
第17講:多くの会社が、せっかくのPRのネタをもったいない形で終わらせている……! [やりなおしマーケティング]
「ビジネス本を読んだり経営セミナーに出たりして、マーケティング理論をたくさん勉強したけれど、結局わけが分からなくなってしまって、会社経営も営業活動も逆にうまくいかなくなってきた」
とお嘆きの経営者やマーケティング担当者の方々が増えています。
インプットをたくさんしたはずなのに、経営やマーケティングに取り入れるたびにどんどん経営が悪化するという事態に。受験勉強のようにはうまくいかなくて困っている方、多いですよね。
この「やりなおしマーケティング講座」では、マーケティングを根本的なところから学び直すための方法をお伝えしていきます。
マーケティングを知らない初心者のための講座というより、マーケティングをいろいろ学びすぎて迷走中だから根本的な意識の部分から改めたい人向けです。そこをやり直さないから迷走するんですよ、という部分をお伝えしていきます。
それでは「やりなおしマーケティング講座」、今日の見直しポイントはここです!

●第17講:多くの会社が、せっかくのPRのネタをもったいない形で終わらせている……!
大半の経営者や担当者が、PRを考える時に、ものすごーくもったいないことをしてしまいます。
どれだけ素晴らしいPRのネタを思いついたり手に入れたりしたとしても、実際にPRをする時に、それをほとんど生かせていない。
巨大なマグロを1匹仕入れてきたのに、最高の大トロの部分を1貫分取って「どうです、すごいでしょ!」とアピールして、あとは全部捨てている、みたいなPRをしている会社が多いんですね。
PRとはマーケティングなんです。ただの宣伝じゃないんです。
経営者や担当者は、もっとPRマーケティングのセンスを磨かなければなりません。
では、今自分が持っているPRマーケティングのセンスというのを、ここでテストしてみましょう。
あなたの会社のプロジェクトで、製品に載せるためのキャラクターのイラストを、界隈では有名なAさんというデザイナーの方に依頼して描いてもらったとしましょう。
もちろん、Aさんの知名度や技術で製品の販売力も強まりますが、何よりも「Aさんが協力してくれた」ということは、大きなPR力になります。
では、有名デザイナーのAさんが製品のイラストを手掛けてくれたら、どのような内容のPRができますか?
手元のノートに書いてみて下さい。
どんなPR文になるでしょうか。
大半の人が、ほぼ同じ内容のPRをするでしょう。
それはもちろん、
「あの有名なデザイナーのAさんが、当社の製品のためのキャラクターをデザインしてくれました!」
という内容ですね。
皆さんもそういう旨のPRの内容が、すぐに思い浮かびましたよね。
でも、多くの経営者や担当者の方が、ここで終わってしまうのです。
「今回のデザイナーには、Aさんを起用しました!」ということをSNSやサイトで発表するか、マスコミにプレスリリースを出すか、そこで終わり。
あまりにもったいなさすぎます。
巨大マグロを1貫分使ってポイと捨てる、というぐらいのもったいなさです。
自分の思考もそれぐらいだった、という人は、今日から意識を変えなければなりません。
では、どうするべきなのか。
それは、簡単な意識の転換です。
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マーケティング発想源 〜経営と商売のヒント〜
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