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【小説の料理を再現】ベーコン/井上荒野著@アイリッシュ・シチュー


複雑な男女関係や家族関係に、ひとしなの料理が携わるストーリーの短編小説集。人間関係の不協和音の中でもふわっといい香りが漂ってきそうな料理が登場して、少し暗いストーリーが多いですが、読んでいるとお腹が空いてきます。

主人公の女性が作るアイリッシュ・シチューは羊肉ではなく豚のばら肉。彼女の母親が残した古いレシピ本の中のメニューだそう。

アイリッシュという響きに推され、めったに使わないストウブの鍋を戸棚から引っぱり出して作ってみました。(やはり洋風煮込みはこれがないと完成しないんだよな…) 

茹でた豚の煮汁でスープを取るので旨味があり、コンソメは不要です。アイルランドの家庭料理で、日本の肉じゃがのような素朴の味わいと思うので味付けは塩と胡椒のみ。アイリッシュシチュー食べたことありませーん…が。

豚バラブロックは2センチの厚みに切り分けこんがりと焼き色をつける。
脂を取り除くため、1時間茹でて火を止め、冷めたら冷蔵庫でひと晩寝かす。
冷やすと脂が湖にはった氷のようになっているから、漉して煮汁をシチューを煮るスープとします。
具材はじゃがいも、人参、玉ねぎで
香味野菜につぶしたニンニクとパセリとコリアンダーの茎を入れました。
コンソメなどは不要、味付けは塩と胡椒のみ。
蓋をして1時間煮込みます。

ざっくり書いたレシピです。自分のアレンジも加えています。豚バラの脂抜きが面倒ですが、味がぐっと良くなるのでこれはやった方が良いかと思います。豚の角煮や牛筋煮込みなんかを作るときも同じです。

今夜はこれと白ワインです。


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