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命乞いする蜘蛛【毎週ショートショートnote】

蜘蛛と聞いて思いつくもの。

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』。
小学校の学芸会で『杜子春』をすることになって、探した本の中に『蜘蛛の糸』も入ってた。
だからたまに、ふたつの話がごちゃごちゃになる。

小学校で行った海の家。
拳くらいの大きな蜘蛛が壁にいた。
虫は苦手じゃなかったから大丈夫だったけど、他の子たちは怖がっていた。
今思えば、さすがに拳ほどは大きくはなかったんじゃないかと思う。

小学校低学年の頃、地蜘蛛の巣を見つけては引っ張って取っていた。
袋状の巣を外から触って、蜘蛛がいたら巣から蜘蛛を出していた。
残酷な遊び。
蜘蛛にとってはいい迷惑だっただろう。
今さらながら、ごめんね。

積読の山の中にある、彩瀬まるの『あのひとは蜘蛛を潰せない』。
そろそろ読もうと思う。

蜘蛛は益虫。いてもそのままにしておきたい。
でも、見つけたのが母さんじゃね。
プチッとティッシュで潰される蜘蛛を見ながら、心の中で謝った。
プチッとされるとき、蜘蛛は何を思っただろう。

(410文字)


こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加します。
お題は「命乞いする蜘蛛」です。

蜘蛛でもゴキブリでも、退治することができません。
ゴキブリはさすがに部屋の外に出そうとするけれど、小さな蜘蛛だったら放置してしまうかもしれません。


作中に出てきた本。



以前投稿した蜘蛛の話。


今までに【毎週ショートショートnote】に参加したもの。


読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。

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羽根宮糸夜
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