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大河ドラマで学ぶ失敗するタイトルの特徴
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ワタナベさんです。
【自分ブランドを作るだけで人生が変わる】
をテーマに、ホテルマン時代に300人以上の億万長者のお客様から教わったパーソナルブランディング法をデータ化し、10,000人以上の売上や集客を上げたい店舗経営者や個人事業主に提供しています。
先日2024年のNHK大河ドラマ
「光る君へ」
が最終回を迎えました。
全48回の期間平均視聴率が、関東地区で10.7%、関西地区で9.9%で関東は、過去最低だった2019年放送の「いだてん」の8.2%に次ぐ低さで終わりました。
今回はそんな大河ドラマを題材に
失敗するタイトルの特徴
を書いてみたいと思います。
実は1年前、私はおそらく光る君へは不審に終わるだろう、というのを予言していました。
これはもちろん近年の、テレビ離れの影響もあると思います。
テレビの視聴率やYouTubeの視聴者数が下がっているのは、NetflixやTikTokなどプラットフォームの増加で人が散らばっている影響もあると思います。
そして今はリアルタイムより、TVerやAmazonプライム、U-NEXTなどのアプリで見る、という人も多いと思うのですが、そちらの再生数は視聴率には換算さレないので、視聴率以上に見た人はいると思います。
それでもこのように、平均視聴率とか過去と比べてのランキングみたいに報じられるので、プラスなイメージはわかないですよね。
今後の大河ドラマは
べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜(2025年)
豊臣兄弟!(2026年)
という予定になっています。
私はプラットフォームが増えたなどを除いたとしても、来年の大河ドラマべらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜の視聴率はまたまた惨敗すると思っています。
でも豊臣兄弟!に関しては少し善戦するかも、と今の時点では思っています。
それには大きな理由が2つあります。
まずは歴代の大河ドラマの平均視聴率を見てみてください。
過去の大河ドラマの平均視聴率ランキングはこちら
39.7% 独眼竜政宗 渡辺謙 1987年
39.2% 武田信玄 中井貴一 1988年
32.4% 春日局 大原麗子 1989年
31.9% 赤穂浪士 長谷川一夫 1964年
31.8% おんな太閤記 佐久間良子 1981年
31.2% 太閤記 緒形拳 1965年
31.2% 徳川家康 滝田栄 1983年
30.5% 秀吉 竹中直人 1996年
29.3% いのち 三田佳子 1986年
26.4% 八代将軍吉宗 西田敏行 1995年
26.3% 草燃える 石坂浩二 岩下志麻 1979年
26.0% 太平記 真田広之 1991年
25.9% 黄金の日日 市川染五郎 1978年
25.0% 天と地と 石坂浩二 1969年
24.7% 元禄太平記 石坂浩二 1975年
24.6% 信長 緒形直人 1992年
24.5% 篤姫 宮﨑あおい 2008年
24.2% 勝海舟 渡哲也 松方弘樹 1974年
24.0% 風と雲と虹と 加藤剛 1976年
23.7% 峠の群像 緒形拳 1982年
23.5% 源義経 尾上菊之助 1966年
23.4% 毛利元就 中村橋之助 1997年
23.2% 翔ぶが如く 西田敏行 鹿賀丈史 1990年
22.4% 国盗り物語 平幹二朗 高橋英樹 1973年
22.1% 利家とまつ 唐沢寿明 松嶋菜々子 2002年
21.7% 春の坂道 中村錦之助 1971年
21.4% 新・平家物語 仲代達矢 1972年
21.2% 天地人 妻夫木聡 2009年
21.1% 山河燃ゆ 松本幸四郎 西田敏行 1984年
21.1% 徳川慶喜 本木雅弘 1998年
21.0% 樅の木は残った 平幹二朗 1970年
21.0% 獅子の時代 菅原文太 加藤剛 1980年
20.9% 功名が辻 仲間由紀恵 上川隆也 2006年
20.2% 花の生涯 尾上松緑 1963年
20.2% 元禄繚乱 中村勘九郎 1999年
19.5% 義経 滝沢秀明 2005年
19.1% 三姉妹 岡田茉莉子 藤村志保 栗原小巻 1967年
19.0% 花神 中村梅之助 1977年
18.7% 龍馬伝 福山雅治 2010年
18.7% 風林火山 内野聖陽 2007年
18.5% 北条時宗 和泉元彌 2001年
18.5% 葵徳川三代 津川雅彦 西田敏行 尾上辰之助 2000年
18.2% 春の波涛 松坂慶子 1985年
17.7% 炎立つ 渡辺謙 村上弘明 1993年
17.7% 江 上野樹里 2011年
17.4% 新選組 香取慎吾 2004年
17.3% 琉球の風 東山紀之 1993年
16.7% 武蔵 市川新之助 2003年
16.6% 真田丸 堺雅人 2016年
15.8% 軍師官兵衛 岡田准一 2014年
14.6% 八重の桜 綾瀬はるか 2013年
14.5% 竜馬がゆく 北大路欣也 1968年
14.3% 麒麟がくる 長谷川博己 2020年
14.1% 花の乱 三田佳子 1994年
14.07% 青天を衝け 吉沢亮 2021年
12.77% おんな城主 直虎 柴咲コウ 2017年
12.69% 西郷どん 鈴木亮平 2018年
12.62% 鎌倉殿の13人 小栗旬 2022年
12.0% 花燃ゆ 井上真央 2015年
12.0% 平清盛 松山ケンイチ 2012年
11.17% どうする家康 松本潤 2023年
10.7% 光る君へ 吉高由里子 2024年
8.16% いだてん 中村勘九郎 阿部サダヲ 2019年
以上のようになっています。
これをあくまで視聴媒体などを除いてブランディング目線で見ると、上位に入った大河ドラマと下位の作品の違いは大きくわけで2つのポイントがあります。
それは
1.作品名
2.主役
の名前です。
まず1の作品名は、上位の作品であればあるほど、作品名が有名な歴史的人物になっていて、下位の作品はそんなに有名じゃない人物や抽象的なタイトルが多めなのがお分かりでしょうか?
人気がある歴史上の人物が、作品名になっていたり、その人物のことだとわかる作品名になっていることが高視聴率の条件の一つになっています。
歴史上の人物名じゃない作品で上位の作品は、そのタイトル名で元々小説などが売れているというパターンがほとんどで、9位のいのち以外は全てヒット小説名です。
もう一つは、主役を演じた俳優名です。
大河ドラマを見ているのは、高齢者が多いですよね。
その高齢者に人気の役者さんが演じているドラマが、上位に来ている率が高いです。
ですから(元)ジャニーズや若手俳優が演じている場合、低視聴率に終わることが多いのがランキングを見ればわかりますよね。
こういうことをまとめると高齢者というターゲット層が
・今回の作品は誰なのか
・今回の作品は誰が演じるのか
という「人」がわかりやすい作品が平均視聴率が上位に来ている、というデータではないでしょうか。
作品名もしくは主演が
「誰?」
って思われたら視聴率は低いということですね。
そう考えた時に
光る君 2024年 主演吉高由里子さん
べらぼう 2025年 主演横浜流星さん
はどちらも該当しませんね。
なので個人的には、視聴率が厳しそうだなと思ったということです。
あくまでブランディング目線なので、例えば大谷翔平が出演したとか奇跡的要因が他にあれば高視聴率になるかもしれませんが、果たしてどうでしょうか。
これは私たちがブログやSNSなど、文字で何かを提供する時も同じです。
「人」や「状態」が一目で気になるかどうかが勝負なのです。
だから大河ドラマのように、短ければ短いほど効果的ですね。
そんな目線で大河ドラマを見ながら、ご自身の作品にも反映するということをしてみてはいかがでしょうか。
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