都内と違う中学高校進学事情
関東のとある県に住んでいる。
息子が高校受験の年になり、進学先の検討が本格化している。
そんな中、お隣の東京都の高校受験事情をお友達から聞く機会がある。そのたびに、こんなにも事情が違うのかと感じる。
じゃあ、どんな風に違うのか?
数字の面で調べてみた。
違いその1
中学受験率が東京都は高い
(全国でみると中学受験の率は8.3%)
東京都 25%
神奈川県 11%
千葉県 6%
埼玉県 5%
※ 文部科学省:学校基本調査 2017より
東京都はダントツで高くて、関東の県はそこまでではない。
それに付随してるのは、今問題視され始めた都立高校の合格点の性差があること。
【受験と性別】都立高の合格最低点男女差、中学受験人気校の男女別定員差、東大の女子学生比率……論点整理(おおたとしまさ) - Y!ニュース
今回この問題がインパクトをもって明るみに出たことで、女子は中学受験シフトが進むかもしれないし、これを機に都立高校が男女枠をなくせば、男子の中学受験シフトが加速し、男子の中学受験はますます過酷なものになるかもしれません。
一方で公立高校が上位校の中心を占める県もある関東の県では、大きく事情が異なり、さらに言うと、東京都の私立高校に地理的には進学できたとしても、進学先として選ぶ気持ちが遠のくことも考えられる。
違いその2
高校の数が多い(特に私立高校)
東京都 428(国立6 公立185 私立237)
神奈川県 231 (国立0 公立152 私立79)
千葉県 182 (国立0 公立128 私立54)
埼玉県 193 (国立1 公立144 私立48)
関東以外の出身の友達が、自分が高校進学する時に、そもそも通える範囲の高校は普通科、商業科、水産科で1つずつしかなく、中学受験もしてない。こんなにたくさんある高校の中から、どうやって選べばいいのか、不安と漏らしていた。
進学先を選択するための情報は
中学校で保護者説明、面談、情報誌配布
塾に通っていたら塾が情報提供
通信教育でも定期的な保護者への情報提供
をしてくれるし、高校のサイトがコロナの影響もあって、動画での学校説明があったり、オンラインでも学校説明会をやっていたりするところもあり、充実している。
かくいう我が家も中学入学時に、進学説明会に参加して最新事情など入手した。
我が家の場合、夫婦ともに育った県に今も暮らしていて、自分自身が高校進学する際の常識がある程度、土台としてあって、最新情報を聞く際には差分をアップデートするだけで済んでいる。
過度に不安がる必要はないと感じるが、土地勘がない中、子供の進学先を東京都で決めるというのは、中々に大変そうだし、夫婦ともにベースの知識を揃えて進学先の相談をしていかないと、ちぐはぐな会話になってしまうことが懸念される。
そして、その先に控えている大学受験はまた違う事情が待っているのだが、それはまた別の機会にでも。