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【書評】脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法 / 樺沢 紫苑
「キレそう!でもなんとかコントロールして怒らなかったぜ!」
「論理的な考え方を身につけて、なんかいい感じになったわ!」
これ、いまの認識とか考え方を変えただけだよな?
ちょっとしたものの見方というか、というか。
「てことは、脳の扱いうまくなったら全部いい方向にいくんじゃね…??」
という閃きが舞い降りてすぐにGoogleを開き
「脳 最適化」というキーワードで検索した際のトップがこの本でした。
まさかどっちのキーワードも含まれてる書籍が上梓されてるとは。
恐れ入ります。
本題です。
人間の行動や感情というのは、
突き詰めるとすべて脳の働きに行き着きます。
ハートがどうのこうのとか、魂がなんとかも、
結局は脳がどう判断したかなんですよね。
火事場の馬鹿力、アンガーマネジメント、生産性向上——
こういうのも全部、脳のメカニズムに根ざしたものであって。
日常生活や仕事において
「もっと効率的に動けたら」
「自分の能力を最大限に発揮したい」
と思うこと、ありますよね。
もし脳の仕組みを少しでも理解してうまく活用できる方法があれば、
自分の中のベストなパフォーマンスを引き出せるはず。
僕もそんなふうに考えて本書を手に取りました。
本書『脳を最適化すれば能力は2倍になる』では、
脳科学をベースに、私たちが日常で実践できる
「脳のハック方法」が紹介されています。
しかし最先端の研究すべてを理解するのは難しいので、
とりあえず今日から試せるポイントについて、以降で整理してみました。
ドーパミン:達成感を生み出し、やる気を引き出す
ドーパミンは「報酬系」とも呼ばれ、
やる気やモチベーションに大きく関わる神経伝達物質です。
私たちが「何かを達成することで快感を得る」仕組みを作っています。
例えばですが、長期的な目標って途中でめっちゃ挫折しますよね。
これって、ゴール遠すぎて脳が報酬を感じにくいところに原因あるらしくて。
そこで重要なのが、小さなマイルストーンを設定することなんですって。
たとえば「一日に○○ページ読む」「30分だけ作業する」みたいに、
手の届く範囲で目標を刻んでいくと、脳が報酬を感じやすくなって、
やる気も持続するらしいです。
それと、脳はチャレンジを好む性質があるそうです。
難しすぎず、かといって簡単すぎないレベルの課題に挑戦することで、
ドーパミンの分泌が促され、自己成長へとつながる。
…という趣旨で記載がありました。
ちょうどいいハードルの課題をクリアし続けることに、
意味があるみたいです🔥
ノルアドレナリン:ストレスと疲労のサインを見極める
「最近うっかりミス、増えてきたわー」
と感じることはないでしょうか?
この状態って、脳が疲れている証拠らしいです。
ノルアドレナリンが枯渇しているサインでもあるそうな。
ノルアドレナリンはストレス時に分泌されるホルモンで、
集中力や判断力を向上させる働きがあります。
ただし、過剰に分泌されると脳が疲れて、
逆にミスが増えたり、注意力が散漫になったりする代物です。
特に仕事が上手くいってる人。
実に素晴らしいことなのですが、なんでもやりすぎは良くないって本当みたいです。
たとえ仕事が楽しくても、脳的にはストレスが溜まること自体避けられないことだそうで。
適度に休息を取り、脳をリフレッシュさせることが重要と書いてました。
いやめちゃわかるー
こんなふうになる前に休んでくださいね(参照↓)
セロトニン:心を安定させるためにできること
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、
心の安定に深く関わる物質です。
セロトニンが不足すると、
イライラしやすくなったり、集中力が低下したりします。
セロトニンを活性化するには、次のの3つが有効だそうなので、
ぜひやってみましょう。
日光を浴びる:朝日を浴びることで、セロトニンの分泌が促される。
リズム運動をする:ジョギングやウォーキングなどの一定のリズムを刻む運動が効果的。
よく噛む(咀嚼):食事の際にしっかり噛むことも、セロトニンを活性化する一助となる。
僕も早速やってみてます。
実際、調子いいです。
ただ、個人的に一番難しいのは「よく噛む」でした。
まじでむずい。
ギリ丸呑みは避けてるんですが、いつも食べるご飯が美味しいせいですね。
味が激薄・色も真っ青・食感ゴムみたいな世紀末ご飯じゃない限り、
僕の鍛錬は続きそうです。
アセチルコリン:創造的なアイデアを生み出すには
「クリエイティブなアイデアを生み出したいとき、無理に考えようとしてもなかなか出てこない」
これは結構あるんじゃないでしょうか。
クリエイターあるある。
本書では「創造性の4B(Bar、Bathroom、Bus、Bed)」を意識してみるといい。と記載がありました。
Bar(バー):リラックスできる環境では、新しいアイデアが浮かびやすい。
Bathroom(バスルーム):シャワー中や入浴中にふとしたひらめきを得ることが多い。
Bus(バス):移動中に何も考えず景色を眺めることで、脳が整理される。
Bed(ベッド):寝る前や起きた直後は、創造力が高まる時間帯。
こういうことなのかなーと思いました。
「アイデアが出ない」と焦るより、
これらの環境で脳をリラックスさせることが、創造力を引き出す鍵になりそうです。
エンドルフィン:感謝が幸福感を生む
エンドルフィンは「脳内麻薬」とも言われ、
強い幸福感や高揚感をもたらします。
簡単な方法でエンドルフィンを分泌させる方法として、
本書では「人に感謝する」ことが紹介されてました。
人に感謝は、実際キマります。
(人に感謝できてる自分に快感覚えてる部分も大きいですが)
また自分が感謝されることで、
さらにエンドルフィンが分泌されて幸福感が増すとも書いてありました。
確かに感謝される人にはなりたいですよね。
(僕にはこっちのほうが必要かも)
所感
生活の工夫によって脳内物質を出しつつ、
パフォーマンスをコントロールできる。
素直に面白いなと感じました。
ただ、これって継続できることが大事だと思うんですよね。
大きな変化を実感する頃には習慣化しているというか。
僕は今日もたくさん咀嚼できるように頑張るつもりなのですが、
いい方法あったらぜひコメントで教えてください。
習慣化は得意なのですが、こればかりはまじで。まじで。
「能力を2倍にする」というと、何か特別なことをしなければならないと感じるかもしれません。
しかし実際には脳の特性を理解し、日々の行動を少し変えるだけで、
私たちのパフォーマンスは大きく向上することがわかっています。
脳を最適化することは、決して難しいことではなさそうです。
僕と一緒に習慣化、頑張ってみませんか?🔥