「お買い得」に麻痺して思考停止してる?
「お得」とか「お買い得」とかが乱立する世の中。テレビから流れてくるCMなどから、わたし達は毎日どこかで「お得」「お買い得」という言葉を目にし、耳にします。
まぁ、テレビを見ていなくっても、動画サイトを見ていれば、途中で広告が流れてくることがあります。これも近所のスーパーのお買い得情報だったり。
そうなんです。
世の中にはこんなにも「お得」「お買い得」で溢れているんです。毎日毎日、お得だお買い得だって流されていたら、「そうかな」って思ってしまいますよね。
またお店に行けば、お買い得商品がこれでもか!ってくらい置いてあるもんだから、わたしたちの財布の紐は緩みっぱなし。
財布の紐とお買い得商品が見えない糸で繋がっているんじゃないか?って思うくらい。お金も気がついたら財布から飛び立っていってしまっています。
なぜ、こうなってしまうんでしょう。
もうわたし達の生活の中に「お得」「お買い得」魂が宿っていて、これがもう当たり前のように、ある意味「麻痺」している、させられているんじゃないでしょうか?
これだけ繰り返し繰り返し、お買い得が世の中に氾濫しているということは、きっとモノを買わせるのに最も有効な方法だということです。
常套手段、というやつです。
「お買い得」の世の中に生きていると、実は、本当の値段なんか、誰にもわからないのかもしれません。
本当の値段が分からないから、お得という言葉を聞くと、「ああ、そうなのか」と疑いもせずに、幾らかは安くなっているんだろうというイメージをしがち。
本当の値段がわかっていれば、「たいして安くないじゃん!」という判断もできるんですが、これがなかなか難しい。とにかくいろんなモノが「お得」「お買い得」で溢れているので、わたし達には何が正しいのか、本当にそれでいいのか、判断が難しくなってしまう。
条件反射のように「安いから、お得」っていう考えに至ってしまうのですが、これはもはや「麻痺」してしまっているかもしれません。「麻痺」しているから、それ以上、考えるのはやめてしまって、安いモノを血眼になって追っかけることをしてしまう。
思考停止してしまうと、考えがエスカレートして、「とにかく安く、たくさん買った方が、お得」という論理展開になってしまい、安いモノを大量購入することになってしまいます。ここが「モノを大量に溜め込む」に繋がっていきます。
なんとか思考停止をやめて、麻痺した状態から復帰できないと、モノが増えてしまう。これが結構苦しい。お買い得という言葉に弱い私たちは、ついつい、そちらの方向に行ってしまいがち。
1個100円のトマトが、5個400円で売っていたから、「お買い得」と買ってはみたものの、1個食べた後、忘れてて、4個腐らせてしまって捨てざるをえなかた。なんていうこともありますよね。
結局、トマトを1個堪能しただけで400円出費したことになり、冷静に考えれば1個でよかったのに、300円余計に出費してしまった。こんなこと、いくらでも経験してます。
でもわたし達は「お買い得」の魔力からは逃れられません。逃れるには魔法にかからないことが一番なのですが、この魔法は強力なので、どうでしょうね。
できることといったら、モノを買うときに「お買い得」という宣伝に踊らされずに、冷静に買い物をするしかないかなと思うのですが、どうでしょう。
それでは、また。