「やらない!」と決めることは難しい
わたし達には日常生活を送る上で、「やること」と「やらないこと」があると思いますが、実は「やること」を決めるより「やらないこと」を決める方が難しかったりします。
例えばモノを増やさないために「やること」と「やらないこと」があるんですが、分かりますか?
「やること」は当然、モノを減らすこと、必要のないものは捨てることですよね。現状、宝の山に埋もれている部屋の状況から、抜け出すためには、ここまで、ために貯めた「宝」を泣く泣く手放すことになります。
でもそれが、モノを減らすための「やること」です。
やることが決まっていれば、あとはそれを粛々と実行していくだけ。段ボールにまとめて、リサイクルショップやメルカリに出してしまえば、モノはみるみる減っていくでしょう。
このように「目的」がしっかり決まって、それを実行に移す段階になれば、それほど苦労することなく、スムーズにことを運べますよね。
一方でこのケースにおいて「やらないこと」はなんでしょう?
色々あるとは思いますが、まず取り組まなければならないのは「必要以上に買わない」「出来るだけ買わない」ことを徹底することです。
これが崩れてしまうと、モノはなかなか減りません。ザルを使って、いくら水を救おうとしても、全然ダメなように、モノを減らす量よりも買う量が優っていると、いつまで経っても、減りませんよね。
そうなんです。
やらないことを決めるのって、案外難しいんです。
テクニックとして考えると、「やらなこと」って、線引きが難しい。どこまでを「やらない」のかその基準がわからない。
逆に「やること」は明確になります。例えばモノを「買わない」ということを「やること」にしたとして、
例えばトイレットペーパーで考えてみましょう。
「トイレットペーパーを必要以上に買わない」って目標を設定したとしても、これだと、目標は立てたけど、達成できずに終わりそうですよね。なぜだか分かりますか?
もうお分かりですよね。
「必要以上に買わない」というのは、どういう状態なのか、具体的に何もわからないからなんですよね。
必要と思うのは人それぞれ。1個でも十分な人もいれば、100個あっても、必要数に足りてない!と考える人もいます(本当にそういう人がいるのかどうかは、すみません、分かりませんが)。
何をもって必要なのか、具体的じゃないと、目標にするのは難しいです。
わたしだったら、こうします。
「トイレットペーパーの在庫が、残り1個になったら、トイレットペーパーを買いに行く」
このようにルールとして決めておけば、やることが明確になりますし、迷うこともなくなりますよね。だって、「残り1個」になるまではやらなくていいんだし、1個になったら、初めて買いに行けばいいわけです。
「やること」を設定したことで、アクションが明確になりました。
そうなんです。
冒頭から書いているように実はやらないことを決めるのは難しいので、むしろ逆に「やること」を明確にしておけば、簡単になります。
そこだけ「やる」ことにすればいいんです。何もトイレットペーパーのことに限らず、いろんな場面でこの考え方は使えます。
「やらない」ことを考えるより「やること」を考えて、そのハードルが高いんだったら、どうやったらそれにアプローチできるのか「考える」ことでまた、目標が明確になります。
その方が人間、色々やりやすいと思うんですよね。わたしもどちらかというと、目標を決めてもらって、それに向かって進む方がやりやすいです。
だから「やらない!」と決めて、初志貫徹できる人はすごいと思います。
それでは、また。