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日記

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他の誰かより物事うまくいってるなんて思ったことはないけれど他の誰よりも都合よく生きている気はしてる
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#わたしのこと

#7 金木犀

#7 金木犀

いつからだろう

好きな花を問われると
「金木犀」と答えるようになったのは

好きな香りを問われると
「金木犀」と答えるようになったのは

"キンモクセイ"という植物の名を
初めて知ったのは小学生の頃だった。

とある秋の日の朝ランドセルを背負って
庇を抜けたところで
ふわっと甘い香りがすることに気付いて
思わず立ち止まったことは今でも覚えている。

庭の木には小さなオレンジ色の花たちが
身を寄せ

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#6 髪を切ったら世界が優しくなった

#6 髪を切ったら世界が優しくなった

今月もまだ会社の休業が続いている。

リモートワークのできる業種ではないためお給料は貰ってただただ家に引きこもっている。

こんな時代に珍しいのかもしれないが、わたしは仕事が好きで早く働きたい。
しかしこんなに有難いこともない。

何年分お休みしてるんだろうか…

そんなこんなで伸ばしっぱなしの髪を4ヶ月程切れずにいた。

今年、転職してちょうど1年が経ったのだが、前職を辞めた際に長い髪を切…!る

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#5 たまごっち

#5 たまごっち

『たまごっち』
わたしが生まれた翌年に販売が開始されて一躍大ブームとなったというたまごっち。

わたしが小学生の頃にも再びブームがやってきた。
たまごっち ツーしん という赤外線通信機能が追加され、たまごっち同士でお土産を交換したり交流ができるようになって帰ってきた。
物心ついたときには既にブームが沈静化していたたまごっちは当時小学4年生のわたしたちには目新しく憧れのおもちゃになった。

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#4 このご時世に渋りに渋って普通の内科を受診した

#4 このご時世に渋りに渋って普通の内科を受診した

37.0℃に届くか届かないかの微熱が1週間漂い続けている。

そして目を覚ますと突然42℃にまで上がっていた。心配して必死な形相でわたしに駆け寄り肩を揺する母が見えた。「大丈夫だから来ちゃダメ!絶対もう来ないで!」
と強く言い返すと母はワーワー泣いている…

という悪夢を見た。文字通りの悪夢だ。完全にコロナストレスというやつか。

ただ36.8〜37.2℃の微熱が1週間ほど続いているのは事実だ

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#2 お下品なお殿様で蘇るわたしの嫌いな祖父との記憶

#2 お下品なお殿様で蘇るわたしの嫌いな祖父との記憶

わたしの母方の祖父は癇癪持ちだった。

数年前だって許されることではなかったけれど
時効なんてことはないけれど、
機嫌を損ねると怒鳴り散らし物を投げ
酷いときには平気で手をあげてきた

そんな祖父のことを好きだと思ったことは一度もない。
亡くなって3年経った今でも。

皮肉にもわたしにとって唯一"嫌い"に分類される人間かもしれない。

先日この国の代表的なコメディアンである志村けんさんが亡くなられ

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#1 自粛ファッションって大事かもしれない

#1 自粛ファッションって大事かもしれない

もうすぐ一人暮らしをはじめて6年になる。

この言い回しには誰にも分かり得ないこだわりがある。

高校卒業後、静岡県のドが3つつくほどのド田舎から東京の専門学校に進学するため引っ越しをした。

表参道というリッチな立地にひっそりと佇むアットホームな学校に通うことになったが

家の車で引っ越ししやすく帰省しやすいところに家を借りることにしたため、限りなく東京に近いが住所は神奈川県だ。

学生時代も社

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