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師走のおうちビストロ ~パンとワインと蕎麦も~
いよいよ今年も残りわずかとなりました。
2024年最後のおうちビストロです!
今月のメニューはこちら!
ビーフシチュー
温かな煮込み料理が食べたくなり、ビーフシチューを作ることに。
振り返ってみると、昨年もこの時期に作っていた。
今年は煮込み用のゴロっとしたスネ肉を用意。
存在感があるので、肉は少なくして玉ねぎを多くする。
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玉ねぎ、肉を入れた鍋に、水、ローリエも加えて2時間半ほどコトコト煮込む。
フライパンで、人参、じゃがいも、マッシュルームを炒めて鍋に加え、赤ワイン、デミグラスソースも入れて30分煮て、塩コショウなどで味を整えて完成。
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ブロッコリーも一緒に盛り付けて、野菜多めのビーフシチューになった。
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実食!
よく煮込んだ肉は、昨年のように飲み物一歩手前まではならなかったものの、すね肉はほろりとほどけ、玉ねぎはトロトロに。
合わせたのは、年に2回はリピートしているお気に入りの赤ワイン。
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トスカーナのボルゲリというエリアにあるワイナリー「レ・マッキオーレ」のワイン。
10年以上前にイタリアワインにハマるきっかけになったワインで、過去記事で複数回紹介したこともある。
ワインの色調は濃いルビーで、カシス、プラムなど黒い果実の香り、タンニンはしっかりしているが滑らか、余韻は複雑で長め。
しっかりボディで、ビーフシチューにも、副菜の春菊とパンチェッタのソテーにも合った。
カラフルミートローフ
自宅のオーブンレンジは加熱が弱く、レシピ通りの温度&時間をかけても生焼けになりがち。
よって、オーブン料理はあまりしてこなかった。
だが、オーブンに入れておけば手間がかからないし、煮込み料理以外のレパートリーを増やしたくなり、オーブン料理に挑戦することにした。
参考にするレシピは、このクリスマスカラーのミートローフ。
パウンドケーキ型がないので、ベーコンで巻くタイプのレシピを選んだ。
レシピにある挽き肉の量を1割程減らし、他の食材・調味料も調整して準備。
肉だねは、合挽き肉、玉ねぎ(みじん切りにして炒めた)、赤パプリカ、グリーンピース、ピザ用チーズ、パン粉、豆乳、卵、ナツメグ、塩コショウ。
練った肉だねをベーコンで巻く。
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クッキングシートで包んだ肉だねを220℃で予熱したオーブンに入れて加熱開始。
レシピでは200℃で30分加熱するところ、220℃で45分加熱した。
真ん中で切ってみると、焼けているようでホッとする。
あとわずかになった自家製醤油麹を入れたソースを作って完成。
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クリスマスカラーのミートローフ。
加熱温度と時間が分かっていれば、思ったより簡単でご馳走感がある。
野菜も入っているので、重たすぎなくていい。
少量のチーズもつなぎになっており、まとまり感のあるミートローフになった。
この料理に合わせたのは、フランスアンジューの白ワイン。
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ワインは、柑橘類の香りと酸味に、蜜リンゴのような香りと果実味。
ナツメグのようなニュアンスもあり、樽を使っているのだろうか。
飲み応えのあるシュナン・ブラン100%。
副菜の帆立しめじ大根スープ、白海老入りグリーンサラダにも合った。
パンとワイン
ミートローフやビーフシチューにはパンが合う。
温かな焼き立てのパンの香りは、キンと冷えた冬の空気感に似合うし、クリスマスシーズンの雰囲気にもマッチするように思う。
ミートローフを作る日、焼き立てのパンを買った。
自宅に持ち帰っても、紙袋越しに温もりを感じ、紙袋を開けると香ばしい香りが広がる。
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まだ少し柔らかくてヨレてしまった
6枚切りにして、食べ切れない分は冷凍する。
話が変わるが、日本人は米や酒を大事にし、お清めをしたりする特別な存在。
同様に、欧米ではパンとワインを大事にする。
例えば、ローマ近郊在住のnoterであるyumina(ユミーナ)さんが以前ブログに書かれていたのが、「イタリアではパンとワインをとても大切にする」ということ。
記憶によると、イタリアのホームパーティーでは家長がパンを切って取り分けるそうで、固くなったパンも決して無駄にせずに活用する。
また、ワインも同様に大切にし、酩酊するほど飲みすぎない。
キリスト教で、パンとワインはキリストの体であり血である。
私は無宗教だが、クリスマスシーズンになると美味しいパンとワインに感謝する気持ちになる。
シュトーレン
12月が始まるころ、今年はどこでシュトーレンを購入しようか思案する。
シュトーレンはクリスマスシーズンにドイツで食べられるパン菓子で、作るのにとても手間がかかるという。
呼び方は、シュトーレン、シトーレン、シュトレンなど少しずつ異なるが、この記事では、言い慣れている「シュトーレン」とする。
シュトーレンは砂糖がまぶしてあり、ドライフルーツがたっぷり入っていてずっしり重く、リキュールなどが効かせてあって、パンより長く保存できる。
少しずつ切ってクリスマスあたりまで楽しめるが、スイーツはあまり食べないため、年に1つ、頑張っても2つまでが限度。
2つ目に手を出して、お正月も食べたことがある。
かつて、ヘルシーかと思って砂糖を使用していないシュトーレンを購入したこともあるが、いまいちクリスマス気分が足りない気がした。
やはり甘みがある、スイートなシュトーレンがクリスマスには似合う。
今年は「siro」というパン屋のシュトーレンを購入した。
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ベージュ色のシュトーレン
「siro」はdancyuのパン特集で、「siro 麹」という看板パンが表紙を飾った店。
「siro 麹」は表紙で「もちもちしっとり」と表現されているとおりの食感。
他のパンも風味や食感がよい。
シュトーレンは、どんな感じだろうか。
切ってみると、断面は赤っぽく、ナッツやレーズンがたっぷり。
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ラベルで材料を確認すると、フランボワーズパウダーやカシスのリキュールなどが入っているよう。
食べてみると、フランボワーズの香りがして甘酸っぱい。
甘さは控えめだが、ナッツやレーズンがゴロゴロ入っていて、様々な風味が複層的に重なり食べ応えもある。
クリスマスにはイチゴを添えると、赤い果実のニュアンスのシュトーレンに合いそう。
蕎麦とワイン
気が早いが、クリスマスの後は年末がやってくる。
年越しに欠かせないのが蕎麦。
だが、今年は猛暑の影響で国産の蕎麦の収穫が少ないと聞く。
そんな中、素敵な企画を開始されたのがEijyoさん。
「蕎麦食を推進したい」ということで、蕎麦食を推進するクラブを立ち上げられたのだ。
早速、記事を投稿されたのがgingamomさん。
米粉のパンは知っていたが、そば粉でもパンが焼けるなんて知らなかった。
また、「そば粉パンとそば粉チキンピカタのワンプレート」や、海街diary の「しらすトースト」のそば粉食パンバージョンの美味しそうなこと!
さて、蕎麦というと、先ほど紹介したフランスワインの産地「アンジュ―」のあるロワール地方から北のエリアでは蕎麦が食べられている。
ロワール地方の北、つまりノルマンディー地方のあたりは気温が低く、蕎麦やリンゴの栽培が盛んである。
蕎麦粉でつくられるガレットと、リンゴで作られるシードルの組み合わせは鉄板である。
神楽坂にあるガレットの店は、20年以上前に訪れて以来、何度かリピートしている。
蕎麦とシードルが合うことはよく分かっているが、あえて蕎麦とワインを合わせてみたい。
蕎麦には、山を感じるワインがいいだろう。
信州そばの産地であり、北アルプスの麓にあるノーザンアルプスヴィンヤードさんのワインが合うのではないだろうか。
ただ手元にノーザンさんのワインがないので、次の機会に挑戦するとして、まずは先月訪れた勝沼のワインを合わせてみることに。
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「北杜の雫」はヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配した品種
蕎麦も、Eijyoさんがオススメされている利賀村のはまた次の機会にとっておいて、近所の店で富山県内の生蕎麦を入手した。
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蕎麦つゆを用意して、蕎麦を茹でて盛り付けて実食。
十割ということで切れてしまうことを心配したが、しっかりしていて蕎麦の風味もいい。
そこで、ホンジョーワインを開栓してグラスに注ぐ。
色調はとても濃く、全く透けない。
カシスやラズベリーのような果実の香り、山葡萄の野生味のある香り、存在感のあるタンニン、発泡からくる酸味。
全体的な印象は色調よりクリアで軽さがある。
合わせてみると、出汁の効いた甘辛いつゆや蕎麦の風味と、赤い果実や野生味のあるワインの相性はいいようだ。
また、豚肉と平茸と玉ねぎを炒めて、醤油麹とバルサミコ酢で味付けした料理にもワインは合った。
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これで醤油麹がなくなったので、また麹調味料づくりをしよう。
🎄 🎄 🎄
いかがでしたか。
今回は、バラバラな料理やワインのようで、クリスマスから年末にかけてのシーズンや、食文化でゆるくつなげてみました。
いよいよ来週はクリスマスですね🎄
平日なので、この週末にホームパーティーされる方もいらっしゃるでしょうか。
メリークリスマス✨️
今回もお読みいただきありがとうございました🍷