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勝つことにこだわりたい人に:1日ひとつだけ強くなる


ゴミ箱のことくずカゴって言う人いるけど、カゴじゃなくね?


小学生の時に一回くらいは、消しゴム食べた事あるよね?

勝手な押し付けすみません。

普段は絶対にやらないけど、授業中だったらついやっちゃうことありますよね。

  1. 鉛筆でチャンバラ

  2. 消しゴム回転

  3. 下敷きで腕の毛を浮かす

授業中は先生に止められてもやってしまうのに、家に帰ってからやったことは一回もないです多分。

「1日ひとつだけ強くなる」を紹介します

小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰よりも自分が評価しなくてはならない

本文より引用

本書はプロゲーマーの梅原大吾さんが、勝負に勝つこと、強くなることについて考えをまとめた本です。

勝つことに対してどこまでも純粋な、筆者の透明感溢れる純粋さが伝わってきます。

梅原さんは対戦ゲームを中心に世界的に活躍されているトップゲーマーで、20年以上にわたってプロの世界を走り続けている方です。

ゲーマーというとなんとなくアウトローで、博打的な偏見を持ってしまうのですが、梅原さんは全然違います。

勝つことについて本当に深く掘り下げ、強さとは何なのか、弱さはどこから来るのか、勝ち続けるためにできる努力は何なのかということに対して、人生のすべてをかけて真摯に研究しておられます。

その内容の壮絶さたるや、私のようなハンパ者が読んでいい本ではなかったかな、と思ったほどです。

もう少し自分が成長してから読み返そうと考えていますが、せっかく読んだので感想を書かせて頂きました。


「うまくいかなかったから修正する」ではもう遅い


本書を読むまでは、プロのゲーマーって道楽を極めている天才肌、という風に勘違いしていました。

しかし、綴られていたのは誰よりも強い、勝利に対する執念です。
正直ゲームのテクニックとかどうでもよくて、この方は何をされても成功するんじゃないかと思ったほどです。

うまくいかない、結果が出ない、そういった不首尾に終わった結果があって初めて考える。これは少し受け身だと思う。悪い結果が出ていないからといって、考えようとしないのも心もとない。もちろん、悪い結果が出ても対処しようとしないのは論外だ。

本文より引用

心に刺さる一節です。芸術でも運用でもビジネスでも、勝ち負けのある世界すべてに通じる普遍の真理だと思います。

言われればもっともなのですが、自分は上記3タイプのどれでしょうか。もしかしたらどれでもなくて、悪い結果が出ていることにすら気づけない、あるいは認められないタイプではないかと思ってみたり・・・

せっかくなのでもう一か所、筆者の勝負論がよくあらわされている一節を紹介します。

普通、勝負に臨むときは「勝ちたい」という欲があるものだ。この欲が、あせったり怖がったりという感情を生む原因になってしまう。

本文より引用

勝つことを極めるためには勝ちたいという欲を捨てる必要がある、ということでしょうか。
新渡戸稲造先生の武士道に繋がる教えですね。

ちなみに筆者は勝負においてあらゆる感情を排すべきと書いていますが、怒りだけは役立つこともある、とも書かれています。これはこれで興味深い着想です。

正しいことを積み重ねた先の個人差。それが「個性」


読んでいて心が震えた一節を紹介します。

正しいことを積み重ねた先に出る、個人差。それが勝負における本当の個性だと思う。何も積み重ねることなく、身勝手なやり方でやっていることを個性だと思っているのは自分だけだ。

本文より引用

お、おぅ、すみません
と言いたくなります。

個性を出すために奇抜なことは必要ない、正しいことを地道に積み重ねることだけが、自分らしさの探求につながる、ということでしょうか。

内容はゲームや麻雀に関する記述も多く、理解できないところもチラホラありましたが、一つのことをここまで掘り下げることのできる筆者の純粋さに心酔しました。
時々読み返したくなる一冊に出会うことができ、感謝しています。

関連書籍: 武士道


私がこの本を読みながら突然思い出した書籍を勝手に紹介するコーナーです。関連してないかもしれません。

口走ってしまったので、先生に敬意を表して掲載しました。
書籍のタイトルが「武士道」という、破壊力満点の一冊ですが、意外と読みやすいです。

https://amzn.to/46Xa82Z


それほど難解でないため理解しやすく、高校生くらいに読ませるのが良いのでは?と思う内容です。意外と勝負論に関する説明より、礼儀作法に関する記載の方が長いです。

特に若い方に読んで欲しい一冊ですね。

ちなみに原書は英語で書かれており、訳本で和書が出ているという珍しい本でもあります。

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