「後世に残る仕事を、“みんな”と。」ーー社会を変えるために選んだXTalent 【社員インタビューvol.2_筒井八恵】
ワーキングペアレンツのための転職サービス『withwork』を運営するXTalent株式会社です!
今回の社員インタビューは、2021年12月に弊社へジョインした筒井八恵さん。助産師時代に感じた女性のライフとキャリアの深い関わりについて追求するべく、人材紹介や育児中の女性向けプラットフォームを運営するITスタートアップを経験し、XTalentへ。3月に開催した5日間にわたるカンファレンス「withworkweek@国際女性デー」を企画・統括したことで、ご自身の心境や生活にも変化が…。そのまっすぐな志と事業への愛を熱く語っていただきました。
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Why “XTalent”?
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やりたいことの実現には
XTalentが最適解だった
栗林:本日はよろしくお願いします!まずはXTalentに入社するに至った動機として、どんなところに一番惹かれたんでしょうか?
筒井:一番惹かれたところは、「掲げているテーマ×自社のケイパビリティ」という点で、自分の実現したいことにがっちりハマッていたんですよね。
私が実現したいと思っていることの1つは、多様なリーダー像を生み出すことなのですが、例えば、女性活躍推進においてはボトムアップとトップダウンのアプローチがあると思っていて、これまで私はどちらかというとボトムアップのアプローチをしてきたので、トップダウンもやりたいと思ってたんです。
なぜかというと、ボトムアップ的に「育児や家事と仕事をどう共存させるか?」っていう議論だけだと片手打ちだなと思っていて。本当はキャリアと家庭の役割分担という両手で話していかないといけない。ですが、当時の私はキャリアに関することにはあまり触れられていないなと思っていました。
それを実現しようと思ったら、働く側の意識改革や工夫だけじゃなく、多くの企業の経営者と共に会社のカルチャーをつくったり、新しいリーダーを育てていったりするようなアプローチが必要だと感じていました。
栗林:確かに、個人の力も大切ですが組織が変わることも重要ですね。それがXTalentならできそうだと感じたのは、どのようなところからですか?
筒井:「優秀な人材の採用支援ができている」という点です。やはり「企業の採用においてバリューを発揮できている」という前提があるとステークホルダーと良好な関係を築きやすいですよね。
ただ、普通の人材紹介会社のように決定数を追えという方針だったら、自分も疲弊するし、組織が大きくなってもそんなに喜びも社会的インパクトもないと思っていました。
社会的意義と売上の双方を追う時、近視眼的になることもあると思っているのですが、XTalentはそうならずに、中期的なことを見据えて、本当に価値があることに対してしかアクションしない会社に見えたんです。
XTalentなら、自分たちが追っている先に何があるかということに納得ができて、取り組めることの幅が人材紹介に留まらないーー私がやりたいと思っている領域だったのが大きいですね。
栗林:すごく具体的なプランがあったんですね。「中期的なことを見据えて、本当に価値があることに対してしかアクションしない会社」というのはどういったところから感じたんですか?
筒井:当初、XTalentは子育てをしながら働いている人たちに対して人材紹介の領域を超えてコミュニケーションし、新しい提案をしている会社だなと思いました。
例えば、DEI×スタートアップでMeetyさんとイベントをされていたりとか、社外のステークホルダーを巻き込んだ活動もされていましたよね。
それは、人材紹介っていうマネタイズポイントがあるからこそ、市場に対してぶれない行動ができるんだな、というのを入社前に外部から見て思っていました。
また、掲げているビジョンとやっていることの乖離がない。上原さんの言葉と体現していることという意味で、会社のリソースの関係上、全てはまだできていなくてもブレがないな、と思います。
人材紹介自体は、正直全然興味がないという状態で入社したのですが、採用のパートナーという立ち位置でアプローチできること、かつそのテーマに対しての可能性がXTalentしかないなと。
栗林:今の言葉を聞いて、筒井さんが以前「人材紹介は2度とやらないと思っていた」と話していたのを思い出しました。(笑)
筒井:そうですね(笑)人材紹介って、決定数を追うビジネスで労働市場の中で何人囲い込めたか、接点を持てて決定に繋げられたか=会社の売上という構図になりがちで、それに対して結果を出すためには良心を捨てなければいけない瞬間もあると当時は思っていました。
一方で、本質的な人材紹介に関してはすごく共感しますし、いい仕事だと思っています。
私も新卒の人材紹介をやってきた中で、いいご縁結びができた経験もあります。誇りも持って仕事に取り組んだ時期もあり、業界自体を否定するわけではないです。
ただ、事業として大きくする中で、掲げているビジョンやテーマによっては、数に走りやすいビジネス、かつそういった考えを持っているプレイヤーが多いというのは個人的に感じていて、あまり人材紹介会社に戻ろうとは考えていなかったんですよね。
栗林:筒井さんがやりたかったことは、人材を紹介したその先に企業が活性化されるとか、その人材の活躍をサポートすることだったんですね。
筒井:そうですね。なので、XTalentが女性社外取締役の紹介サービス『withwork executive』とワーキングペアレンツ向けの転職サービス『withwork』ー2軸で企業を支援している点も、私にとってはすごくポジティブでした。
現場クラスのリーダーやスペシャリストの人たちも入れつつ、ボードメンバーにも多様性を取り入れるということが、会社の意思決定に大きくつながると思うので、事業として社会的インパクトがあるな、と。
栗林:いかに社会を変えられるかという視点が、常に筒井さんの中にあるんですね。自分が今やっていることが、どこにつながっていくのか、すごく重要視されているんだと感じました。
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How’s work at “XTalent”?
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使う言葉を変えることで
"プロ"に近づけた
栗林:入社前にXTalentに持っていた印象と、入社後のギャップはいかがですか?
筒井:カルチャー面で言うと、オンラインなのに「めちゃくちゃこの人たちウェットなコミュニケーションするな〜!」と思いました。
毎週1回全員が参加する定例会議でも、一人ひとり時間を取って話す時間があります。また、ユーザーさんと企業のマッチングもこと細かなことをシェアし合って、チームでクロスマッチングをやっていたり…。
入社前はスマートそうに見えたんですけど、入るとすごくウェットだったな、というのはカルチャー面でまず感じたことですね。
仕事面で言うと、理想のアウトプットの出し方や共通言語って組織によって違うと思っているんですが、XTalent流を身につけるまでは、2ヶ月くらいかかったなという印象です。知っているようで知らなかったことがたくさんありましたね。
栗林:そんなことを感じていたんですね。具体的にはどんな場面ですか?
筒井:当初はユーザーさんとの面談でも、これまでの私の経験からtoBのコミュニケーションで接してしまっていました。具体的には、言葉のボールを受けて共感をすることが大切なシーンであっても、それをすぐ自分の言葉に置き換えて、受け止めることを省略してしまうといったような場面ですね。
その時の状況として、XTalentの事業に関して市場から見たポジションを捉えることはできていたんだけれど、目の前のユーザーさん・企業の声を知らない状態だったので、地に足のついていない言葉だったんですね。
だから、「何かしっくりこないな」と思いながらも、「こういう感じかな?」と試行錯誤して、向き合っているユーザーさんや企業と対話できたとき、初めて共通言語を獲得することができたんです。
それがきっかけで、ユーザーさんとの向き合い方も変わったし、XTalentが何を解決している企業で、withworkが掲げるべきテーマはこれなんじゃないか、というつながりが見えてきました。
助産師時代から前職まで、ずっと子育てに関する大量のデータを見てきて、出産の現場も経験してきたので知っていると思い込んでいたのですが、キャリア志向の強いデュアルキャリアカップルの方々が、日頃どんなことをキャリアにおいて感じていて、どのように企業で活躍して、企業側はその人たちに対してどう思っていて、今後どんな人が欲しいと思っていて、実際はどんな人が活躍しているのかーということって、意外と私は知らなかったんですよね。
なので、振り返ってみると、入社してすぐは「一方的にわかっていると思い込んでいる状態」でコミュニケーションをしていたから、噛み合っていないなと感じていました。
その思い込みは、XTalentにおける理想のアウトプットの出し方という観点でも影響していたんじゃないかなと思います。
栗林:共通言語でいうと、全然ジャンルが違いますけど、ギャル語みたいにお互いが「うん」とわかり合える言葉って業界によっても違うし、組織によっても違いますよね。実際、どのように習得されたんですか?
筒井:XTalentのすごくいいところが、ムダな雑談がなく、みんなプロフェッショナルな会話をしているんですよ、Slackの中でも、ミーティングでも。すごく清らかなんですよね。
言葉の使い方もそうだし、流れてくる情報が1つ1つ、全員がプロであることを意識した内容が多い。それは自己開示的な会話も含めて、必要なコミュニケーションが流れているなと思っています。
そういったテキストコミュニケーションを見たり、その場では理解しきれなかったミーティングの録画を律儀に一度テキスト化して頭に叩き込むことをやり、使っている言葉をマネする…というのを実践していましたね。
栗林:そんなことをやっていたんですか?!
筒井:はい、とても恥ずかしいですが(笑)。以前は、自分のフィルターに通すことに価値があると思ってしまっていたんですが、XTalentで生まれている言葉や上原さんが使っている言葉は、これまでたくさんの求職者さんや企業と接した上で出てきているモノなので、そっちの方が大事だなと思って。だから、そのまま使おう!と思いました。
栗林:すごく一生懸命、自分のものにしようとされていたんですね。スマートに見られることが多いと思いますが、意外な側面ですね。
筒井:第一印象は「ちょっと怖い」とか言われますけど、仲良くなればなるほど、全然スマートではないことに気づいてもらえます。(笑)
助け合える環境で
やりたいことを任せてもらえる幸せ
栗林:実際にXTalentに入ってからこの半年で、3月に5日連続で開催したwithworkweek@国際女性デーを含め、筒井さんは本当にいろんな仕事を経験されてきたと思います。いま感じていることや、特に印象に残っていることはありますか?
筒井:ボールがたくさんある状態なので、それを拾わせてもらえるという環境であることに、まずすごくありがたいなと思っています。
私は「やりたい」と思ったけどそれができない時に、一番悔しさや無力感を感じるんです。なので、「やりたい」と思ったことにトライできて、そのアウトプットを任せてもらえる環境は、ありがたい以上の何ものでもない。
例えば、大きい企業だと1つ1つの機能が分かれていて、やりたいと思っても、専門ではない部分の意思決定は自分ではできないことが多いと思うんですよね。でも、XTalentの今の組織フェーズだと、すべてを見ながら自分で考えて前に進めることができる状態です。
私のミッションは事業開発なので、事業の成長につながる仕事をするというのが大前提。その成果に隣接することで、広報や企画にもトライしています。
これまで色んな組織を見てきましたが、なかなかできないことだなと思いますし、やりたくてもできない人が多い中で、今の状況がどれだけ幸せなことかというのを感じますね。
栗林:心の底から「ありがたさ」を感じているんですね。
筒井:人手はもちろん足りないんですけど、そういう時に気付いたら誰かがフォローしてくれていることが多々あって。
例えば、私が何かに集中している時に、上原さんやアシスタントの小島さんが代理でユーザーさんにメッセージを送ってくれたり、コンサルタントの金城さんが企業に連絡を取ってくれていたり、みんなが自主的に私の仕事をフォローしてくれていたんですよね。
そういったところから、XTalentは総合力で高め合えるチームなんだなと感じました。みんな自分自身の仕事で手いっぱいだと思うんですけど、フォローできる精神的余裕と時間の使い方ができるプロ集団だなと感じます。
栗林:これはXTalentのカルチャーとして継承されているなと思っています。それこそ、できるだけ早く成果を出さなければと感じている新入社員や、新しい挑戦をしているメンバーに対して、フォローするということをお互い様でやってきていますね。
以前、とあるメンバーが「私も誰かの助けになりたいけど、全然余裕がないです」と打ち明けてくれた時があったんですよね。そうやって開示してもらうことで、「助けよう」「私たちがフォローして、絶対にユーザーさんや企業さんにちゃんと価値を提供し続けよう」ということをお互いにやってきているから、そのメンバーも今、筒井さんの背中を支えている。すごく良い連鎖だな、と思っています。「私は関係ないから」と助けない人は誰もいないな、って。
筒井:そうなんですよ。背中を預けているつもりじゃないのに、背中を支えてくれていた、みたいな。自分の身体が軽くなったと思って走ったら、あの時から支えてくれていたんだ、って走りながら気づくみたいな。それがあまりにも自然だから。
そういう意味では、みんなが分かるように共有する前提で、ドキュメント化したりツールを選んだり、オンライン環境であることで情報格差が生じないようにすることや、ペーパーレス前提のコミュニケーションというハード面があるからこそ、そういったチーム体制が築けているなと感じています。
栗林:普通に会社で仕事をしているのと、そんなに変わらないですよね。テキストコミュニケーションやオンライン会議でも自己開示しながら仕事ができているというのは、テクノロジーの力も借りつつ、メンバーの人間力で形成されているものもあるかなと思います。
自分自身も変わった
XTalent史上最大のカンファレンス開催
栗林:続いて、withworkweek@国際女性デーという大仕事を終えた気持ちをぜひ聞かせてほしいです。
筒井:いろんな見方ができるので、どういう気持ちの引き出し方がいいのか、困る質問ですね。(笑)事業開発としてのドライな感想と、筒井八恵という生々しい自分自身から出てくる声と、XTalentのメンバーというフラットな立場から出てくる感想と…全部違います。
栗林:今日のメインテーマなので、全部教えてください!
筒井:まず、事業開発から言うと…やっとXTalentの持っているポテンシャルを可視化できたと思っています。
withworkweekではリモートワークやフレックス制度などを取り入れ、キャリアとライフをトレードオフにしない働き方を体現する企業の紹介をしたのですが、今回XTalentが採用支援をしている企業から25社、時間的な制約の大きいwithworkユーザー、総勢1,000名の方々が協力してくださいました。
その調査データを見える化して、市場データと比べた時に、非常に良い結果だったんです。
▼調査データはこちら
特に制度浸透ピラミッドーー企業の産育休や子の看護休暇などの制度を使うことで、肩身が狭い思いをしないかとか、昇進機会がなくなるという思いをしないとか、一度ブランクがあってももう一度キャリアをスタートできると皆が思っているかどうかなどがわかる指標ーーが圧倒的に良かった。
私たちが支援している25社においては、個人を尊重して、キャリアを何度でも築いていけるーこれが育児というケア責任のある人もない人も変わらなかった。
この結果によって、今までXTalentがやってきたこと=私たちが色んな要素から噛み砕いて紹介してきた企業の良さを、やっと定量的に可視化できたんです。その価値はとても高かった。
これまでは、可視化されていても、女性管理職の割合など断片的でした。それを各社の共通した指標として並べて比較することは、大きな一歩だったと振り返っています。
その後、各企業が自社の魅力を発信していく過程で、ここは未だ発信できる状態ではないから改善しようという議論につながっていくんですよね。良い結果を発信する企業が増えれば、発信していない企業にとってDEI推進のプレッシャーになる。この動きを促進できるのは、XTalentの役目だと考えています。
1社1社が意思決定するというよりは、みんながデータを出すような場や機会づくりを社会的役割としてXTalentが担っていくべきなんだろうなと。そういう未来像を確固たるものとして捉えられたのは、一番の収穫でした。
栗林:では、筒井八恵という自分自身から出てくる声はどうですか?
筒井:今回のイベントで、さまざまな登壇者の方が語られていたように、いわゆる女性は内省力は強いんだけど、内省しすぎて悪い面ばかり見てしまったり、私にはできないと思ってしまったり…まさしく自分もその傾向があるなと痛感しました。
実はイベントが終わった瞬間、「もっとよくできたんじゃないか…?」という気持ちがとても強くて…。私の力でこういう形に着地したけど「もっと力があったら、もっと大きなムーブメントにできたのに申し訳なかったな」と。
着地はできたし、事故も起こってないし、みんな満足してくれている。イベント後の参加者アンケートも、怖くて本当はなかなか見れなかったんです。満足してもらえた自信がないから。でも、なぜ自信がないかという根拠を述べろと言われたら、言えなかった。
ただ、一番良くないのはそこから思考停止すること。自信が持てない状態を俯瞰した上で、そこから一歩踏み出すことを意識しました。
アンケートを開く時は勇気が入りましたけど、心を無にして見てみると意外と「とても満足」が大多数。「満足できなかった」をつけている人は一人もいなかった。そういう意味では、自分自身を過小評価している面もあるかもしれないです。
次に向けて何か改善できることがあるとしたら、広報の面が一番の課題です。それ以外は、そんなに悪いところはなかったんですよね。現在もこれからの事業に向けてメディアリレーションやコラボレーションの創出に力を注いでいます。
栗林:広報面が課題だと思われたあと、すぐ広報に関するアクションをしているじゃないですか。そこがさすがだなと。最後にXTalentのメンバーとしてはどうですか?
筒井:一番はXTalentの他メンバーが、今向き合っているユーザーさんや企業に対して自分たちの価値をより強く捉えられる機会になっていたらいいな、と。
今回のような啓発イベントを開催することで、「こういう価値を提供するから、私たちはこのテーマでやっているんだ」と意識できたり、企業に対しても人材紹介会社という関わり方ではなく「女性活躍の目線だと、どんな課題があります?」「制約がある人たちが活躍する観点で採用ではどんな課題を持っています?」といった、いわゆる採用支援だけではない切り口で質問ができて、インサイトを引き出せると思っています。
ですので、メンバーの心が動き、自身のエンジンを燃やすきっかけになっていたら嬉しいなと思います。
XTalentには私たちのビジョン・ミッションに共感してくれるパートナーが自然に集まってくるし、そう在りたいと思っています。そのためにはブランドを強くし、事業を大きくしていくという目線で、私たちが日頃どんな振る舞いをして、どんなスペシャリティを発揮して、どんなプロ集団でいるかーーここに頭と手を動かしつつ、スマートに戦う。それが私たちのスタンスにもつながると思います。
栗林:いろんな感情が湧き上がるwithworkweekだったんですね。今回のカンファレンスは、私個人にとっても会社にとっても、ユーザーさんや企業にとっても、すべてプラスに働いたと思っています。
私も筒井さんと同じ傾向を自認しているのですが、これまでそこについて考えたことすらなくて。気付かせてもらえた機会でした。ここを起点にすごく私の人生が変わっていくなと思いましたし、同じことを感じたユーザーさんも絶対いるはず。だから、1人の人生を変えるくらいのイベントだった、ということは言いたいです。
アンケートにも「本当に勇気をもらえました」という言葉もありましたしね。それはとてつもない価値提供ですし、これからのwithworkやXTalentが変わる大きな節目を作った瞬間でしたよ。
筒井:それを聞けて、嬉しすぎて天国にいるような気分です(笑)。
栗林:筒井さんはプライベートの時間でも、中小企業診断士の勉強をしたり、論文を読んだりしているじゃないですか?あれ、疲れないですか?(笑)
筒井:答えで言うと、めっちゃ疲れます。(笑)でも、実は「めっちゃ疲れます」と言ったのは初めて。こういうことをやっと認められるようになってきたなと思います。
今までだったら「いや、疲れないです。だって、それはやりたいことだから。」と答えていたのですが、今回のカンファレンスを経て「私、疲れます」とようやく言えるようになりました。
栗林:それは、とても大きな変化に見えますが、その心は?
筒井:そうですね…そう言わねばならないという何らかの同調圧力というか、「疲れたと言ってはいけない」「疲れたと言うことがひとつの機会損失につながるんじゃないか」という恐怖感ーーそれが片時も離れず、潜在意識に強く染み付いていたのかな、と。
withworkweekを自分で企画してみて、色んな議論を間近で見て、いまの自分の感情を抑えたり、いつも戦闘姿勢でいなければいけないこと自体が、物理的にムリなことなんだと。だから、認めることも大事、ということを学びました。なので、いま聞かれてちゃんと認めようと思って、「疲れます」と答えました。
栗林:withworkweekでの経験が筒井さん自身の変化にもつながったんですね。
筒井:withworkweekまでの私は、休日も仕事以外は資格取得のために勉強して、新しい事業のことをずっと考えて、頭の余白もないという状態。歩くのもすごく速くて…そういう生活が続いていました。
そんな風に0か100かという尺度しか自分の世界にはなかったんですが、色んな方のお話を聞いてライフとキャリアの割合を変えながら緩急をつけて生きていくということを学びました。
そこから脳を休める日を意識的に設けたり、「次の日曜日は掃除の日にしよう」と決めてみたり。そういった時間の過ごし方に罪悪感を持たないことが初めてできたかも、というのは実際にありましたね。
隙間なくずっと走った時間を経て、やっと一呼吸ついた時に、自分の中の尺度を増やしてもらった感じがしています。
栗林:すごく気持ちがわかります。私も時間や体力に制限がなかったら、ずっと仕事したいと思うんですけど、いろんな制限があることで初めて「ちゃんと人生を大切にしなさい」と言われているような気がしています。
筒井:いい言葉ですね。制約があることは人生を大切にすること。メモしました、今の言葉。
栗林:ありがとうございます。(笑)XTalentに入ってwithworkweekという大きな仕事を筒井さんが成し遂げたことで、ご自身の人生に新たなエッセンスが加わったのは、すごく喜ばしきことですね。
筒井:そうですね。栗林さんも「人生が変わった」という言葉をさっき使ってくださったけど、私も変わっていると思います。こういう球って、世の中にあまり流れていないから、連続で打っていくことが大事ですね。
栗林:その球を1個見たら、そこからどんどん見るものが変わるし、発する言葉も変わってくる。
筒井:そうですね、触れるものや触れる人がいかに影響を及ぼすかは、私も今回感じました。
栗林:withworkweekがどんなにいいイベントだったか(笑)。
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What’s your mission in “XTalent”?
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後世に残る仕事を、
“みんな”と成し遂げたい。
栗林:筒井さんは今後、XTalentでどんなことをやっていきたいと思っていますか?
筒井:「可視化」「発信」「改善」という3つの柱を、徹底的に私たちの手で実現していきたいです。
現在はスタートアップ企業を中心にご支援しているんですけど、中小企業、トラディショナルな大企業まで広げていくためには、さまざまなパートナーが今後必要になってきます。
まだ見ぬパートナーと創れる仕事がたくさんあるので、協業していただく方に「この取り組みってすごく魅力的だよね」と思ってもらえるような自分で居続けたいし、そのような事業を続けていきたいです。
そのために、日々成果も出すし、一個一個真剣にやる。自分のスキルも高め続け、学び続けることが何よりも原動力として働くと思っています。それをやり続ける生き方が今後も続いていくんだろうなと。
実は、子どもを”持たなきゃ”と思ってたんですよ、30歳になる前に。でも、子どもを持つということも、義務じゃないなと思えてきています。世の中に自分が残すのは「子ども」という生き方もあれば、「仕事」という生き方もある。どんなものを残してもいいと思っていて。
ファーストキャリアが助産師なので、どうしても出産やライフイベントを生み出さなきゃと縛られている自分がいましたが、別にいいや、あんまり縛られずに行こうと。やっと振り切れたというのがあります。
“残っていく仕事”をするためには、自分のできることを増やしていく必要があり、周囲を巻き込む力ももっとつけないといけない。「事業の面白み」という意味でも、社会的インパクトを出していく必要があります。それが人や組織の力によって成し遂げられることだと考えたら、私はここに思考と行動をずっと紡いでいくことを、生きがいにし続けてもいいんじゃないかなと解釈している、ここ最近です。
なので、XTalentが圧倒的に「可視化」「発信」「改善」ということができる存在になるまでは、どんなことでもやりたいなと思っています。
直近では、スマホで使える一時保育検索・予約システム「あすいく」とwithworkが連携して、働く親の罪悪感を手放すことを目的にwithworkサービス利用時の一時保育初回利用分の無償提供キャンペーンを始めました。こうして様々な人・企業や事業を巻き込みながら、一歩一歩進んでいきたいです。
栗林:率直なお気持ちをありがとうございます。入社後からいろんなことが筒井さんの中で変わったドラマチックな半年でしたね。
多様な働き方を体現する企業や、ユーザーさんとの対話のなかで、自分自身が多様であることに対して、すごく考えられたんだなと思います。
最後に、どんな人がXTalentに合うと思うか、筒井さんのご意見を聞きたいです。
筒井:XTalentが向かっている先に対してワクワクできる人、ということは必要だなと思っています。今の社会状況に興醒めせずに、多様性が担保された形でヒートアップしながら、拡げていくということを一緒に実現していきたいですね。
栗林:今の熱いフェーズにともにワクワクしてくれる人とぜひ一緒に働きたいですね。筒井さんことやえちゃん、本日はありがとうございました!これからもXTalentを引っ張る特攻隊長として、よろしくお願いします。
筒井:こちらこそありがとうございました!
XTalentでは引き続き仲間を募集中です!
筒井さんが企画・統括した
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ーSTAFFー
企画・構成:XTalent株式会社
編集:栗林 杏子(XTalent株式会社)
撮影:森田 純典