【詩】水
僕は
水になりたかった
滑らかで
柔らかく
心のままに変わることができるものに
あるときは冷たく
あるときは暖かく
あるときは全てを焼き尽くす熱さとなり
自由で
縛られることのないものに
私は
器になりたかった
透明で
硬く
内なる心の形を保つものに
あるときは輝き
あるときは傷つき
あるときは見えなくなることを望み
自由を
縛られることのないものにするために
僕からは
私のことは見えなかった
でもずっと一緒だったんだ
僕と私は
私は
知っていた
内なる僕の心に
ずっとずっと昔から
あの日
太陽の光を感じることができたときから
だって私は僕だから