんどさというものは、記号列や音声でもなければ概念や知識でもない。ただ、しんどいのである。それが何であるか理解できなく