
人体を支配するしくみ「体に良い/悪い?効く/効かない?」⑤
毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。
今回はP.114~115。
昨日までの自分より一歩だけ成長したいと思います。
コエンザイムQ10とは?
コエンザイムQ10(CoQ10)は、体内に存在する脂溶性ビタミン様物質で、補酵素と呼ばれる役割を持ち、細胞内のエネルギー産生に欠かせない成分です。
主な働き
エネルギー産生:細胞内のミトコンドリアで、エネルギー産生に関わる酵素を助けます。
抗酸化作用:活性酸素を取り除き、細胞の老化や病気予防に役立ちます。
体内の存在量

心臓、肝臓、腎臓、膵臓などに多く存在すると言われていますが、その量は加齢と伴に減少します。
ピークは20代で、80代の心臓や肺では約50%、40代でも20~30%減少するそうです。
また、喫煙や偏った食生活、ストレスなども、減少原因と考えられています。
効率的に摂取するには
摂取量目安は、生活スタイルや目的、健康状態によって異なります。
スポーツをしている方や高齢の方は、1日60~100mg程度だとされていますが、日本人が普通の食事量で摂取できるのは、1日で約2~5mgほどです。
そのことから、十分な量を補うためにはサプリメントの利用が有用です。
サプリメント系については、昨今話題の件もありますので、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
コエンザイムQ10が期待できる効果
アンチエイジング:老化によるシミ、シワ、たるみの予防
生活習慣病予防:高血圧、糖尿病、脂質異常症などの予防
疲労回復:エネルギー産生を促進することで、疲労回復効果
美肌効果:抗酸化作用による肌の老化防止
過剰摂取によるリスク
コエンザイムQ10の過剰摂取は、基本的に安全とされていますが、リスクがないわけではありません。
胃腸障害
コエンザイムQ10は脂溶性ビタミン様物質であるため、過剰に摂取すると体内に蓄積されやすくなり胃腸を刺激します。
そのため、胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢などの症状が現れる可能性があります。
肝機能障害
コエンザイムQ10に限らず、摂取したものは肝臓で代謝されます。過剰摂取は、肝臓に負担がかかる原因の1つです。
1日300mgを超える量を摂取した場合、LDHなどの肝機能テスト項目の無症候性の上昇や、SGOTの軽度の上昇を招く可能性があるとされています。
薬剤との相互作用
コエンザイムQ10は、抗凝血薬やワルファリンなどの薬剤との相互作用の可能性があります。
具体的には、抗凝血薬の効果を強めたり、ワルファリンの効果を弱めたりする可能性があるので、薬を常用している方は必ず医師に相談してから摂取するようにしてください。
その他
めまい、頭痛、発疹などの症状が現れる可能性もまれに報告されているそうです。
いかがでしたか?
老化予防は多くの人にとって、興味のある分野だと思いますが、なにが自分に最適化は自己判断で難しいと思います。
まずは知識をつけ、その上で医師の知恵を借りるのがよいかもしれません。
次回(5/2予定)は、「アミノ酸」です。
次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた