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私に寄り添う「サンタルチア」(音楽エッセイ)

私の思い出深い1曲が、「サンタルチア」だ。

この曲との出会いは、私が中学生の頃。教科書に載っていた歌だ。
中学生というと、皆の前で歌うのが恥ずかしくなるお年頃でもあり、音楽の授業で先生が目の前で一生懸命歌っているのに、皆口パク状態だ。頭では、声を出さなきゃ!と分かっていても、声が喉でつっかえて出てこない。

そんなことで、音楽の授業はなんだか気が重かった。あんまり好きじゃなかった。
しかし、この歌は、そんな中学生の心を覆す魅力を持っていた。
先生が皆にCDで聴かせてくれた。イタリア語バージョンと日本語バージョン両方だ。
聞いたことないイタリアの民謡に、音楽室は異国の雰囲気に包まれた。

先生が、ピアノを弾いて、皆で歌った。
クラスのムードメーカーの男の子が、大きな声でサビのラスト部分「サンタルチ~ア サンタ~ルチア」をモノマネして大きな声で歌ってくれた。
そう、みんな心から楽しい曲だと感じたし、歌いたくなったのだ。
その後、エンドレスでみんなで歌った。
この日1日、音楽の授業が良い!と思えるぐらい、本当に楽しい授業だった。
授業が終わった後も、教室へ戻る私たちのクラスは、廊下でもサンタルチアを歌い続けた。

その後も、サンタルチアを忘れたことはない。

イタリアの新婚旅行を思い出すとき、この曲も一緒に思い出す。

そう、noteでパニーニ記事を書いていた時もだ。

サンタルチアは私に寄り添い、色んな思い出を巻き込みながら、私の中に根付いているようだ。

うる覚えだが「空に白き 月の光~、、、」と、機嫌がいいときには、思わず口ずさんでいる、、、。

イタリア語バージョン↓


日本語バージョン↓


グラッツェ!




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