わたしたちが当事者だったころ(わたころ)

当事者経験を持つ支援者・療法士のメンバーを中心に活動/当事者と支援者の両方の立場を行き来しながら感じる問いや気づきを大切に/みんなが幸せな世界へ/#当事者支援者 #当事者セラピスト #障害 #病気 #当事者 #作業療法 #障害福祉 #わたころ #わたしたちが当事者だったころ

わたしたちが当事者だったころ(わたころ)

当事者経験を持つ支援者・療法士のメンバーを中心に活動/当事者と支援者の両方の立場を行き来しながら感じる問いや気づきを大切に/みんなが幸せな世界へ/#当事者支援者 #当事者セラピスト #障害 #病気 #当事者 #作業療法 #障害福祉 #わたころ #わたしたちが当事者だったころ

最近の記事

【参加者募集】10/20(日)13時~初めての対面型イベント「自由になるってどういうこと?〜ドキュメンタリー映画“イムズミュージック”を題材に上映会と体験会~」を開催します!

こんにちは。「わたしたちが当事者だったころ(わたころ)」運営です。 2024年10月20日(日)に下記のイベントを企画いたしました。当事者の方や支援者の方はもちろんですが、テーマにご関心のある方であればどなたでも参加できます。たくさんの方のご参加をお待ちしております。 ゲストの田中先生と若尾先生をご紹介します! 田中先生の著書を読んでみたい!という方はぜひ^^ 三輪書店オンラインショップ / 患者と治療者の間(はざま)で―"意味ある作業"の喪失を体験して (miwapub

    • 他者との出会いとロールモデル

      皆さん、こんにちは わたころ運営の吉田です。 何かしらの障害を抱えている当事者の皆さんは どのようにして、その生きづらさと向き合い、過ごしてきていますか? 私は、幼少期から深く考えず、その場その場で何となく対処しながら過ごしてきていました。 それで、何とかなることもありますが、上手くいかないことも多々あり正直辛い経験をしたことを覚えています。 今回は、視覚障害当事者である私が、どのようにこの障害特性と付き合いながら過ごせるようになったかのターニングポイントについて個人的

      • 生まれつきの当事者(序)

        皆様、こんにちは。 わたころ運営の吉田です。 読者の方々はもうご存じかもしれませんが、 僕は、先天性白内障という視覚障害の当事者です。生まれた頃から、この疾患・障害と生きています。 わたころの活動や同じような当事者支援者の方々と交流する中で、以前よりもこの障害(特性)と付き合っていけるようになってきています。 一方で、 病気や怪我、精神疾患、その他、何かしらの転機により障害を抱える当事者になられた方々もいます。 noteで何を書こうかと思っていたら、ふと 先天性の障害当

        • 波に飲み込まれるのもいいんじゃない

          どんぶらこどんぶらこ。 穏やかな日常ってどんなもの? 毎日同じルーティーンを繰り返しているってこと? イレギュラーな出来事をそつなくこなせてるってこと? 大きなストレスなく心静かに眠りにつけること? どんぶらこどんぶらこ。 心は常に小さく波打っている。 毎日の同じようなルーティーンの中で同じ波なんて一つもない。 イレギュラーな出来事に心の波は一時的に大きくざわめき静まっていく。 大きなストレスがあってもなくても波はおさまることはない。 どんぶらこどんぶらこ。 病とともにあ

          WAIS-Ⅳ知能検査を受けてみました

          こんにちは。わたころのほんまです。 先日、初めてWAIS-Ⅳ知能検査を受けてきたので、そのお話をしたいとおもいます。 障害者支援の仕事をしていると、発達障害や知的障害のあるクライアントの知能検査の結果を目にする機会は多いです。その中で、「自分はどんな感じなんだろう」と、ずっと気になっていました。自己理解を深め、仕事や普段の生活で何か生かせるヒントを得られれば良いなと思いました。まぁ、半分は職業病的な興味関心です。笑。 とはいえ、自費で検査を受けようとすると、それなりのお値段

          【本の感想】『高学歴難民』

          こんにちは。「わたしたちが当事者だったころ(わたころ)」のほんまです。 今日は『高学歴難民』(阿部恭子氏・著、講談社、2023年)を読んだ感想を書きたいと思います。 「高学歴難民」とは、高い(あるいは高すぎる)学歴はあるけれど、就職の機会を逃して生活に困窮したり、社会的役割や評価の獲得がうまくいかず、精神的に病んでしまったりするなどして、社会における「難民」になってしまった人たちのこと。研究職を目指す大学院や法曹を目指す法科大学院への進学、海外留学等を経験するうちに年齢を重

          言葉が与える影響

          皆様 こんにちは、わたころ運営のよしだです。 新年最初の私の記事は 「言葉が与える影響」 についてです。  最近では、「発達障害」という言葉が専門職ではなくてもあらゆるメディアで取り上げてもらえうるように、発達障害・特性についての理解が少しずつ進んできていると感じます。 一方で、言葉が独り歩きし 「ADHDっぽい」や「自閉症傾向があるんだよね」 などその言葉で自身や他者をラベリングしてしまうことがあるようにも感じたりもします。 今回は、 このように言葉が与える影響について

          障害当事者とキャリアアップ

          皆さん、こんにちは わたころ運営のよしだです。 今年最後のわたころnoteのテーマは 「障害当事者とキャリアアップ」 についてお話します。 最近、私と同じように障害をお持ちで働かれている方とお話する機会がありました。 その中で、障害を持っているが故に悩むことは多々ある訳でして、話はつきませんでした。 障害を持っていると、 ・どこまで開示するのか? ・どこまでサポートをもらえるのか?お願いできるのか? ・誰に相談すればいいよか? などなど、あれこれ悩みます。 言葉では

          【参加者募集】2/3(土)20時~イベント「当事者セラピスト押富俊恵さんの足跡をたどる旅 『車椅子に乗った人工呼吸器のセラピスト』を通して」を開催します!

          こんにちは。「わたしたちが当事者だったころ(わたころ)」運営です。 2024年2月3日(土)に下記のイベントを企画いたしました。当事者の方や支援者の方はもちろんですが、テーマにご関心のある方であればどなたでも参加できます。たくさんの方のご参加をお待ちしております。 ゲストの安藤明夫さんをご紹介します! また、このイベントに先立ちまして、X(旧Twitter)のスペースで読書会を開催します!既に読まれた方も、これを機に読んでみようと思う方も、お気軽にご参加ください。(「まだ

          【参加者募集】2/3(土)20時~イベント「当事者セラピスト押富俊恵さんの足跡をたどる旅 『車椅子に乗った人工呼吸器のセラピスト』を通して」を開催します!

          【インタビュー】交通事故によって頭部外傷のリハビリテーションを受けるなかで、作業療法を知り、現在は作業療法士として働くAさん

           わたころメンバーの田島です。今回は、交通事故によって頭部外傷のリハビリテーションを受けるなかで、作業療法を知り、現在は作業療法士として働くAさんをご紹介します。  Aさんは20歳の目前に交通事故にあい、頭部外傷を負った。医療機関で対応してくれたのが新人の作業療法士だった。その人は大変親身に丁寧に対応をしてくれて、作業療法士という仕事があることを知った。自身もなりたいと思ったところ、その人の卒業した学校を教えてもらい、オープンキャンパスにも参加をし、入学をした。  もとも

          【インタビュー】交通事故によって頭部外傷のリハビリテーションを受けるなかで、作業療法を知り、現在は作業療法士として働くAさん

          学会と視覚障害当事者

          皆様 こんにちは、わたころ運営スタッフの吉田です。 私は、10・11月といわゆる学会に参加してきました。 学会とは、学術団体が行う研究者や臨床家などの参加者が日頃の研究活動や実践および活動報告などを発表し、意見交換を通しながら最新の学術的知見を学ぶ学術集会のことです。 コロナ禍となり学会もオンライン開催が多く、画面越しの参加となっていました。 一方、コロナ禍が明けて、現地による対面開催がまた戻ってきた今年度。 その中で、改め感じた学会に参加する際に視覚障害当事者として気に

          【論文の紹介】筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群当事者による作業の選択・継続に影響を与える要因

           わたころメンバーの田島です。今回は、先日、『作業療法』という学術誌に発刊して頂きました論文の紹介をさせて頂きます。というのも、この論文の主人公は、慢性疲労症候群当事者であり、看護師として働いてきた女性の方で、まさに「わたころ」でご紹介したい当事者×支援者の方だからです。  仮にAさんとしますと、Aさんは大学生の時に、極度の疲労を経験しますが、慢性疲労症候群という診断は、他の可能性のある疾患がすべて当てはまらないことを証明するような診断なのですね。つまり、診断を受けたいと思

          【論文の紹介】筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群当事者による作業の選択・継続に影響を与える要因

          当事者家族の立場から

          こんにちは。わたころ運営のほんまです。 今日は、当事者家族としての経験から考えたことについて、書いてみたいと思います。 (※ここでは、「障害や病気等の当事者の家族で、主にその当事者をケアしている人」を「当事者家族」と書いています。) ちなみに、障害や病気、家庭の状況など、本当にそれぞれだと思いますので、同じく当事者家族であっても、全く当てはまらないことばかりかもしれません。あくまで私の場合の話だとご理解いただけますと幸いです。 * * * 当事者家族の立場というのは、なか

          当事者から語られるモノ

          こんにちは わたころ運営のよしだです。 同じく運営の田島先生が先日、「学術誌 作業療法」に当事者のかたへのインタビューを行った質的研究の論文が掲載されました。 こちらの論文を拝読させて頂きました。 学術的内容というよりも、ひとりの障害同時者として、こちらのインタビュイの方の語りから感じたモノをざっくちと文字にしてみようと思います。  ①障害を受容するとは? インタビュイーの語りから 障害や病は「自分の一部」であり「肯定も否定もしていない.現在の自分の状態」と語る、と

          【インタビュー】言語聴覚士として働いた経験から誰もが食べる喜びを得られる食を提案する事業を始めた笠井幸子さん

           わたころメンバーの田島です。今回は、言語聴覚士として働いた経験から誰もが食べる喜びを得られる食を提案する事業を始めた笠井幸子さんをご紹介します。インタビューは2023年9月13日に行いました。  笠井さんは、幼少期の頃、歩きづらさがあり調べたところ、脳性マヒと言われていた。ある医師より脳性マヒではないのではないかと言われ、中学2年生のときに大きな病院でしっかりとした検査を行ったが、診断名がつかず、末梢神経系の障害ではないかとされた。シャルコー・マリー・トゥース病と確定診断

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          地域と暮らす

          こんにちは わたころ運営メンバーの吉田です。 私は、夏に引っ越し自治会というものに人生で初めて入りました。 実家の時は団地暮らしで、そのようなコミュニティはなかったので。 (団地の棟ごとの集まりや催しはありあましたが) 今回は、体験から感じたことをそのままつらつら書こうと思います。 先に書いたように、私は今まであまり地域のコミュニティに参加する経験が少なかったわけでで、それは特に大人になるにつれてですかね。 そうすると、この地域には住んでいるけど、いまいち当事者性が少な