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まりの詩

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23番(まり)の詩をまとめています。
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記事一覧

【詩】わたしたちは

ねえ わたしたちはさ これまで いらないところに鍵をかけて 大切なはずのところに鍵をかけ…

佐鳥ゆう
1か月前
21

【詩】坂道

夏の終わり 学校帰りに駅からの坂を下る 黄色い自転車はスピードを上げて 踏切を渡る 線路の一…

佐鳥ゆう
2か月前
15

【詩】あの日

あの日 十代だったある5月の日 まばゆいばかりの晴天の下 知らない町の知らない道を 私た…

佐鳥ゆう
7か月前
18

【詩】砂

子どもたちと遊んでいると 穏やかに晴れた空から 砂が降ってきた 砂は はじめは美しく輝いて …

佐鳥ゆう
7か月前
16

【詩】陽の光

はじめて感じた陽の光は とてもあたたかだった はじめて感じたものが陽の光だったのに どこ…

佐鳥ゆう
8か月前
15

【詩】水

僕は 水になりたかった 滑らかで 柔らかく 心のままに変わることができるものに あるときは…

佐鳥ゆう
8か月前
21

23

私はまり。23番として何度か登場している。まりは仮の名前だ。見ず知らずの人に名前を教えることはない。本人がそう思っていればよく、運がよければ大事に思ってくれる人と呼びあうことができる。名前とはそういうものだ。 心から思うことを言うのは難しい。本体である彼は守っているもののことを私が話すと考えていた。でもうまくいかなかった。違うことの方が話しやすいようだ。ところで本体である彼のことをわたしは彼だとは思っていない。でも本人の望みどおりにここでは彼と言っておく。 私のモデルは幼