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受験と生理

こんにちは、女医YUKOです
先週の土日は共通一次試験でしたね
近所の大学も試験会場となっており、移動中の受験生たちを多く見かけました(←がんばれ!と車の中から小声で応援したアラフォー女医)

ただでさえ寒さと緊張で押しつぶされそうな中、生理や体調不良があると辛いですよね‥
今日は、受験女子の体調管理について書きたいと思います


1. 生理日の移動について

私の勤める病院にも「受験と生理が被りそうなので、ピルで移動させたい」と相談に来た高校3年生がいました
ピルを一定期間内服することで、ほぼ副作用なく生理を移動させることが可能です(不正出血や腹痛などの訴えがあれば、お腹からのエコーをすることがありますが、基本的に学生さんは性交未経験者も多いので私は問診のみ実施します)

薬としては、中用量ピルであるプラノパールを7〜14日分処方し、生理を早める場合は前月に、遅らせる場合は当月の生理予定日1週間前から毎日内服するよう指示します
(薬価は1錠13円なので、2週間分で費用は200円弱)
(年齢的には、15歳以上であれば内服することができるのでぜひ相談を)
副作用として、胸の張り・多少の気持ち悪さなど出ることもあるので、可能であれば余裕をもって1~2か月前にずらせるといいですね

2. 生理痛・経血漏れ対策

受験のとき、「生理痛や出血が漏れるかもという余計な心配で神経すり減らしたくない!」というのはみなさんきっと同じ思いですよね

まず、生理痛には温活が非常に有効。カイロを入れるポケットがある腹巻や、手首足首など太い血管がある部位は露出しないようにしましょう
ゆっくり湯舟に浸かる、生姜やシナモンなど体を温める作用のあるホットドリンクを飲む、足首や手首のマッサージも有効です

あとは、我慢しないようにロキソニンや痛み止めを飲みましょう
(痛くなる前に、特に受験前日や当日は1日3回予防的に内服するのがベター)
※ロキソニンやイブが効かない体質の人は、婦人科でブスコパンという子宮のけいれん(過収縮)を抑える薬を出してもらえるので、一度相談してくださいね

あと、受験会場はトイレの数が少なかったり、限られた休み時間ではトイレに行けない(並んでいるだけで終わってしまう)可能性もあります
まず会場についたら、トイレの場所や上下階のフロアまでチェックすることをお勧めします
ナプキンからの経血漏れを防ぐために、おむつ型のナプキン使用が良いこともあります(冬なのでごわごわしていてもばれない)

そして何より、インフルエンザや風邪をひいてしまったら受験できないこともあるので、よく食べてよく寝て、体調管理したいですね!
受験生のみなさんの努力が実を結び、桜咲きますように♡


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