社員がどんどん辞めていく→「給与を上げよう!」「採用数を増やそう」でいいの?
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
こんなツイートがありました。
本当にそう思います。
うちの会社も、採用にも力を入れながら、メンバーが辞めていかない組織にすべく、いろいろなチャレンジを進めているところです。
これを読んだ時に、思ったことがあります。
「社員数が増えていかない」という問題に対して、目先の短期的なものに課題設定をして、解決策を講じるのか・・・、それとも、中長期的なものに対して課題設定をするのか・・・、この両者には、「現在にもらえる小さい報酬を優先させるのか?未来にもらえる大きい報酬を優先させるのか?」という違いがあるなぁということです。
短期的な課題設定というのは、例えば、外的要因(衛生要因)が理由で辞めたいという社員に対して、給料や条件、仕事を変えることでその人が辞めることを防ぐことが挙げられます。
この場合、外的要因の充実により引き留めを行ったが故に、ライフステージやライフロールの変化によって「やっぱりこういう条件がいい」となってしまったら、外的要因を改めて変化させることがその人を引き留める方法になる可能性が高いので、目に見えるお肉をぶら下げ続けないといけなくなる可能性が高い。
中長期的に生じるそのリスクを取ってまで、短期的な課題設定による解決策を講じるというのは、本当によくある話だと思います。
「給料が低い」という離職理由が多いから、「じゃあ給料を上げればいいでしょ?」という短絡的な課題設定になる組織って、結構あるので。
外的要因(衛生要因)が理由で辞めたいという社員に対して、中長期的な課題設定をするのであれば、辞めたいと相談してきた人がなぜ外的要因を理由に辞めようと思っているのかを深く理解して、同じような理由で辞めると申し出る人を減らすために何が必要なのかを考えるんです。
例えばうちの会社の場合、「高いお給料がほしい」という理由で入社するメンバーは0%です。
でも、「給料が低い」「もっと給料がほしい」という理由で辞めていく人はとても多いです。
ということは、入社してから辞めるまでの期間に、何かしらの心の変化があったということ。←選考中から手を打てたかもしれません。
その変化を捉える努力をしないと、外的要因で辞めようとしていく人に対して、外的要因でしか応えられない組織になってしまう。
以下の記事に書かれていることと同じです。
「目先のことしか判断できないせっかちな人」と「がまんでき、自己統制できる人」と解釈することもできます。・・・この部分を読んで、リーダーやマネージャーなどの管理職(役割としてリーダーシップを発揮する人)の度量によって、短期的視点での行動しか取れないのか、中長期的視点を持った行動を取れるかが変わってくるなと感じました。
短期的なことしか見れない管理職だと、本質的な課題設定が永遠にできないので、ずーっと肉をぶら下げるという短絡的な解決策にしか行きつかないんです・・・、これは悲惨。
短期的に見たら痛みを伴うかもしれないけど、その短期的な痛みがあるからこそ、中長期的な恩恵を得ることができる。
短期的な痛みに耐えるには、そのチームや組織に対するエンゲージメントが必要なので、エンゲージメントを高めることを管理職がどこまで追求できるかが大切になってきます。
それこそ、管理職としての器、周りからの信頼や尊敬、社員との関係性の部分が試されるわけです。
「社員数が減っていく」という問題に対して、採用数を増やすというのは、わかりやすい課題設定です。
でも、採用数を増やしても、退職者が減らないことには、採用しても辞めていく一方です。
退職者を減らすというのは、組織やチームの体質を変えるということでもあるので、採用数を増やすことよりも複雑な課題設定になるんですよね。
だから、そこに踏み込まない組織が多いんだろうなと・・・「面倒だ」と感じる管理職や人事や経営者が多いから。
でも、そこに踏み込めるかってことが、組織の未来を大きく変えるので、短期的な痛みを伴いながらも中長期的な恩恵を掴むために動き出せるかどうかが大事です。
働く個人としては、「なんでここで働いているんだろうか?」という問いを立て続けましょう。
その問いに対して明確に答えられない状態で働き続けるというのは、個人にとっても良くないし、組織にとっても良くないことですから。
その組織で働く意味を見出せないのに、そこに居続けることほど無駄なことはありません。
自分の人生を、無駄なことに使わないでください。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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