日本ワイナリー巡り ルミエール、勝沼醸造【山梨県甲州市・笛吹市】
前回からの続きです。
丸藤ルバイヤートを出て、次のワイナリー目指してGoogle mapに案内してもらいます。
徒歩でルート設定すると、ブドウ畑の間を抜けるほぼ直線のコースが示されます。
勝沼エリアは棚栽培が多いので、人の背の高さより高い位置にブドウが枝を伸ばしています。
快晴のもと、左右のブドウ棚を眺めつつ10分程歩くと、様子の違うブドウ畑が。
海外の風の強い地域などは、ブドウの樹をひざまでに剪定することもあるようですが、このエリアでは珍しい。
この畑が、次に目指すワイナリーのブドウ畑のようです。
ルミエール
目指していたのは「ルミエール」ワイナリー。
ルミエールはフランス語で「光」という意味だそうです。
入口にあるマップを見ると、先ほどのブドウ畑は「カベルネ・フラン」でした。
ワイナリー見学が14時開始とのことだったので、開始10分前くらいに到着。
試飲カウンターで聞いてみると、見学ツアーはすでに予約でいっぱいとのこと。残念~。
ショップの様子を少し見て、入口にあるオリーブの樹の木陰で小休憩していると、ワイナリーから続々とお客さんが出てきて、ソムリエらしき方が説明を始めました。
見学ツアー開始のようです。
お客さんは20人くらいいるでしょうか。
人気あるんですね!
マイク越しの声が聞こえる距離だったので少し聞いていると「ルミエールワイナリーの創立は1885年です。」とのこと。
創立138年目ですね。
一見、丸藤ルバイヤートの方が老舗感がありましたが、ルミエールの方が少し先輩のようです。
そうこうしているうちに、ツアーはブドウ畑の方に移動していったので、私も次のワイナリーに向かいます。
勝沼醸造
当初、勝沼醸造はリニューアル中で行けないと思っていましたが、タクシーの運転手さん情報ではオープンしているとのことだったので、足を延ばしてみることに。
またGoogle mapを設定して移動開始。
ブドウ畑を眺めながら歩きます。
ブドウをよく見ていると、だいたいの新芽(花穂って言うのかも)は黄緑色ですが、たまに赤っぽい芽があります。
また、枝が自由にくねくねしているものもあれば、綺麗に整列している棚もあります。
土の様子も、草のない畑もあれば、草が元気に伸びている畑もあり、隣の畑同士で結構違っていたりして面白いです。
徒歩9分のルートをブドウ畑を見ながら15分ほどかけて勝沼醸造に到着。
仮店舗ですが、オープンしています。
仮店舗ですが、ちゃんと試飲できるようになっており、プリペイドカード方式とのこと。
試飲コーナーには6~7人のお客さんがいます。
なかには外国の方もいて、英語が話せるスタッフが説明しています。
滞在時間10分ほどでタクシーに乗りたいので、ゆっくり試飲するのは諦めて、気になっていたオレンジワインを購入。
リニューアルしたらまた来ましょう。
趣のある日本家屋を残しつつ、どんな風にリニューアルされるか楽しみです。
タクシーや街の感想
甲州タクシーさんにお願いすると、5分程で来てくれました。
(ちなみに、甲州タクシーは予約ができないことになっていますので、来てもらいたいタイミングで呼びます。)
その運転手さんが、なんと午前中に乗ったタクシーの運転手さんでした。
「試飲できたでしょ?」とのことで、「試飲しなかったですが、オレンジワインは買えました!」と報告。
そして、「少し早かったですね。」とおっしゃいました。
私が、何時の電車に乗りたいか伝えて、それなら何時に呼んでもらえば大丈夫と言われていたのですが、その予定時間より10分ほど早くタクシーをお願いしたのでした。
というのも、かつて苦い経験があったから。
3年以上前にミルプラを訪れた時、タクシーが出払っていて30分以上かかると言われたことがありました。
「師走の週末の夜」だったので、もっと早く呼んでおけばと思いましたが、時すでに遅し。
手配してある特急に間に合わないかと思った時、ミルプラの五味さんが事情を知って、手前にタクシーを呼んでいたお客さんに相談してくれ、その先に来たタクシーを使っていいと譲ってもらったのです。
そのおかげで、ギリギリ特急に間に合いました。
あの時のお客さんと五味さんには、本当に感謝です!!!
今回お世話になった運転手さんも、「何時の電車に乗りたいって言ってたな。」と覚えていて、呼ばれるのを待っていてくれたように感じました。
おかげで、スムーズに勝沼ぶどう郷駅に戻ってこれました。
「電車の時間まで余裕があるから、良かったら駅のなかの観光案内所のところで試飲できますよ。」との情報もありがたかったです。
その夕方、知り合いの山梨県内のお店に時間どおりに訪れることができました。
ワイナリー巡りをするとき、2次交通はとっても重要です。
心遣いいただける方がいると、本当に本当にありがたいです。
今回は4時間程の滞在でしたが、勝沼エリアの凝縮感と厚みを感じました。
通常、ワイナリーは点在していて車で回らないと複数訪れることはできません。
ここではワイナリー間=徒歩10分前後が多くて、いくつも歩いて回れますし、その間にブドウ畑の様子を見ることができます。
また、130年以上の歴史があるので、代々受け継いできた建物やストーリーが層のように積み重なっています。
「日常にワインがある」のが当たり前になっている素晴らしいエリアです。
それゆえに、地域をワインで盛り立てていきたい、日本ワインの良さを知ってもらいたいという気概が感じられます。
そして、ワインに関心のある来訪者にも優しいです。
おかげで、とてもいい時間を過ごせましたし、また来たいエリアになりました。
<日本ワイナリー巡り note記録 8都県>
山梨県を合わせて8都県になりました。
今回、山梨と長野は「養蚕から果樹栽培」という成り立ちが似てると再認識しました。
複数のワイナリーに行くと、エリアごとの違いや共通点の気づきが面白いですね。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷
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