見出し画像

ネガティブ女医

こんにちは、女医YUKOです
今日はメンタルヘルスのお話をしていきます

復職支援をする際、社員に「自分の強み・弱み」「休職要因」「再発予防策・ストレスコーピング」などを考えてもらいますが、よく遭遇するのが”ポジティブになる”という対策を挙げるパターンです

確かに、繊細さんや些細なことで落ち込みやすいネガティブ器質な人が、明るくて前向きな人に憧れる気持ちはとてもよくわかりますが、
これまで20~30年かけて築いてきた根底を変えるのはとても困難
(不可能ではないが非常に大きな労力が必要)、
それよりも「ポジティブでいなければならない」という呪縛を手放しませんか
、というお話をよくします

私もネガティブなので、努めて明るくなろうと考えたこともありますが、
こういう性格だからこそ上手くいったこともあり、こういう自分だから築けた人間関係もあり、決して悪いことではないと考えています

メンタル不調になるとき、多いのがこうあるべきという思い込みです
心理学的には「認知のゆがみ」と表現されますが、
・入社して3年目だからこのぐらいできなきゃいけない
・周りの期待に応えなきゃいけない
・いつも前向きでいなければならない
・オフィスでは好きな格好をしてはいけない
・相手の気分が良くなる返事をしなければならない‥など

‥それが正しいこともあれば、必ずしも正しくないこともあります
真面目であるほど、こういった思い込みに苦しめられてしまいますよね
「あ、今自分が苦しんでいるのは自分自身の思い込みなんだ」と気づき、
迷い込んだ思い込み犬を心の中から追い出す という発想が有効なこともあります

あとは、ネガティブ歴30数年の私からすると、ネガティブは悪いことではありません
・物事に対して慎重に対峙するので、ミスが減る
・リスクの想定ができ、結果的にリスクマネジメント・回避に繋がる
・困っている人や悩んでいる人の気持ちに共感できる
・思考を深めて独創的なアイデアを出せる など

避けたいのは、「ポジティブであらねばならない」と不要な呪縛で自分を追い込みすぎないことかもしれませんね
「こんな自分だっていいじゃん♪人間だもの」と考えると少し楽になるところがあるかもしれません

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集