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資金調達:バリュエーションは適正値に修正される

資金調達をしていると、色々な検討をしなくてはいけません。
バリュエーション、株価、シェアアウト、事業計画、成長率など
さまざまな要素を見込んで投資に至ります。

資金調達は適切なタイミングと適切なバリュエーションで実行する
ことが、既存株主と新規株主にとって誠実であるはずです。


投資に至るまで、以下の4点のような状況になっている場合は
投資家が企業へのコミュニケーションを
取りづらいハードルになっている場合もあります。

■バリューション先行型
前回ラウンドが例えばバリュエーションが10億円、
今回ラウンドは20億円のバリューションというように
バリューションが固定されている

■シェアアウト先行型
ラウンド毎にシャアアウトは5%、10%、15%など固定値で
これ以上は放出できない、と固定されている

■事業進捗遅延型
前回ラウンドで提示した事業計画やKPIの進捗率や成長率が
遅れているが事業進捗の目処が経っていない

■マネタイズ構築中型
PMF中、ただマネタイズで資金が回る状況を作れていない
または誰へのプライシングが決まっていない

■サブスクリプション強迫観念型
SaaS時代だからこそ、サブスクリプションにしなくてはいけない、
というような強迫観念に囚われている


どの状況にしても、今を切り取ったところから、2−3年以内での
成長を期待して未上場時にはバリュエーションが算定されます。



一方で、多くのスタートアップが目指すゴールである上場前には
証券会社経由で機関投資家へのバリュエーション算定が入ります。

上場前に別次元でのバリュエーション算定が初めて入ります。
同じ金融系でも別の視点です。


上場までにバリュエーションが合わないくて証券会社を変えることや
上場を遅らせるような事態になってきてしまいます。

または上場後に金融市場全体からの評価になって
適切な株価に修正されることになります。

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