病気と健康と死の意味を知る:あらすじだけで人生の意味が全部わかる世界の古典13
久しぶりに奈良県に突入しました
人がめっちゃ少ないです。
いや、バカにはしてないですよ、すみません。
奈良駅って京都と和歌山と奈良をつなぐターミナル的な駅ですよね。
その割には、人が全然いない…
しつこいようでわるいのですが、乗りたかった電車が30分またないとこないんですもの…
「あらすじだけで人生の意味が全部わかる世界の古典13」を紹介します
一回の投稿で一冊ずつ紹介するスタンスだったのですが、この本が面白すぎて、何回かに分けてお届けしてみむとて、するなむ。
ちなみにこの本の概要紹介はこちら
ジャーナリストの近藤廉太郎さんの著作で、その激しい気性は本文から十分に伝わってきます。
とはいえ、本書は私のようななんちゃって書評ではなく、切れ味抜群で読み応えがあるのでおすすめです。
各章割とコンパクトにまとまっているのですが、非常に内容が濃く、どれも読んでみたくなる魔力を備えていると言っても過言ではないでしょう。
山月記
国語の教科書にも掲載される中島敦の著作です。
人が虎になった話ですね。(子どもの感想)
個人的にはちびくろサンボを思い出しながら読んだ記憶がありますが、鼻水垂らしてた幼少期に読んだので、読み直さないといけないと思いました。
近藤廉太郎さんとしては、著者の数奇な運命を思わずには読めなかったようで、人の生死に関する物語、著者の人となりなどについて深く触れられています。
いつもながら斬新な観点ですが、まぁそのとおりですね。
うぅん、男として人として、確かに私も同様の魔物を飼っているかも・・・
否定できないです。
そしてそれ自体別に悪いことではないんです。
虎になった李徴も、何も悪いことはしていない。ただ自分の気持ちと環境の折り合いがつかなかっただけ。
おそらく何も考えずのうのうと生きていれば、虎にもならなくて済むのかと思います。
才能は使わないと復讐する
本書を読んで心が震えた一節を紹介します
こちらはシンディ・ローパーの言葉だそうです。
なんか非情ですね。
才能を知らないことも、才能を過信することも、同じくらい罪
ここまで行くと才能って、何かの呪いみたいですね。
才能が開いて華々しい世界で活躍する人がいる一方、散っていく人の何と多いことか。
私には知る由もない世界ですが、表舞台に現れない大天才も、不遇な人もたくさんいるのだろうと思います。
いつの間にか山月記じゃなくて中島敦の話になっていますが、李徴にも、中島敦自身にも同じことが言えるのではと、近藤廉太郎さんは語っています。
中島敦の著作って2つしかないんですね。誰もが羨むほどの才能に恵まれながら、若くして命を落とした彼も、ギフトに復讐されてしまったのでしょうか。
関連書籍:天才の講義
私が本書を読んで思い出した書籍を紹介するコーナーです。従って、関連していないかもしれません。
天才と聴けば思い出す、イエール大学の天才に関する講義です。
読了していませんが大変興味深い本でして、いつか紹介させて頂きたいです。
特に面白いのは、天才は作れるのか?という記述です。
よろしければこちらもあわせてご覧ください!
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