良識ある人は、間違いがないということを重んじるのではなく、間違いに気付いたならば、その間違いを改めることを重んじるのである。
シリーズ”真のリーダーになる為に”
【ワイズマン解釈・・・】
佐久間 象山 | 幕末の兵学者
良識という言葉を辞書で引いてみると
”偏らず適切・健全な考え方。そういう態度の見識。”
とあります。
偏らず適切・・・健全な考え・・・そういう態度・・・
どれも基準が曖昧な内容に私は感じます。物事の基準というのは人によってそれぞれであり、その人の基準から考えて偏っているか否か、健全か否かという判断になります。
では社会的に良識があるとはどう判断すればいいのでしょうか?
彼が言いたいのは良識とは常に移り変わる物だということを前提におかなければならないということを、まず忘れてはならないということだと思います。
そこで、
”良識ある人は、間違いがないということを重んじるのではなく”
という言い回しになったのではないでしょうか?
自らの基準も経験や環境の変化によって、常に変わっていきます。
昨日までの正しいが今日正しいと思えるかはわかりません。ただ大半の人が、そう思ったとしても、いた昨日までこれが正解だったのだから、きっとこれからもそれが正解だと思い込むようにして先に進んでいきます。
つまり・・・
”間違いに気付いたならば、その間違いを改めることを重んじるのである。”
ということは、常に変化に応じて適切な判断を下せる人が良識のある人間ということなのではないでしょうか?
自らが良いと判断したことに対して、しっかりと調べ、感じ、経験し、それでも正しいと判断したことはすべてが良識である。そしてさらに社会的良識を身に着けたいならば、他者の良識も調べ、感じ、経験し、その良識と自らの良識を比べ導き出した答えこそが、あなたにとっての良識である。
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