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嘆きの大地、涙の河

遠く遠く何処までも遠く 
流れる河で
暮れかかる空に貴方想い
今日も待っています

愛しい人よ 私は歌う 
千もの言葉願いを込めて
遠い昔のおとぎ話の恋のように

どれだけ待てばいいのですか
ああ届かぬ愛を
二人の運命知らぬ河は
淡い夢を乗せて
流れてゆくようで

逢えぬ辛さを語れぬ日々よ
私は想う
せめてこの髪があなたの元に
伸びるくらいになれと
愛しい人よ 帰らぬ人よ
私の愛を遮るものは
深く冷たいこの河の
流れだけなのでしょうか

    by万里の河~チャゲ&飛鳥

※中国の長江?だったかなぁ?
作者が訪れたとき、この歌が生まれたそうな。うろ覚えですが、昔見たTV番組での記憶。(本当かどうか確信がない。間違ってたら失礼)

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有史の昔から幾星霜、人類は何度となく戦争を繰り返してきた。

土地や水利を巡っての争い、覇権や利権、主権の争奪戦、
領土争いや侵略戦争、反乱や騒乱、報復や宗教絡みの聖戦などなど。

飽きることなく、何世代も幾世代も・・・
争いの種は尽きず、紛争の嵐は止まず、
弔いの鐘は響くとも、血は大地を染め上げて、
哀しみの咆哮が風にこだまする

戦地に赴くのは男たち
その男たちの背中を女たちは幾度見送ってきたろう
恋人を、夫を、我が子を、父を、兄弟を、

いつ帰るとも判らぬ、旅路
戻ってくるあてのない凄惨な戦いへと
死地へと向かう彼らの姿を
涙で曇って見えないその瞳に焼き付けるようにして

涙の河が出来るほどに、海すら飲み込むほどに・・・
世界中の、たくさんの、たくさんの女たちが、
身体中の体液を絞り出すほどの涙を流し、
辛く哀しい想いを祈りにかえて、
ただひたすらの無事と帰還を願い続けた

(もちろん残された女たちも、いつだって受け身ではいられず、侵略者たちの慰みものになったり、奴隷にされたり、守ってくれる存在や後ろ盾を失った日には、弱者として流転の人生を歩まざるを得なかったわけですが)

一日千秋の想いで、今日帰るか、明日帰るかと・・・
生の望みを、便りを待ち続け、再会を心待ちにし、

あきらめた頃の再会もあったろう
気が付けば帰らぬ人を待つ間に若さを失い、
髪は白髪になり、逢えぬまま、想いを残したままに、
あの世での再会を待ちわびることになった人もいたろう

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永遠に待つわ あなたを
幾千の夏が過ぎようとも
あなたが私のもとに戻るまで
この腕にあなたを抱く日まで

  by シェルブールの雨傘

昔から戦争で引き裂かれる恋人たちを描いたものに弱く、映画「シェルブールの雨傘」「ひまわり」など、曲のイントロを聞くだけで何故か号泣できちゃいます(笑)

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この仕事を通して、他人の人生の歴史(過去生)に触れるとき、
そうした哀しみの記憶や戦争の傷、爪跡を垣間見る機会は多かったりする

それほどに"戦争"というのは、いつの時代にも、
何処の国、土地、民族にも存在していて、
決して避けることは出来ない天災のようなもので
逃れることの出来ない運命の火の粉でもある

ケースファイルの何処かにも書いたけれども、
先の戦争で日本軍として南方戦線で亡くなった人
(今は生まれ変わって農業を営んでいるけれども)
彼は飢餓で死にゆく間際に、
ふるさとの母のこと、兄弟姉妹たちのこと、
そして母の味のおむすびの味を思っていた

東京空襲で逃げまどい、背中に背負った我が子を
焼かれて狂死した母親としての過去を持つ人もいた

広島の原爆、そして長崎で亡くなった人も

ドイツ軍のロンドン空襲で亡くなった人もいたし
カチンの森に埋められたポーランド人だった人もいた
ノルマンディー上陸作戦に米兵として参加して戦死した人も

第一次大戦での死 第二次大戦での死
それ以降の戦争 それ以前の戦争なども勿論のこと 

べトナム戦争で米兵に凌辱されたあげく、
家族ともども焼き殺された過去を持つ人もいたし、

アメリカ兵として、ベトコンの奇襲で命を落とした人もいた

ロシア革命において、富裕層であったがために暴徒に襲われて、
一家全員が惨殺される悲劇に見舞われた人も

ナポレオンのロシア遠征の途中、凍死した過去を持つ人もいた
彼は故郷に恋人を残し、彼女を思って死んでいた

キリスト教が異端だった頃、
残酷な処刑方法で殺された過去を持つ人もいた

有名なサン・バルテミーの虐殺・・・
キリスト教徒同士の争い、
ユグノー教徒に対するカソリックの異端弾圧で
命を落とした過去生を持つ人もいた

秦に侵略され、侵略された側の国であったがゆえに、
穴に生き埋めにされて殺された子供たちの一人
そのような過去を持つ人も

十字軍に従軍して亡くなったことのある人も
南北戦争での名誉の戦死も・・・

歴史上での有名な戦争も歴史に残らない小さな争いも

自分が男性で戦地で亡くなったり、
戦争に赴いた恋人を待つ女性だったり、
戦争に巻き込まれて、悲劇的で惨い死に方をした人も・・・

ほとんどの人の魂の歴史に
紛争や戦争の影、名残を見つけることができる
血と涙、惨殺によって奪われた記憶がある
それらは怒りと哀しみと、ときに虚無とあきらめと共に

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人の過去生を紐解くとき、
人類の歴史は戦争に彩られているものであると、
つくづく戦争の無かった時代はないものだと
改めて認識させられ、痛感させられる

参加したくない、行きたくないと思えど、嫌々仕方なしに徴収され、
逃れようのない義務として戦地に赴くもの
報奨金目当てに、生活のため家族を養うために軍に入るもの
愛する人を守るため、愛国心の表れ故、
祖国を救う英雄を目指し、理想や志を叶えるため、
否応なく巻き込まれて仕方なく武器を取るもの、
理由なき殺人、人を撃つことが正当化される場を求め、

などなど・・・

人が兵士となり、戦争に参加する理由は様々

しかし、大体において、
争いの仕掛け人、戦争の開始ボタンを押すものは
安全地帯にいて、命の危険にさらされることは少ない

将棋の駒となり、消耗品として捧げられるのは
いつもごく普通の人々であり、良き隣人、民衆の命

最前線は彼らが的となる場所

それでも生きて帰りたいと、
絶対に生きて帰るのだと・・・誰もが思うもの

一人ひとりに人生があり、想いがあり、
家族が・・・待つ人がいて、帰る場所がある

屍を何もない大地にさらし、
後から進むものの踏み石になりたいなぞ、
誰が思うものか

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戦争というのは、大量の命を消費するだけの行為である

憎しみを燃料として、人の身体を石炭のように、
命を・・・無駄に燃やし尽くして
人類のエコイムズを増長するだけの不毛な行為である

怒りと哀しみと何も生産しない、
ただ何もかもを奪って破壊しつくすだけの、
創造から最も遠く離れた、
人類の霊的成長や進化を阻む、悪魔の御業である

そこに愛が存在する余地はなく、崇高な精神は試されるばかりである

人はいつになったら学ぶのであろうか・・・
争いという破壊は我が身を滅ぼすだけということを

自らに奢れて、太陽に焼かれたイカロスのように
痛い思いを何度となくしても、それでも人類は何も学ぼうとしないのだ

同じ惨劇を飽きることなく繰り返すばかりで
自らの哀しみにも痛みにも鈍感なまま

国や主権者たちの思惑に乗らされて、自分の意志ではないままに、
ただ・・・それが与えられた役目であると、
何の疑問も持たず、信念もそこにはなく、

まるでロボットのように、上つ人の言いなりになって、
争いを指揮し、戦争に黙々と使役し、従事した人がいる

それがその人の仕事、生業であると言えばそう

遠く故国を離れて、強国の下僕にさせられて、
ただ言われるまま、命じられるまま
納得も共感もなく、不快さと反発心はあるものの、
そこには矜持はなく、己が意志はなかった

もはやこれまでという時になって、
たくさんの部下たる兵士たちが海に沈み、
次々に命の灯が消えゆく様を見ても、

彼らの死に何の感慨を覚えず、
自分が死することだけが恐怖で、後悔で・・・
同胞たちのことを思うことはいっさいなく、

死した後も、何故こうなったのか、
自分はどうするべきだったのか、
何か他に出来たことはなかったのかなど、
そのようなこと、生まれ変わっても気づかず

輪廻転生の流れの中、
何度も足りないことへの「問い」が投げかけられても、
答えに至ること能わず

それは一人ひとりの命の重みを知ること
自分で考えて行動を起こすことの必要性

例え逆らえず、立場上避けられない使役であったとしても、
己が与えられたポジションに全力で身を捧げ、
自分なりに出来ることのベストを尽くすこと

ではあったが・・・

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大量のゴミのように、
消耗品のように扱われてしまう民衆たちも、
権力者や上つ人たちと同じ人間であり、
その命は尊く、重みや価値に違いはないということ
どんな命でも等しく、命の価値の前に貴賤などはなく、
戦で散らされて奪われていく命一つひとつに、
人としての心や人生があるのだと・・・
一人ひとりに家族がいて、守るべきものがあって、
彼らの無事を祈る人がいて、帰りを待つ人がいるのだと・・・

彼らを待つ人たちの存在 その人たちの彼らへの想い
彼らの死によって、遺され、路頭に迷う人々がいること

戦場で死ぬ兵士たちばかりではなく、
その兵士たちをよすがとして生きる人たちがいて、
彼らの死によって、死を余儀なくされる人がいることを

そして彼ら、大衆あっての国であり、
彼らのための国造りであるということ

争いなどのために、戦に身を投じるために、
生まれてきた命ではないということを、
それを知るための人生であったのだが

勝てる戦ではなく、負け戦でも、
仕方なく、望まず巻き込まれた戦場であっても、
その立場に駆り出されてしまったからには、
自分なりに国を想い、人を想い、未来を想い、
終幕を避けられずとも、
終わらせることができる権限を持たずとも、
己が命の花を一瞬でも咲かせて、
この世の仇花として散らせることも選べるものを、
共に戦い、死にゆくものたちと心を通い合わせ、
彼らを思って、対等な仲間としての惜別もあったものを

だが、それをしなかった

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彼らへの償いが、慰霊や供養などとはおこがましくもある
生まれ変わって、かの地を訪れて、頭を下げて何になろう
それで散っていった命、仲間たちの想いが昇華するとでも?

今生での懺悔など、何の意味もない

何が当時の自分の人生の過ち、考えの奢りであったのか、
まったく悟らず、知ろうともしていないのに

肝心のそこを改めずして、過去を償えるはずもない

生き方が変わっていないのに
他人に対する態度もまったく変わらず、
誰をも、命をも尊重し、他人を・・・
他者との縁を大切にする生き方すら出来ていないのに

人の心、絆というものの大切さを
まったく気づかず、築き上げる努力もしていないのに

ただ手を合わせれば、彼らの当時の想い、
彼らの帰りを待ち続けた人々の哀しみが癒えるとでも?

十把一絡げにされて、
人として扱っては貰えなかった人たちが
果たして、カタチだけの謝罪で、それで満足するとでも?

自分の何が悪かったかを理解してもいないのに
生き方がまったく変わっていないのに

人、一人ひとり、身近な人を誰一人
大切にする生き方が出来ていないのに?

他人を尊重して、相手の心を思いやり、
人と人の繋がりを築いて、優しさや温もりを与える、
そんな基本的なことが出来てもいないのに

何が罪であったか何に非があったのか・・・
他人に対する姿勢を変えずして、
自らが成長すること、自らに望まれていることから、
目を逸らして、本当にするべきことをせず、
儀式的なことをするだけで、
大量に消費されるだけとなった、多くの犠牲者たちが
彼らの魂が救われるとでも
心から満足して昇天できるなど、
どうして勘違いできようものか??

すみません 反省してますで、頭を下げても、
本人はあの頃と何にも変わっていないのに?

肝心なことをまったく学ばず、理解もできていないのに・・・

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彼らの母たちが言う
「私の子供を返して欲しい」

彼らの恋人たちが言う
「私の恋人を返してちょうだい」・・・と

その声が聞こえまいか? 彼女たちの哀しみが・・・

引き離された人々の、家族の、恋人たちの、
哀しみの声が届かないのだろうか

大切な人を奪われる哀しみが、痛みが、
今もわからないままなのだろうか・・・

そして何が人生で大切なのか、
今も気づくことのないままなんだろうか?

でなければ、いつまでも 犠牲となった人々の嘆きは
「恨みの声」として、自らを責め続けるままだろう

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誰もが皆 知ってる
消せやしない 傷を
どれくらい 続くの?
もういらないよ

誰もが皆 待ってる
争いのない 日々を
戦場の兵士たち
思い出してよ
今 母のぬくもりを

この果てしない広い世界に
自分だけの地図 描いて
涙こらえて 僕らは歩いていこう 

立ち上がれ今 ほら何度でも
眠れる獅子呼び起こして
生きていくんだ 明日へ

誰もが皆 持ってる
ひとかけらの愛を
憎んでも 何一つ
生まれないんだよ
そんなのもういらないよ

この限りある時間の中で
まだ見ぬ楽園目指して
どこまでだって僕らは歩いていこう

振り向かないで 前だけを見て 
その身体朽ち果てるまで
生きていくんだ 未来へ

       by「楽園」Do As Infinity

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「コンバット」というアメリカのドラマがある。第二次世界大戦時、ノルマンディー後において、連合軍のとある小隊が戦場で出会う数々の出来事を描いたヒューマンドラマの側面を持つ、戦争もので、今はもう再放送されることはないが、戦争と平和とを考えさせられる良作であった。

このドラマのいいところは、敵である人々(ドイツ軍)も、同じ人であり、戦争という非常事態で出会わなければ、人として理解しあい、友になれたかも知れないと、そういう含みをもたせていること。

昨今のアメリカにありがちな戦勝国万歳の雰囲気はなく、単純に自国-アメリカが正義であるとは語っていず、戦火の中での友情や人々の在り方に焦点を当てていて、敵を倒す行為というよりも、戦争がもたらす悲劇性を、そして争いの日々の中で苦悩する兵士や、破壊された町の中で生きる人々を描いているところや、敵であるドイツ兵もまた人間であると・・・

そのようなことを暗に示唆していて、とても心に響くものがあった。

もっとも、このドラマが描く「人間ドラマ」に関心を示さず、戦争ごっこに精を出す男の子たちは多かったけれども。(私はサンダース軍曹が好きでした<ビッグ・モロー)

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今じゃ、アメリカでこのような視点で作られ、過去にアメリカが関わった戦争について、クェッションを突きつけてくる作品は生まれないだろう。

「あの戦争は何だったんだろう」という問いにしても、人と人が争うのはいけない、殺し合いはよくない、敵も味方もなく、戦争は虚しいだけ・・・とか、敵にも家族がいて、国や民族や言葉が違うだけで、相手も一人の人間であって、戦争という場面がなければ、共に笑い合える仲間になれる可能性だってあるのにと・・・

そんなメッセージを投げかけることすら、9.11の悲劇の後では憚られ、非国民として叩かれ、統制されるようになってしまった。

何処かにちらりと書いたけれども、9.11の犠牲者たちのカルマは、十字軍遠征の歴史(過去生)絡みで。。。

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イスラムのジハード、そしてISの建国
中東の問題や宗教戦争は、絡みに絡まった、宗教の原罪の歴史。これはとっても根が深いから、そうそうに解決できるものではなかったりする。

でも、無関係な人は一人もいず、今この世に存在しているすべての人の罪とも言える。何故なら、今生きている人々の過去生で、この土地に生まれたことがないという人はほとんどいないし、キリスト教徒やイスラム教徒だったこともあるし、宗教的な争いに関与した人も少なくないし、十字軍の長い歴史上で参加した人も多いから。

何かしら、関わりあいがないとは言い切れないのです。
人類共通の罪、といってもいいかも知れない。
でも、誰が悪く、誰に罪がないということもない。

終わらせるのは簡単ではないし、とても難しいけれど。それでも祈り続けるしかない。いつか来る平和を、和解の日を、すべての憎しみの種が絶滅する日が来ることを、あきらめず信じて。

もう何人たりとも引き裂かれず、涙に暮れることもなく、戦場に誰を見送ることもなくなる日が来ることを・・・終わりのない悲劇と不幸の歴史にピリオドが撃たれ、不毛な復讐の連鎖が消滅するその日まで。

すべての人の涙が乾く日が来ることを、ただ願って、祈るしかない。

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まわるまわるよ 時代はまわる
喜び哀しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わってめぐりあうよ

  by「時代」中島みゆき

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The Sacred Journey ~スピリチュアル・セラピーの現場から
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