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#4 このご時世に渋りに渋って普通の内科を受診した


37.0℃に届くか届かないかの微熱が1週間漂い続けている。

そして目を覚ますと突然42℃にまで上がっていた。心配して必死な形相でわたしに駆け寄り肩を揺する母が見えた。「大丈夫だから来ちゃダメ!絶対もう来ないで!」
と強く言い返すと母はワーワー泣いている…

という悪夢を見た。文字通りの悪夢だ。完全にコロナストレスというやつか。

ただ36.8〜37.2℃の微熱が1週間ほど続いているのは事実だった。


会社からの指示で自宅での自粛をはじめてからほとんど動かずにいるせいなのかまったくお腹が空かず謎の胃痛までしてくるようになった…。

完全に気の持ち様なのだろうか。

そう思ったが万が一自分が保菌していて見ず知らずの誰かにウイルスを撒いてしまうようなことがあっては絶対にならない…慎重にならねば…

まずは内科を受診できるか電話で訪ねると、念のため相談センターで許可をもらってから来て欲しいとのことだった。病院側もかなり慎重になっているようだった。

きっと検査対象に該当しないだろうとは思いつつも相談センターに電話をすると、案の定お近くのクリニックで受診して大丈夫ですとのこと。

待合いも出来るだけ避けたいと思い指定された時間丁度に受付に入ると、大量の消毒液で腕まで消毒し、待合室の椅子に一度も腰掛けることなくいきなり診察室に通された。

その場で体温を測り先生の診察を受け処方箋をだしてもらい、お会計も診察室で済ませ受付に寄ることなく病院をあとにした。

通院したことで逆に何かウイルスをもらってきては嫌だなという気持ちがあって胃痛を我慢していたが、病院側の隙のないあまりにスムーズな対応に感動してしまった。


倦怠感なんて言ってしまえば仕事してれば毎日わたしについて歩いてきてたし、普段(あ、匂いわかるな)(味…するな)なんて気にしたこともなかったもんで、いかに自分がいい香りか臭いか・美味しいか美味しくないかで判断して生きていたのかということを思い知らされた。

なんだそれめちゃくちゃ幸せに生きてたんだなあ。

24にして五感の有り難みというものに身を持って気付かされた気がする。

きっと同じように必要以上に神経質になって気持ちが疲れて具合が悪くなったりちょっとしたことにも不安になる人は少なくないのだろうな。

それくらいでいいのかもしれない。今は。

今も必要とされて外で働いている人たちには本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

地元で保健師をしている友達に柄にもなく「どうか健康でいてね」なんてメッセージを送ってしまった。


通院してから一週間程で熱は下がり胃痛もなくなった。

痛みを悪化させる前に我慢しないで(いや、数日我慢してしまったが…)ちゃんと病院に相談してよかった。

少々残念にも思ってしまったが食欲も戻った。

もしかして痩せられるのでは?なんて期待したがなんせ動いていないのだから痩せるわけもなく。

元気でいられるのがいちばんだ。

蒸したラム肉と温野菜をよく噛んで食べた。感謝。

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